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昨日まで「風邪ですね」と言われていた妻が、突然救急搬送された日

    ある日、仕事中に職場へ一本の電話が入りました。

    「奥さんが救急車で運ばれた!」

    前日に「風邪でしょう」と言われていた妻が
    救急車で運ばれるなんて思ってもいませんでした。

    数か月前から体調を崩していた妻は
    コロナでもインフルエンザでもなく
    近くの病院を受診しても風邪だと診断されていました。

    妻の体調を心配しながらも
    その日も僕はいつも通り仕事へ向かいましたが、
    出勤して間もなく自宅で倒れ、救急搬送されたのです。

    幸い命に別状はなく、
    電話で本人と話すこともできました。

    しかし、病院へ駆けつけると、
    本人に会う前に入院手続きが始まり、
    次々と判断や準備を求められました。

    そのとき初めて気付いたのは、
    家族が入院したときに何をすればいいのか
    ほとんど知らなかったということです。

    この記事では妻が救急搬送されてから
    退院するまでの体験を振り返りながら、
    家族の立場になって初めて知った入院の現実と
    事前に知っておけば少し落ち着いて対応できたと
    感じたことを書いていきます。

    こんな経験はない方がいい。
    でも、もし大切な家族が
    突然入院することになったとき、
    この体験が少しでも役に立てばうれしいです。

    「奥さんが救急車で運ばれた」

    数か月前から妻は風邪のような症状が続き
    いくつかの病院を受診していました。

    しかし、「風邪でしょう」と言われるばかりで
    原因はわからないまま。
    前日にも診てもらいましたが
    その日の朝には熱も下がっていたため
    少し心配はありましたが
    僕はいつも通り仕事へ向かいました。

    ところが、
    出勤してしばらくすると
    上司が血相を変えて駆け寄ってきました。

    「奥さんが救急車で運ばれた!」

    普段は落ち着いている上司が大きな声で呼ぶくらいですから、
    たぶん上司の方が僕より焦っていたと思います。

    受話器を取ると、最初に電話口に出たのは妻でした。

    電話をかけてきたのは妻本人で
    自分のスマホから連絡したようです。

    思っていたよりも落ち着いて話もできていたので
    本人にどんな状況かを聞けたのは安心しました。

    そのあと電話は病院の先生に代わり
    「このまま入院になります」
    「病院へ来てください」
    と説明を受けました。

    搬送先の病院と受付場所を聞き
    僕はすぐに職場を出ました。

    後から妻に聞いた話ですが、
    救急車の中でも「家族に連絡は取れますか?」と
    救急隊の方から確認があったそうです。

    僕は仕事中で個人のスマホには出られない状態でしたが
    「職場なら必ず連絡がつきます」と伝えたことで
    病院に搬送されてから
    職場へ電話をかけてもらえたとのことでした。

    もし連絡を取れる家族や付き添いが可能な人がいない場合は
    受け入れられる病院が限られて
    時間がかかるかもしれなこともあると
    救急車の中で説明を受けたそうです。

    それまでそんなことを考えたこともありませんでしたが、
    「いざというときに連絡がつく家族がいること」も
    救急搬送では大切なことの一つなんだと、このとき初めて知りました。


    病院へ向かいながら考えていたのは「入院準備」

    病院へ向かいながら頭の中では
    💭 これから何を準備すればいいんだろう
    と考え続けていました。

    妻のことが心配じゃなかったわけではありません。

    ただ、電話で本人と話ができたことで少し安心できたので
    「入院に必要なものを揃えなければ」という
    わりと現実的なことを考え始めていました。

    「入院になったら何を持って行けばいいんだろう。」

    「着替えはどれくらい必要なんだろう。」

    「女性の入院って下着や日用品は何を準備すればいいんだろう。」

    妻は普段、自分で身の回りのことを準備しています。
    僕は女性の入院に必要なものなんてほとんど分かりません。

    病院へ行く前に買い出しをした方がいいのか、
    それとも一度話を聞いてから準備した方がいいのか、
    そんなことばかり考えていました。

    でも実際にはその心配はほとんど必要ありませんでした。

    病院では「入院中に必要な持ち物リスト」を渡していただき、
    さらに有料のアメニティセットも用意されていました。

    パジャマや使い捨ての下着、洗面用品など、
    必要なものの多くを病院側で用意してもらえたので
    慌てて買い揃える必要はありませんでした。

    もちろん病院によって対応は違うと思いますが
    僕の場合は必要な物を病院側がしっかり教えてくれて
    準備が必要なものは病院で購入できることがわかって
    ホッとしたことを覚えています。


    病院で初めて知った「入院」の現実

    病院へ到着して最初に驚いたのは、
    そう簡単に妻に会えるわけではなかったことです。

    妻が運ばれたのは大きな救急病院だったので
    まずどこに行けばいいのか少し迷いました。
    電話で案内された窓口に向かうと、
    本人に会う前にまず入院の手続きをすることになりました。

    病室の種類や入院中に必要な備品の用意など
    入院生活に関わることを
    本人に会う前にいくつも決めなければなりません。

    突然の出来事でつい急いで読み飛ばしそうになりましたが、
    病院のスタッフの方が一つひとつ丁寧に説明してくださったので
    手続き自体はとてもスムーズに進みました。

    その中で一つ感じたのは、
    マイナ保険証についてです。

    妻の場合、救急搬送される際に
    自分でマイナ保険証とお薬手帳、
    普段服用していた薬を持ってきていました。

    本人の意識がしっかりある状態だったので
    暗証番号など必要な手続きもスムーズにいきましたが、
    もし会話もできない状態だったら
    どうしていただろうと思いました。

    保険証の手続き自体は後からでもできますが、
    普段から家族の保険証や薬に関するものを
    どこに置いてあるか把握しておくことも大切なんだと実感しました。

    手続きを終えて、ようやく妻と面会できたのは15分ほど。

    コロナ禍以降の対応と病室も救急用だったので
    事前予約が必須で面会時間には制限があり、
    以前のように自由に病室へ行けるわけではありませんでした。

    病室で妻の顔を見たとき
    疲れた様子ではありましたが
    普通に会話ができていました。

    それを見て安心したのはもちろんですが、
    それ以上に
    「ようやく大きな病院でしっかり診てもらえた」
    という気持ちが大きかったのを覚えています。

    妻は数か月ずっと原因が分からないまま
    体調を崩し続けていました。

    近くの内科や耳鼻咽喉科など
    いわゆる町医者さんに診てもらっていましたが
    コロナでもインフルエンザでもなく
    「風邪でしょう」と診断されていたので、
    僕自身もちょっと変だなと腑に落ちない気持ちがありました。

    救急搬送されたのには焦りましたが、
    「これでしっかり診てもらえる」
    という安心感もありました。

    検査の結果、診断は急性心筋炎でした。

    入院と聞くと不安ばかりを想像していました。
    でも実際には、
    原因がわかったので良くなるかもしれないと
    安心したのが本音です。


    2日で退院と言われて、逆に不安になった

    入院したとき先生からは
    「1週間くらいになるかもしれません」
    と説明を受けていました。

    ところが翌日、「退院できます」と言われたのです。

    もちろん退院できるのは良いことです。

    でも僕は、素直に安心することができませんでした。

    💭 本当に帰って大丈夫なんだろうか……

    病室で会った妻は
    普通に会話もできていましたが
    見た目にはまだしんどそうでした。

    だからこそ、
    こんなに早く退院して大丈夫なのか?
    という気持ちの方が強かったのを覚えています。

    病院のベッド状況もあって、
    若くて自宅療養ができそうな人は
    なるべく早く退院する流れのようでした。

    もちろん本人の希望もあり、
    妻は自宅療養を選びました。

    退院したからといって
    元の生活に戻れるわけではありません。

    病院から自宅へ場所が変わっただけで
    療養生活は続きます。
    家事も無理はできませんし、
    体調が急に悪くならないかという不安もありました。

    入院生活よりも、
    その後の生活をどう支えていくか。

    僕にとって本当に考えなければならなかったのは
    ここからでした。


    この経験で事前に知っておけば良かったと思ったこと

    今回の経験を通して感じたのは
    入院は本当に突然やってくるということです。

    「いつか必要になるかもしれない」と思っていても
    その日は何の前触れもなくやってきます。

    だからこそ、普段から家族で共有しておくと安心だと感じたことがあります。

    • 健康保険証やマイナ保険証の保管場所

    • お薬手帳や普段飲んでいる薬

    • 家族や親戚の連絡先

    • かかりつけの病院や持病の情報

    今回は妻と話ができたため
    その場で確認しながら進めることができました。

    でも、
    もし会話ができない状態だったら、
    もっと慌てていたと思います。

    また、入院準備についても
    「何を持って行けばいいんだろう」と焦っていましたが
    病院では持ち物リストを渡していただき
    アメニティセットも用意されていました。

    病院によって対応は異なると思いますが、
    慌てて買い揃える前に
    まず病院で説明を聞くことも大切なんだと感じました。

    今回の出来事で改めて思ったのは
    普段の生活は当たり前ではないということです。

    家族が突然入院すると
    本人だけでなく残された家族も
    次々と判断を迫られます。

    そんなとき、
    「もっと早く知っておけばよかった」
    と思うことが一つでも減るように
    この体験を書き残しました。

    こんな経験はない方がいい。

    でも、もし同じような状況になったとき、
    この体験が少しでも誰かの役に立てばうれしく思います。


    このnoteでは、突然の入院で家族として経験したことを書きました。

    退院後、自宅療養が始まってから食事をどう支えたのか、
    そして宅食を利用するようになった経緯は
    ブログで詳しくまとめています。

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