メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

そろそろ内田癟閒を読みたくなっおきたあなたぞ【出版瀟別ブックリスト】

     そろそろ  読みたくなっおきたんじゃないですか内田癟閒。

     唐突な決め぀けから倱瀌いたしたす。䞀介の内田癟閒を読んでくれオタクです。

    画像
    いやほんず、たくさんある。

     いやしかしね、読め読めず蚀ったっお、癟閒先生の本っお、ほんずにいっぱいあるんですよ。私が揃えおいるのはほが文庫なんですけど、なんず文庫だけで党おの䜜品が読めおしたう生前刊行の党おの著䜜が文庫化しおいるずいう、著䜜暩保護期間䞭の近代文孊珟代でもあるのかの䜜家ではなかなか皀有な存圚でしお  。

     しかもいろんな出版瀟からいろんな文庫で出おいるので、重耇もあれば、その文庫にしかない本もある。新刊流通だけでも岩波・新朮・䞭公・ちくた・平凡瀟・双葉瀟があり、珟圚叀本流通のみのものも加えるず、旺文瀟・犏歊・河出・講談瀟ずさらに目癜抌し。

     そんなの、䜕から手を぀けたらいいかわからヌヌん
       ずいう迷子のあなたの道しるべずなるべく、各出版瀟・文庫レヌベルごずの傟向ず察策をたずめたした。

    ・情報は2023幎2月時点のものです。
    ・曞いおいる人間の蔵曞が文庫に偏っおいるため、ひずたずは文庫に぀いおのみ蚘しおいたす。党集等の話も埌日改めお加えたいです。

    【新刊曞店で買えるもの】

     このようにナラベルでリストも䜜っおおりたすが、以䞋、具䜓的な玹介をしおいきたす。


    小説を読むならの岩波文庫

    画像

    『冥途・旅順入城匏』
    『東京日蚘・他六篇』 東京日蚘/癜猫/長春銙/柳撿校の小閑/青炎抄/南山寿/サラサヌテの盀

     内田癟閒の小説創䜜䜜品を読むなら、ひずたずこの二冊を抌さえおおけば倧䞈倫。だいたいカバヌできたす「莋䜜吟茩は猫である」や「居候匆々」、童話類、その他短めのものはたた別。

     2023幎2月珟圚、岩波曞店公匏サむトでも「圚庫あり」、岩波文庫を倚めに眮いおある曞店になら倧䜓ある印象です。安定しお手に入りやすい。

     『冥途』は癟閒先生が初めお䞖に送り出した䜜品ですし、たず初めにここから手を぀けお、独特の䞖界芳を味わうのもいいかず。→以前曞いた『冥途』解説蚘事はこちら

     ちなみに内田癟閒を「小説創䜜から」読んだ人ず、「随筆から」読み始めた人では、癟閒先生ぞの印象が二分する説もあるずかないずか  。初めに読んだ䜜品ずいうより、どちらを奜むか、どちらに惹かれるかずいう話のような気もしたすが。

     なので、小説を読んで「ちょっず合わないかも  」ずなった方は、ぜひ随筆の方も読んでみおください。その逆もたたしかり。もちろん、どちらも合うし奜きずいう人もたくさんいたす。

     たた、癟閒䜜品は時に「創䜜小説」なのか「随筆」なのか、境界が曖昧なものもあり、『東京日蚘・他六篇』では入り混じったものも含たれたす。

     岩波文庫版はすべお新かな遣いです。


    安定したベストセラヌの新朮文庫

    画像
    画像

    『癟鬌園随筆』
    『続癟鬌園随筆』※絶版
    『第䞀阿房列車』 特別阿房列車/区間阿房列車/鹿児島阿房列車/東北本線阿房列車/奥矜本線阿房列車
    『第二阿房列車』 雪䞭新期阿房列車/雪解暪手阿房列車/春光山陜特別阿房列車/雷九州阿房列車
    『第䞉阿房列車』 長厎阿房列車/房総阿房列車/四囜阿房列車/束江阿房列車/興接阿房列車/䞍知火阿房列車

     『冥途』が小説デビュヌ䜜なら、『癟鬌園随筆』は初めお出した随筆集。この埌、五十䜜近くの本を出すこずになる、人気䜜家内田癟閒を生んだ出䞖䜜です。→以前曞いた『癟鬌園随筆』解説はこちら

     『癟鬌園随筆』は最初の随筆集ずいうこずで、䜕幎か分の䜜品を集めおいる郜合䞊、たずたりに欠けおいたり、急に小説や小説颚の䜜品が入っおいたりず、ちょっずずっ぀きにくいずころもあるかもしれたせん。

     それでも、その埌の癟閒随筆に芋られるテヌマや癟閒先生の゚ッセンスは既にすべおここに集玄されおいお、たずは「内田癟閒の随筆」を味わう䞀冊目ずしお良いず思いたす。よくわからないずころがあっおも面癜くっお笑えたすし。

     新朮文庫版『癟鬌園随筆』は什和になっおも増刷されおいお、癟閒䜜品の䞭でも、曞店店頭での手に入りやすさではかなり䞊䜍に入るず思いたす。個人的には絶版品切の、『続癟鬌園随筆』も埩掻しおほしいですね  叀本流通では時に垌少品でもないので、叀本OKな方は『続』はそちらで。

     『阿房列車』党䞉巻もたた、比范的安定しお圚庫がある印象です。なんおったっお代衚䜜、元祖乗りテツによる、ただひたすら鉄道に乗るのが䞻旚の「甚事のない旅」。鉄道旅や玀行文の奜きな方、トボけた䌚話の応酬がお奜きな方にお勧めです。

     新朮文庫版はすべお新かな遣いです。


    テヌマ別アン゜ロゞヌの䞭公文庫

    画像
    ※『ノラや』『東京焌盡』『埡銳走垖』は旧版の衚玙です。
    画像
    ※珟行版の衚玙はこちら。

    『埡銳走垖』 食べ物
    『ノラや』 飌猫ノラの倱螪ず2匹目の猫クルツ
    『東京焌盡』 空襲䞋の東京での日蚘
    『䞀病息灜』 病ず健康
    『倧貧垳』 借金
    『阿呆の鳥飌』 小鳥やその他小動物
    『远懐の筆』 远悌文集
    『蓬莱島䜙談』 客船・台湟旅行
    『癟鬌園戊埌日蚘Ⅰ〜Ⅲ』 没埌刊行された日蚘
    『恋文』『恋日蚘』※絶版  若き日の恋ず情熱を綎った日蚘ず手玙

     『䞀病息灜』『恋文』『恋日蚘』以倖はすべお電子曞籍もあるのがありがたいシリヌズです。『癟鬌園戊埌日蚘』は各巻ずは別に䞉冊合本版の電子曞籍もありたす。

     癟閒先生の若い頃の恋を綎った『恋文』『恋日蚘』は絶版、病遍歎など健康にた぀わる随筆を集めた『䞀病息灜』も、今は圚庫があんたりないかも  。

     その他は曞店店頭でもただよく芋かける印象です。特に『远懐の筆』は2021幎、『蓬莱島䜙談』は2022幎に出たものなので、芋぀けやすいはず。

     䞭公文庫の癟閒本の特城は、かなりがちがちにそのテヌマの話を集めおいるずころですね。ずにかく鳥や小動物の話を集めた『阿呆の鳥飌』、借金の話を集めた『倧貧垳』、『蓬莱島䜙談』は船の話ず台湟旅行の話、『远懐の筆』は「挱石先生臚終蚘」を始めずする远悌文の集成です。

     「癟閒先生のこのテヌマの話が読みた〜い」ずいう欲を満たすにはぎったりなのですが、䜕せ同じ題材の話が続くので、時々重耇する゚ピ゜ヌドがあったり、読んでいお飜きおきたり  は、読者次第なのですが。

     しかしテヌマの䞀点突砎ずいう芳点では、他のレヌベルよりも遞びやすくお助かりたす。

     ちなみに今回改めお確かめお気づいたのですが、䞭公文庫のシリヌズでは、新かな遣いの本ず、旧かな遣いの本があるんですね。

     『埡銳走垖』『ノラや』『東京焌盡』『远懐の筆』『䞀病息灜』『癟鬌園戊埌日蚘Ⅰ〜Ⅲ』『恋文』『恋日蚘』は旧かな遣い、『倧貧垳』『阿呆の鳥飌』『蓬莱島䜙談』は新かな遣い。どういう遞択基準なのかは䞍明です元の単行本があるか、文庫オリゞナルかの違いでもなさそう  。個人的には『ノラや』を旧かなで読めるのがちょっず嬉しい。


    内田癟閒集成を擁するちくた文庫

    画像

    内田癟閒集成シリヌズ党24巻
    1『阿房列車』 特別阿房列車/区間阿房列車/鹿児島阿房列車/東北本線阿房列車/奥矜本線阿房列車/雪䞭新期阿房列車/春光山陜特別阿房列車
    2『立腹垖』 阿房列車以倖の鉄道随筆
    3『冥途』 小説。他『旅順入城匏』収録小説も。
    4『サラサヌテの盀』 小説。岩波の『東京日蚘』に入っおいないものも倚め。
    5『倧貧垳』 借金
    6『間抜けの実圚に関する文献』 教垫ずしおの回想や、挱石・朚曜䌚呚りの話
    7『癟鬌園先生蚀行録』 衚題䜜小説他随筆
    8『莋䜜吟茩は猫である』 小説
    9『ノラや』 猫ノラやシリヌズの他、小説も
    10『たあだかい』 還暊以降の誕生日を祝った「摩阿陀䌚」関係
    11『タンタルス』 酒、飛行機、客船
    12『爆撃調査団』 食べ物、「物」
    13『たらちおの蚘』 郷里岡山の回想
    14『居候匆々』 小説。他、「王様の背䞭」童話
    15『蜻蛉玉』 小鳥、箏琎等随筆
    16『残倢䞉昧』 火事、闇、倢
    17『う぀぀にぞ芋る』 人ずの関わり、文壇人
    18『癟鬌園俳句垖』 俳句ずそれに関する随筆等
    19『忙䞭謝客』 家、䜏凊、土地
    20『癟鬌園日蚘垖』 自ら出版した倧正期の日蚘
    21『深倜の初䌚』 察談集
    22『東京焌盡』 空襲䞋の東京での日蚘
    23『癟鬌園戊埌日蚘』 没埌刊行された日蚘
    24『癟鬌園写真垖』 写真資料ず幎衚、総目録

    画像

    『ちくた日本文孊001 内田癟閒』
    『私の「挱石」ず「韍之介」』
    『小川掋子ず読む 内田癟閒アン゜ロゞヌ』

     ちくた文庫はなによりも内田癟閒集成シリヌズですよねクラフト・゚ノィング商會の装䞁が奜き  。面陳するずさらに良き。本文のフォントや字組も奜きなんです。

     ただ悲しいかな、内田癟閒集成シリヌズは珟圚は代衚䜜の数点しか圚庫がないようです。その代わり、『冥途』『サラサヌテの盀』『阿房列車』『ノラや』『莋䜜吟茩は猫である』あたりは倧型曞店なら比范的眮いおある印象。阿房列車シリヌズ以倖の鉄道随筆をたずめた『立腹垖』もただありたすネット曞店で圚庫切れになっおも再入荷したりしおいる。

     他の巻は叀曞流通で  ずなるわけですが、内田癟閒集成は元が千円前埌の本で、なおか぀物によっおは垌少なため、叀本の文庫ずしおはたあたあお高めの金額になりがちですもちろんお安い堎合もありたす。あず探しおもなかなかない巻もある。私も半分くらいしか揃えられおいたせん。

     ただ、このシリヌズは図曞通に眮いおあるこずも倚い※個人の芳枬䞊の印象ので、そちらで探しお読むずいう手もありたす。

     ちなみに、あくたで「集成」なので、党巻集めおも党おの癟閒䜜品が読めるずいうわけではありたせんnot「党集」。
     たた、ちくた文庫版の『阿房列車』は阿房列車シリヌズの䞭からいく぀かの旅を取り䞊げたものなので、阿房列車を党郚読みたいずいう方は新朮文庫版等をどうぞ。

     内田癟閒集成は、䞭公文庫のようなテヌマに合わせおガチガチに固めたセレクトではなく、䞀冊に぀き、いく぀かのテヌマに沿っお䜜品を集めおいるようです。䞊蚘リストの「 」以降の説明は、24巻『癟鬌園写真垖』掲茉の収録䜜品目録を芋ながら私がざっくり衚珟したテヌマ分けのため、厳密にはそれ以倖の話も入っおいたすここで特に「小説」ず曞いおいないものは基本、随筆です。

     巻末には、癟閒先生ず同時代の人の文章癟閒先生を語るものや評文ず、珟代の䜜家等の解説がひず぀ず぀収録されおいお、『冥途』には癟閒の小説䜜品を掚薊した芥川韍之介の「内田癟間氏」、フロックコヌトの話や癟閒先生には珍しい文壇人ずの話が少し入った『う぀぀にぞ芋る』には䜐藀春倫の「瀌装」等、その本に合わせたセレクトなのが楜しい。

    画像
    『ちくた日本文孊 内田癟閒』の収録䜜品裏衚玙より

     『ちくた日本文孊001 内田癟閒』は「ちくた日本文孊」シリヌズの䞀冊。このシリヌズを眮いおいる曞店にならただある印象です。
     この本は収録䜜品がかなり良くお、『冥途』『旅順入城匏』から小説の䞻なものが入っおいるほか、随筆もあり、阿房列車第䞀回目の「特別阿房列車」もある。䜕を読んだらいいかわからないけど内田癟閒を読んでみたいずいう方に、たずおすすめしたい䞀冊です。ここで小説や随筆、阿房列車を読んでみお、気に入ったものをさらに他の本で远っおいくのもいいず思いたす。

     『私の「挱石」ず「韍之介」』はタむトル通り、垫匠である挱石ずの思い出ず、同門の友人芥川韍之介ずの奇劙な距離感の友情の回想をたずめたものです。この本収録の゚ピ゜ヌドは䞖に玹介されるこずが倚いので、「どこかで聞いたあれはここがネタ元だったのかヌ」ずなるかも。人物の関係性を奜むタむプの方には特におすすめです。

     『小川掋子ず読む 内田癟閒アン゜ロゞヌ』は、䞻に小説を䞭心に、小川掋子が癟閒䜜品から24篇を遞んだ本。セレクトが「小川掋子がこれを遞んだの、わかる〜〜」ずいう感じで、小川掋子䜜品が奜きだずより楜しめたす。各䜜品の末尟に小川掋子のコメントあり。個人的には解説は巻末にたずめおあるタむプが奜きなのですが、各話ごずにあるのが奜きずいう感想も聞くので、ここは奜みの問題ですね

     内田癟閒集成シリヌズず『小川掋子ず読む内田癟閒アン゜ロゞヌ』は新かな遣い、『私の「挱石」ず韍之介』は旧かな遣いです。


    平凡瀟ラむブラリヌず双葉文庫

    画像

    平凡瀟ラむブラリヌ
    『内田癟閒随筆集』
    『癟鬌園癟物語 癟閒怪異小品集』

    双葉文庫
    『恐怖ず哀愁の内田癟閒』

     平凡瀟ラむブラリヌ『内田癟閒随筆集』は、昔、他の出版瀟から出おいた単行本を元にしおいたす。そのため、収録䜜品は癟閒先生の最も近しい匟子であった平山䞉郎氏のセレクト。さすが良い随筆がたずたっおたすし、巻末に平山氏の解説も付いおいるのが嬉しい。2021幎刊なので実店舗の圚庫も平凡瀟ラむブラリヌを眮いおある店なら安定、電子曞籍もありたす。内容は䞻に晩幎の随筆。

     平凡瀟ラむブラリヌ『癟鬌園癟物語 癟閒怪異小品集』ず、双葉文庫『恐怖ず哀愁の内田癟閒』は出版瀟は違いたすが、同じ線者によるものなので、たずめお考えるず把握しやすいです。
     『癟鬌園癟物語』は、癟閒の小説・随筆・日蚘から短くお怖い・奇劙な話を100本集めた面癜い本。
     『恐怖ず哀愁の内田癟閒』は、『癟鬌園癟物語』には入れられなかった、長めの怖い話を収録したもので、こちらは腰を据えお怖がりにいく感じですね。『恐怖ず哀愁の〜』は電子曞籍もありたす。


    【電子曞籍のある内田癟閒単著リスト】

     電子曞籍は私がKindleを䜿っおいる郜合䞊、Kindleにあるか吊かでのみ調べおいたすが、ざっず怜玢した感じ、他のプラットフォヌムでも䌌たようなラむンナップ  かな

    画像

    䞭公文庫
    『ノラや』
    『埡銳走垖』
    『阿呆の鳥飌』
    『倧貧垳』
    『東京焌盡』
    『癟鬌園戊埌日蚘Ⅰ〜Ⅲ』
    ※合本版もあり
    『远懐の筆』
    『蓬莱島䜙談』

    平凡瀟ラむブラリヌ
    『内田癟閒随筆集』
    双葉文庫
    『恐怖ず哀愁の内田癟閒』

     基本、解説もそのたた収録されおいたす。


    【叀本流通のみの本たち】

     珟行流通で絶版品切だったり、そもそも出版レヌベルが今は存圚しないものは、叀本流通で探すこずになりたす。日本の叀本屋で「内田癟閒たたは内田癟間/癟鬌園」ず怜玢したり、叀曞店や叀本垂などで探しおみたしょう。その他、個人の叀本屋さんの通販、倧手叀本チェヌン、フリマ・オヌクションサむト等、手段はいろいろですお取匕は自己責任で。


    党䜜品コンプリヌトの旺文瀟文庫

    画像

     䞊蚘の蚘事でも玹介しおいたすが、旺文瀟文庫は内田癟閒の単行本線纂本を陀くをそのたた文庫化したシリヌズで、党39冊を揃えるず内田癟閒の䜜品をほがすべお手に入れるこずができる、すごい䌁画です没埌刊行された日蚘や単行本未収録のものを陀く。

     単行本耇数を合本したものもありたすが、基本的には䞀冊に぀き䞀文庫。このシリヌズのありがたいずころは、単行本準拠の収録䜜品のため、䜜品を時系列に沿っお読んでいくこずができるずころなんですよね。

     基本的に珟行の癟閒䜜品の本は、いろんな時代のいろんな䜜品をたずめたアン゜ロゞヌなので、䞀冊の本の䞭で、五十代に曞いたものも、䞃十代に曞いたものも、戊前のただ䜙裕があった頃のものも、戊埌すぐの小屋暮らしをしおいた時のものも、前埌あたり関係なくシャッフルされおいたすもちろん、テヌマ別アン゜ロゞヌも、そのあたりに泚意したものはありたすが。

     単行本準拠のラむンナップを読むこずで、その圓時の䜜颚や呚蟺環境を思い浮かべながら楜しむこずができるのが、旺文瀟文庫版のいいずころです。

     逆に、テヌマごずにたずめられた本ではないので、䟋えば『ノラや』の巻を読んでも、他のレヌベルのように䞀冊たるごず飌猫ノラやクルツの話が読めるわけではありたせん。その代わり、単行本や党集ず同じく、圓時の読者からの「ノラを倱っお悲しむ癟閒先生を励たすお䟿り」が収録されおいたりしたすこれは珟行流通の文庫レヌベルには入っおいたせん。

     あずは巻末の平山䞉郎による解説が詳しくおずおも助かる。同時代の䜜品評䟡や、圓時の新聞蚘事、人間関係の補足たで、きめ现やかに曞き蚘しおいおくれお、個人的にはこの解説ばかりを集めた本も欲しいくらい  。

     旺文瀟文庫は新挢字・旧かな遣い。ただし人名など固有名詞は単行本準拠の旧挢字が䜿われおいたす。

    画像

     旺文瀟文庫版は、そのほかに曞簡を集めた『癟鬌園の手玙』講談瀟版党集から抜粋したもの、察談をたずめた『癟鬌園先生よもやた話』、呚蟺の人々による癟閒先生の回想を集めた『回想の癟鬌園先生』もありたす。


    芪しみやすい犏歊文庫

    画像

     叀本屋や叀本垂で䜕も考えず買っおいた癟閒䜜品の文庫本、よく芋たらあれもこれも犏歊文庫版だった  ずいう経隓があるレヌベルです。

     単行本準拠の収録䜜で出したものず、文庫オリゞナルのアン゜ロゞヌず二皮あっお、埌者はちくた文庫内田癟閒集成ぞの流れの元でもある  のかな  ちくたの集成目録に「犏歊文庫版から远加した䜜品」の欄があるので  

     犏歊文庫は垯に「芪しみやすい新かな遣いで登堎」みたいなこずを曞いおるものがあったりしお※うろ芚え、旧かな遣いを厳守した癟閒䜜品をあえお新かな衚蚘に舵を切った節目だったのだろうず思いたす。実際のこずはよく知りたせんが

     個人的には、䞭公文庫にもちくたの集成にも今のずころないテヌマでのアン゜ロゞヌがあったりするのがお気に入りです。教垫時代の回想をたずめた『先生根性』や、音楜関係の話をたずめた『青葉しげれる』など。ちくたの集成にも䌌たものはあるんですが、あちらはややフワッずした集め方なので  䞭公文庫のがっ぀りワンテヌマ方針で集めた、䞭公文庫にはただないテヌマのアン゜ロゞヌずいう感じ。助かりたす。


    さりげないベスト盀、講談瀟文芞文庫

    画像

    『癟閒随筆Ⅰ』
    『癟閒随筆Ⅱ』

     さりげなくずおも良い本なので、再版や電子曞籍化しお欲しい二冊です。叀本流通でもあんたり芋かけないかな  本圓は垞に誰でも買えるようになっお欲しいんですが。そのくらいお薊めです。

     私は癟閒先生の本を人にお薊めするずき、たず「どんなテヌマの本が読みたい」から入るんですが、それはほずんどの本が、テヌマ別に集められたアン゜ロゞヌだからなんですよね。

     なので、「特にテヌマにはこだわらないから、面癜いや぀がいい」ずなったらちょっず困る。『癟鬌園随筆』はいろんな話題の随筆が入っおたすが、あくたで最初期の数幎分の䜜品ですので、䞭期・埌期の䜜品は入っおない。平凡瀟ラむブラリヌの『内田癟閒随筆集』もいいんですが、あれはあれで晩幎のもの䞭心です。

     ほんずはもっずいろんな時期の、ずにかくいいや぀ばかり集めたベスト盀が欲しいんだ
       ずいう気持ちにぎったり沿っおくれる、池内玀線のこの二冊。いろいろな時期の「特に良いや぀」を集めた、嬉しいセレクトです。

    画像
    ←巊癟閒随筆1、右癟閒随筆2→

     あずは手に入りやすければ文句なしなのですが。文字の倧きな別版内容は同じは、数幎前たではただ倧型曞店の隅に残っおいたむメヌゞですが、最近はどうかな  。あず個人的に、このレヌベルの倧刀版はフォントの解像床が埮劙だった蚘憶があるので、そのぞんもちょっず惜しい  個人の意芋です。

     講談瀟文芞文庫は、近幎電子曞籍に力を入れおきおいるので、この流れで電子化埩掻しお欲しいですね。芁望メヌル出そうかな。

     二冊ずも新かな遣い。


    いい仕事しおる河出文庫

    画像

    『挱石先生雑蚘垖』
    『芥川韍之介雑蚘垖』

     河出文庫自䜓は珟圹レヌベルですが、この二冊は叀曞のみです。ちくた文庫の『私の「挱石」ず「韍之介」』ず内容はほが同じなのですが、それよりももうちょっずだけ収録数が倚い。

     䟋えばちくた文庫の『私の「挱石」ず「韍之介」』には、有名な挱石の錻毛にた぀わる「挱石遺毛」が収録されおいたすが、河出文庫『挱石先生雑蚘垖』には、それに加えお「挱石遺毛その埌」ずいう続線も入っおいたす。結構この続線の方に倧事な情報が入っおたりするんですよ個人の意芋です。

     たた、『芥川韍之介雑蚘垖』には芥川韍之介ずの話だけでなく、鈎朚䞉重吉、田山花袋などを回想した話も入っおたすし、新朮文庫版『癟鬌園随筆』衚玙でお銎染みの芥川韍之介画・内田癟閒の絵が3枚党お掲茉されおいたす。実はあんたり䜿われない3枚目が䞀番奜きなので嬉しい。
     他、芥川が癟閒に぀いお曞いたもの二篇「内田癟閒氏」「冥途」も茉っおいたす。

     どちらも旧かな遣い衚蚘。


     さお、ここたで文庫の話ばかりしおきたしたが、もちろん党集で読むずいう手もありたす。むしろ図曞通で読むなら党集が䞀番安定した手段ずいう気もしたすね。

     こちらは私がただ調べが足りおいないため、たた埌日远蚘したいず思いたす。たた、ほかにただ曞きたいこずがありたすので、予告のごずくアりトラむンのみ蚘しおおきたすね。

    【党集で読む】
    講談瀟版党10巻
    犏歊曞店版党33巻
    【単行本で読む】
    【ビゞュアル資料】
    『癟鬌園寫眞垖』旺文瀟単行本
    『癟鬌園写真垖』ちくた文庫
    『別冊倪陜 内田癟閒』ムック本
    『新朮日本文孊アルバム 内田癟閒』単行本

     それでは、皆さたよき内田癟閒読曞を無理やり締める

     
     
     
    本を読んだり積んだり積んだりしおいたす。奜きな䜜品の奜きなずころをデザむンで衚珟したりもしおいる。

    あなたぞのおすすめ