
【つながる旅行記#62】闘牛場?そんなことより宇和島鯛めしだ!!
前回登った宇和島城からひたすら歩いて闘牛場へ向かう。
相変わらずどんだけ歩くんだよというくらい旅行のたびに歩いている。
しかし……腹が減った。
実は電車でパンを食べて以降、まともなご飯は食べていないのだ。
観光を優先した結果、昼食を抜くことはよくある。
飯屋は……飯屋はないのか……?



闘牛場まで近づきつつ、なにか食べるところを探す。
もちろん食べるところがないわけではない。
しかしせっかく来たのだから、この土地の名物を食べたいのだ。
そして選んだのは宇和島鯛めし。
鯛めしと聞くと大半の人はタイの身を入れた炊き込みご飯を想像するんじゃないかと思うが、宇和島の鯛めしは違う。
新鮮な鯛の刺身をだし汁と卵を混ぜた汁の中に入れ、ご飯にかけて食べる料理なのである。海藻の風味も加わり、それはもうすごいらしい。


食べ方まで紙で教えてくれる手の込みようだ。


テンションが上がって刺身三種盛りも頼んでしまった。

さあ、頼んだものが揃ったし、いただこうか。


いや、美味しかったよ?
いきなり移動シーンに入ってしまっているけども。
だって卵かけご飯という存在自体がもう美味しいんだもの。
そこに刺身が加わったらそりゃもう美味い。
一点気になるところがあるといえば、会計が合わせて3000円で大間のマグロに並んでしまったところだけど、これは自分の貧弱な金銭感覚によるもので、良い料理に3000円なんて払って当然なのだ。(鯛めしは1800円くらいだった)
正直なところ、「刺身入りの卵かけご飯じゃね?」という考えが多少なりとも湧いてしまった自分を恥じたい。
愛媛はみかんのイメージが強いが、実は鯛も相当有名だ。
宇和海の恵みである新鮮な鯛が、宇和島鯛めしを生み出したのである。
ここで宇和島鯛めしの誕生エピソードを語ろう……!
「宇和島鯛めし」は宇和海の日振島を拠点に活動していた伊予水軍が船上で食べられる賄い飯として誕生したのがはじまりといわれています。
当時は鯛に限らず、白身でも赤身でも魚の刺身なら何でも良く、アジなどの刺身を使用しており、鯛だけを使うようになったのは昭和に入ってからといわれています。
船上では火を使えないので、切身を醤油につけてご飯の上にのせて丼物にして豪快に食べたのがはじまりです。
荒くれ者の海賊達が茶碗で酒盛りをしながら刺身を食べている時に、締めの料理として酒盛りをした茶碗にご飯をよそって残った刺身をのせて食べたのではないかという逸話があります。
どうだこのエピソード。
伊予水軍が船上でなんかいろんな魚を使ってどんぶり飯に刺身を乗せて食べたのが始まりで……。
(卵要素はどこに……?)
……なるほど。
誕生エピソードからかなりの進化を遂げたのが今の宇和島鯛めしのようだ。
さあ、深く考えるのはもうやめて、闘牛場を目指そう。
いいんだ。美味かったんだから。
……いいんだ。
~次回へ続く~