
「いいね!やってみなよ!」
あるドキュメンタリー番組を見ていたとき、ある高校生が登場していた。就職してみたい企業の社内見学に向かう途中だという。
「はぇー、やりたいことが決まっているしっかりした子だなー、えらいなー」
番組を見ながら私はそう口にした。
しかし改めて思うと、ほんの10代後半から20代前半の学生に、「人によっては今後、40年以上在籍する働きたい場所を選べ。まだ働きたい場所が見つからないという者はそれでもいいだろう、だが今後、相当高いスキルがなければ正社員になることはとても難しいぞ」というのは、なかなか残酷に思えてならない。
若いうちに「興味のあること」「働いてみたい業種」が決まっているならそこを目指せば良いが、「自分には何ができ、何をしたいのかわからない」どこぞの菓子パンマンの歌詞のような人にとっては、社会という世界はとても暗く恐ろしく感じるのかもしれない。
最近の若者は、「自分に自信がない」そして「失敗することを過度に恐れる」傾向にあるという。
「軟弱だ」と言う大人もいるかもしれないが、本を正せば「チャレンジして失敗しても成長につながる実感ができない、一度失敗するとそこから這い上がるチャンスはない」と大人が、そして社会が人一倍に思っているからこそ、若者たちがその空気を感じ取ってしまっているのだと、私は思う。
今後、世の中がどうなるかは分からないが、「若者」が、そして「何ができるのかわからない」人々が、いつどんなタイミングでも「できるかわからないけどやってみよう」という意識を持てるようになってくれれば、そしてその挑戦を応援し、「いいね!やってみなよ!」と支えられる世の中になってほしいと私は願っている。
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