
とある親子のカレー事情 | 日記
2026年8月某日
母『カレーもいいよねぇ~』
私『先週の日曜日はカレーでした』
母『レトルトだよね?』
私『もちろん』
母『何カレー?』
私『S社のやつ』
母『カレー○日?』
私『「と○○ま」ってやつだった気がする』
母『へぇ~』
私『特売で売られていたから買った』
母『100円以下ってこと?』
私『…だったと思う』
母『安っ!でも具は少ないよね?』
私『そうねぇ。
値段なりだから、具は少なかった』
母『でしょうね…』
私『でもカレーだから問題ないです』
母『そうだね。普通にカレーだものね』
私『ウフフ』
母『けど、それだけ安いと、
さすがにレンチンじゃないよねぇ~』
私『いや、レンチン対応ですよ』
母『え?凄い!湯煎なのかと思った』
私『あとH社のカレーのレンチンOKです』
母『レンチンだと楽ちんだよね』
私『うんうん』
母『物価高だから、少しでも安い方がいいね。
中身はチェックしておかなきゃだけど』
私『国産だけでなくて
某外国産とか混じってるからねぇ』
母『そうそう』
私『一時期○社のレトルトは
某外国産が出回ってたけど』
母『マジか。カレーなんて、全部国産だと思ってた』
私『安さにひかれたら、
あらびっくりなんてこともあるし』
母『だね』
私『だから、なんでもかんでも
すぐに手を出すものじゃないね』
母『たしかに…』
* * *
その日の夜、どういうきっかけだったか、突如として私と母の間で「カレー談義」なるものが繰り広げられていた。
私は長いこと、一人暮らしをしている身ではあるのだが、カレーにする時は相も変わらずレトルトに手を出している。
一定以上の期間を経れば、どこかのタイミングで手作りにしようという思いは湧いてくる筈が、そのやる気は未だに出てこないままだ。
それも、前述のようにレトルトカレーが湯煎だけでなく、レンジで温めることも可能ともなれば、なおさらの話である。
そして、カレーを頻繁に作っていた母も、ここ近年になって作る機会は減ってきたそうだ。独り身となってしまった今じゃ、時短でできるものばかり作っていると話していた。
さすがに、長年体に染みついたやり方のまま、いつものカレーを作って一人で食べ切るには、2、3日以上はかかってしまいそうだ。それに夏場のキッチンは、なるべくであれば避けたい気持ちも、もちろんわからなくはない。
私はたまに実家に帰省するのだが、すっかり成人した自分自身を含め、かつ今の母を取り巻く事情を考えれば、そう安易にカレーを作ってとは切り出しにくい。
それよりもいつか、レトルトに頼らず自分でカレーを作れるようにしとかないとなと、母との談義を終えた後で密かに思うのであった。