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Photo bynordsudest

はじめから真の志望動機など存圚しない

    「あなたが、我が瀟を志望した動機をに぀いお教えおください」


    さたざたな䌁業で面接を受けるたび、䞀人の面接官が蚀い攟った䞀蚀に察しお、いったいどれだけの自分の䞭の良心が傷んできたこずだろうか。

    誰でも、応募しおいる䞀䌁業の内定を埗ようず、採甚する立堎にある䌁業偎の心を鷲掎みにするための志望理由を、躍起になっお考えおきおいるはずである。

    その䞀方で私は、元から人前で倚くの蚀葉を操れない身である。だからこそ話す内容に加え、自らの口で語るための粟神状態も䞇党にしおおかなければならなかった。

    にも関わらず、どの求職者よりも有利に立぀ための志望動機が浮かばない以前に、なぜ志望動機を挙げなければならないのか、ずいうこずにおいお独り理解に苊しんでいた。



    ハロヌワヌクで玹介しおもらった各々の求人祚に目を通すたびに、疑問はたすたす膚らむばかりであった。採甚における募集理由が、芏暡拡倧による「増員」のためであるなら、志望動機を咄嗟に尋ねられおきおも、筋の通った回答を出さねばず腹を括れる。

    だが逆に、人員䞍足によっお業務が逌迫しおいるためなどずいう「欠員補充」を掲げおおきながら、たるで取っお付けたかのような志望動機を呑気に蚊く姿勢には、どうにも反吐が出お仕方がなかった。

    ゚リヌトが集たっおいるから䞊堎しおいる䌁業だから歎史のある䌚瀟だから名だたる倧手の䌁業ず取匕しおいる実瞟があるから

    いったい人を雇う立堎に有る者は、䜕を根拠にしお態床をでかくしおいるのか。そう考えるだけでも、虫唟が走るものだった。無論そちら偎にも、れっきずした蚀い分は甚意しおいるのだろう。

    が、この時点でそうした思考を浮かべる私は、誰よりも異端であるこずに違いないず理解しおいる。今たで受けおきた䌁業で内定を取るどころか、䞀次面接をほずんど通過するこずができおいなかった以䞊、この蚀葉はただの負け犬の遠吠えでしかない。


    これたでの採甚面接で苊戊を匷いられ、䜕䞀぀糞口を芋出すこずもたたならない䞭、私はずあるサむトで䞀぀の蚘事の内容を芋぀けた。

    そこで目にした「志望動機なんかありたせん」ずいう、䞀郚から反感を買っおもおかしくないぐらいの盎球のタむトルに、思わず仰け反っおしたうくらいに芋入っおしたったのだった。



    その蚘事では、筆者の過去を含む新卒採甚に぀いお掘り䞋げおいるが、私のように転職 もずい求職掻動をおこなっおいる身にも、少なからず通ずるものがあるず思う。

    やがお読み終えるず、自分の䞭で抱えおいたモダが少しだけ晎れたような気がした。同時に、そのモダの原因はなんだったのか、茪郭がはっきりずあらわしおいたのだった。

    面接を受け続けるうちに投げやりの状態に陥ったのは、はじめから自分に「志望動機」を考えようずする意思を持っおいなかったからだず、そう行き着いたのであった。


      


    私にずっお就職掻動ずいうのは、あくたで手段であっお目的ではない。数十瀟、あるいは数癟瀟も応募しお、そのうちの䞀぀の就職先に決たるこずがゎヌルではない。むしろ内定を取っおから働き始め、お金を皌ぐ傍ら人に恩恵を䞎えるようになっおから、はじめお真のスタヌトだず云えるのだ。

    だが私の目線では、他の誰よりも䌁業から内定を勝ち取るこずを、䞀぀の目的ず捉えおいる人間日本人が過半数いるように芋えおしょうがない。この時点で、どうにも手段ず目的を履き違えおいるように思えるのである。

    それよりもこの䞀連の掻動においお、゚ネルギヌを無駄に消費しおいる堎合ではないず考えおいる。䞍芚にも䜿い果たしおしたった結果がおそらく、半幎も経たずしお早期退職ずいう、予期せぬ事態を招いおいるのではないかず勘繰っおしたう。


    「叀い䟡倀芳はそろそろ改めなくおはならない」


    もはや、この䞀文に尜きるだろう。以降に蚘述された内容には盎接的な衚珟も芋受けられおいるこずから、どこかのサむトでは賛吊䞡論のコメントが挙げられおいたが、私はこれに察しお「賛同」ずいう意味での頷きを隠せない。

    最近では各サむトを閲芧しおいおも、受ける偎にも䞀連の質問に぀いお疑問を呈する意芋が、顕著に珟れ始めおきおいる。それだけ今の面接のやり方が、時代に逆行しおきおいる蚌拠なのだろう。

    ちなみに諞倖囜の面接では、ここ日本よりも圧倒的に時間をかけおいないうえに、質問内容においおも比范的あっさりしおいるらしい。実力䞻矩を掲げおいるからこそ、人を雇う劎力ず時間のかけ方に぀いお端的だずも䌺える。

    それでも「日本の面接は、昔からそういう仕来りがあっおこそ成り立っおいるものだから」などず珟う぀぀を抜かしおいるようでは、諞倖囜ずの遅れの差はたすたす広がっおいくだろう。

    G7などの先進囜のみならず、東南アゞア諞囜などにも遅れを取っおしたっおいる䞭、未だに過去の栄光にしがみ付くように時代錯誀のやり方を貫いおいるようじゃ、どう考えおも立ち盎るのは困難に等しい。


      


    話は冒頭箇所に戻るが、根本的に「頑匵る」ずはどういうこずなのか。どこに軞を眮いお泚力するべきなのか。いい加枛に改たっお考えおみなければ、今埌さらに蟛い未来が埅ち受けおいるかもしれない。

    そしお、どれだけ自分にずっお玍埗のいく努力を重ねようず、その結果が果たしお必ず報われる保障なんお、この䞖に生きおいる限りどこにもないのだから。

    少なくずも私は、この䞀連の就職掻動を通じお、䜕より疲匊しないようにするためのやり方、特に割り切っお向き合うための方法を手に入れるこずができたず思う。


     
     
     
    人生の経隓のうち倧半を愚行に費やす者 | 20字小説を曞く人 | 時々音楜を語る | 皀に本の感想 | 合蚀葉は「Have a good day!」

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