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Photo byhiiro_archive153

ハッピー・マザーズ・デイ | ショートショート

    タダノツカサ

    とある荷物を受け取った。


    宛名は、今は此処より遠くの場所で暮らしている息子からだった。


    開けてみると、私の好きな色をまとったエプロンに、息子が書いたであろう一枚の手紙が入っていた。




    考えてみれば、今日という日に息子から、このような形で受け取ることになるとは、思いもしなかった。


    息子がまだ家にいた頃、誕生日はおろか、こうした日に贈られることはほとんどなかったと記憶している。


    普段から息子には、立派な子になってほしいという思いで、手厳しく育てていたつもりだった。


    けれどいつしか、向こうから距離を置かれてしまっていた。


    やがて自立して家を出るまでの間と、そこから始まった日々も、私との間に会話という会話が成り立つことはあまり無かった。




    そして、直筆の手紙に目を通し終えた途端、思わず涙がこぼれた。


    手紙の内容は、息子がこれまで私に対して気に留めなかったことの謝罪と、


    この世に生を授けて、今に至るまで育ててくれたことへの感謝が綴られていた。





    (410文字)

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    人生の経験のうち大半を愚行に費やす者 | 20字小説を書く人 | 時々音楽を語る | 稀に本の感想 | 合言葉は「Have a good day!」

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