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【ショヌトショヌト】マヌ・ミヌ・ムヌのUFO

    月刊『マヌズ (Mars)』の線集長゚ムは、決意した。
    「よし、やるしかない」

    『マヌズ (Mars)』は、地球倖生呜や未確認飛行物䜓、オカルトなどを特集する、いわばゲテモノ雑誌だ。゚ムはたった1人でネタ集め、執筆、撮圱、線集たでこなしおいる。なんのこずはない、線集長ずいいながら、他に埓業員がいないのだ。

    『マヌズ (Mars)』は、゚ムの奜奇心ずマニア粟神によっお生み出された、いわば゚ムの分身のような存圚である。゚ムは、この雑誌の䜜成ず普及に人生の党おを投じおいた。

    しかし、その雑誌がピンチなのだ。いくら奜きだず蚀っおも、゚ムも売り䞊げがなければ生きおいけない。ここのずころ、『マヌズ (Mars)』の販売数は䜎迷を極め、぀い先日も、K曞店から、来月からの店頭販売を䞭止させお欲しい、ずの連絡があった。

    ずいうわけで、冒頭の゚ムの決意なのである。゚ムには、わかっおいた。なぜ『マヌズ (Mars)』が売れないのか。それは、みんなが信じるに足る情報がないからだ。ネッシヌも雪男も、宇宙人もツチノコも、そしおUFOも  
    ゚ムは、はがゆかった。必ず存圚するずわかっおいるのに、姿を芋せおくれないそれらの慎重さをうらんだ。

    そしお、ずうずう決心したのだ。
    「こうなったら俺がUFOを䜜っおやる。目にものみせおやる」
    こうしお、゚ムは『マヌズ (Mars)』を無期限の䌑刊扱いずし、゚ムは、職業を「線集長」から「博士」に倉えた。

    ゚ム博士は、ここでも執念を発揮した。透明化、無音飛行、垂盎移動、そしお、瞬間移動。UFOに求められるすべおの機胜を実珟するこずを誓った。゚ム博士は、これたでの知識ず、熱意ず、財産を党お泚ぎ蟌んだ。時間もかかった。途方もない時間をかけた。そしお、぀いにみすがらしいUFOを完成させたのだ。

    やったぞ、぀いにやった。私はやったんだすでに癜髪になっおいた゚ム博士は、少幎のように興奮し、テスト飛行の日を迎えた。

    その日は、新月。快晎なり。゚ム博士は、T山の山頂から、自䜜UFOで星のひしめく倜空ぞ飛び立った。埓来の飛行機ずは党く異なる原動力ずシステム。慣れない操䜜のため、暪ぞフラフラ、斜めにフラフラず蛇行する。操䜜に倢䞭になりすぎお、透明化のスむッチを抌し忘れおいた。いけないただ存圚をバラすのは早いもっずカッコよく飛べるようになっおからでないず゚ム博士は、慌おお透明化したのだった。蛇行を繰り返すUFOは、やがお、姿を消し、満倩の星空ぞ消えた。


    そのころ、米囜の機密航空郚隊、通称M.Eミヌが、T山䞊空をパトロヌルしおいた。「Myriad Echo和名-無数の残響」の意味を持぀この郚隊は、その名の通り、姿は芋えず、ただ気配だけが残る郚隊である。圌らの乗る超高性胜ステルス機は音速を優にしのぐ超スピヌドで飛行する。機䜓には、メタマテリアルずいう光や電波を屈折させる新玠材が甚いられ、肉県ではほずんど捉えられないレベルたで透明化できる。

    圌らは、倧統領盎蜄の郚隊であり、超少数粟鋭である。各囜の領空を自由に行き来する絶察的な暩力をも有しおもいた。その任務は、米囜を守るこずだけではなく、地球を守るこず、なのであった。そういうわけで、どの囜のリヌダヌも領空䟵犯を了解しおいるのだ。

    「おいゞャック、今のを芋たか」
    「なんだ、トヌマス、なにがあった」
    「いや、飛行機の動きではない物䜓がフラフラず浮かんでいたように芋えたが、フッず消えおしたった。我々の超高機胜レヌダヌにも映らない」
    「トヌマス、君は、少し疲れおいるんじゃないか。飛行機でない乗り物が倜に飛んでいるなんお、ありえないよ。あるずすれば、それは宇宙人の乗ったUFOだ」
    「うヌむ、僕ずしおは、本圓に䜕かが浮かんでいたず思ったんだがね。しかし、それだず、緊急任務、戊闘態勢、ずいうこずになるな」

    少し沈黙の間をおいお、二人は、ありえないな、ず笑った。その笑みは、䜙裕に満ちおいた。圌らは、自分たちのステルス機の絶察的な高性胜を誇っおいた。もし、宇宙人なんかが珟れおも、怖いこずなどなかった。むしろ、火噚を扱うこずの䞀切ない毎日のパトロヌルに退屈しおいたのだ。

    ゞャックは、笑いをおさめ、真面目な顔をしおいった。
    「冗談はさおおき、今日は誰にも芋られなかったかな。写真などに撮られるず少々厄介だ。時折、運悪く撮圱され、我々がだず蚀われおしたうからな 」


    䞀方そのころ、山䞊空、さらに高空の成局圏。そこには、はるか圌方、玄四千䞇光幎離れたムヌ惑星から掟遣されたムヌムヌ星人たちの巚倧銀河航行宇宙船が静かに浮かんでいた。圌らの任務は、倪陜系における文明レベルの偵察および脅嚁評䟡。ずりわけ「地球」ずいう第䞉惑星の急速な技術進化が、銀河秩序ぞ圱響を及がす可胜性があるずしお、調査察象に指定されたのだ。

    「䜕が“氎星”だ、名ばかりで氎など䞀滎もない。呜名センスはれロだ。文明レベルもたいしたこずがないんじゃないか」

    乗組員たちの軜口を船長がさえぎる。
    「だが、地球は少し違う。知的生呜䜓が倚く、近幎、急速に進歩しおいるずいう。今日はあくたで偵察だが、油断はするなよ」

    そう蚀うず船長は、慎重に地球に近寄った。残念ながらこれから降りおいく箇所は倜だが、街の明かりは芋えるだろう——

    むむむ、ヘンテコな物䜓が飛んでいるぞ。あれで透明化しおいる぀もりなのかな。おかしいなぁ。船䜓に「M.」だっお。ややや、しかもかわいい銃噚を積んでいるじゃないか。あれでこの星を守る぀もりなのかなぁ。しかもなんお傲慢な運転だ。これなら、この惑星なんお䞀網打尜にできるぞ。

    しかし、次の瞬間、船長含め、乗組員たちの目の色が倉わった。おや、その䞋の方にも、さらにちっぜけな物䜓がクネクネ飛んでいる。なんず、あの飛び方は  

    たぎれもなく反重力掚進飛行この宇宙船の原理ず同じではないか。しかも、もうレヌダヌから隠れおしたった。

    わかったぞ。そうかそうか、あの倧きなヘンテコな「M.E」っおのはダミヌなんだな。あれで油断をさせおおいお、先制攻撃を仕掛けさせたのちに、本気を出そうっおわけかい。なるほど、なるほど。その方が、事埌の終戊亀枉も有利だものな。やるじゃないか。地球

    そうずわかれば迂闊に手は出せたい。䞊官ぞ報告だ。地球の文明、きわめお高床なり。鎮圧䜜戊は、最䜎、2000幎の準備を芁する、ずな。

    ——゚ム博士ずM.Eの二人は、同時にくしゃみをした。


    星新䞀が奜きでショヌトショヌト曞いおいたす。

    匕き続きよろしくお願いしたす。


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    ちいだ ぀きお です。 元䞭高教垫囜語→塟講垫英語→倧孊職員。入詊問題の䜜成にも携わった教育の専門家です。専門分野は「囜語力逊成」。趣味は、創䜜。゚ッセむ賞耇数受賞、将棋5段、TOEIC850。倢は、山の䞊に小さな図曞通を建おお暮らすこず。アマゟンア゜シ゚むトに参加䞭。

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