
雨の東京旅行。『こんな人になりたい』と思える人に出会った
「…傘を盗まれた…」
雨の日、喫茶店の出口で、私は立ち尽くした。
傘が、ない。
夫から借りた、何の変哲もないビニール傘。
鍵の壊れた傘立てに置いた私にも原因がある。
でも…!!
「人の傘を持って行くなー!!」
■東京旅行の最終日、お気に入りのレトロな喫茶店
朝から暴風雨。
午後の飛行機まで時間があった私は、前に一度夫と訪れたことがある、雰囲気のいい喫茶店でゆっくりと過ごしていました。
会計を済ませ、重たい木のドアを開け店を出ると
「傘が、ない。」
夫から借りたビニール傘ぁぁあー!
鍵付きの傘立ては壊れていてロックできず、
「まぁビニール傘だし盗る人もいないっしょ」
「ここは建物の2階で人目につかないし大丈夫」
なんて、治安を信用し過ぎて鍵をかけなかった私も悪い。
でも!!盗む人のほうがもっと悪い👁️🗨️👁️🗨️
隣には、骨が折れたボロボロのビニール傘。
その持ち主が、私のまだ綺麗な傘と交換していったんだとわかった。
外は、割と激しい雨。
古畑任三郎なみに考えるわたし。
💡そうだ。100円ショップで傘を買おう💡
■セリアで傘が売ってない!?だと!?
近くの商業施設にセリアが入っていたのを思い出し、雨の中走って向かいました。
すると、
「現在、傘の販売は行っておりませんよ」
と、店員さん。
えーー!!
セリアって、今は傘売ってないの!?
知らなかった…(世間知らずがばれてしまう)
他のお店で折りたたみ傘を買おうか迷ったけれど、本一冊買えるくらいの値段。
「家に帰ったら、折りたたみ傘が2本もあるから買うのはごめんだ」(日傘を入れたら3本もある)
そう思い、私はびしょ濡れ覚悟で駅まで走ることを決意!
■魔女の宅急便の「オソノさん」みたいな素敵な人
そして出会いが。
どの出口が駅に一番近いのかわからなかったので、近くにいた女性に声をかけました。
「突然すみません。〇〇駅に行きたいのですが、一番近い出口がどこか教えていただけますか?
傘を盗まれちゃって…」
声をかけた瞬間、その女性は、目をパッと開き、口角を上げて振り向いてくれた。
おそらく自分が逆の立場なら、突然声をかけられたことに驚き、「真顔」で振り向くと思う。
咄嗟のその表情が、その方の性格の良さを物語っていた。
「それならこの出口が一番近いよ!っていうか、駅まで送ってくよ!私、専業主婦で暇だから😉」
えー!!!いいんですか!!😭
明るくて、元気で、気さく。
そして、なんだかあったかい。
その雰囲気は、まるで「魔女の宅急便」のオソノさんのようでした。
■忘れられない、相合い傘。
初対面なのに、ほぼすっぴんでジャージ、雨で髪の毛ぐしゃぐしゃ、更には大荷物の私にここまで優しくしてくれるなんて。
駅までの短い時間、一緒に傘に入っておしゃべりしたことが、今回の東京旅行で1番の思い出になりました。
田舎者の私は「東京は冷たい人が多い」と、どこかで聞いて勝手にそう思い込んでいたけれど、
まさかこんなにもあたたかい人に出会えるなんて。
「東京の人はあたたかい…✍️」
私の辞書に上書きしとこ。
傘を盗まれたことは嬉しくない。
でも、「東京のオソノさん」に出会えたことは、本当に嬉しかった。
東京旅行の最後の最後で、傘を盗まれて、心がトゲトゲしていたけれど、この女性に出会えたことで、とびきり素敵な思い出になりました。
あのとき助けてくれたお方に、幸あれー!
(あわよくば、このnoteよ、届けー!!)
良い人に出会うと、自分もこうなりたいと思う。
優しくされると、自分も人に優しくしようと思う。
表面上の優しさではなく、東京のオソノさんのような、「思いやりのある優しさ」を持って、日々、過ごしたいと改めて思える出来事でした。
東京のオソノさん、あなたに出会えてよかった。
ありがとうございました。
雨の日の最高の思い出、できちゃいました。
