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Photo bymizuyan

#36 九州一周ヒッチハイクで起きた人生最大のピンチ

    毎年この時期になると、大学1回生のある出来事を思い出します。
    大学生の長い長い春休みを心から満喫すると決めた僕は、京都を出発し九州一周してまた京都に戻ってくるヒッチハイクの旅に出ました。

    想定以上に順調に旅は進み、本州最南端鹿児島県佐多岬で折り返して宮崎県に入ったところで事件は起こりました。

    宮崎駅で降ろしてもらい、パワースポットとしても知られる青島神社に向かおうと電車の切符を買おうとすると…
    「財布がない…」
    リュック・ボストンバックを探しても財布が見当たりません。

    いったん心を落ち着かせ、もう一度探してもない。
    とりあえず、途中で立ち寄った飲食店やコンビニに片っ端から電話を掛けましたが見つからず…
    駅近くの交番に立ち寄りましたが、それらしき情報には当たらず…

    所持金はもちろん、キャッシュカードも財布の中に入れていたので、自宅から600キロ以上離れた宮崎の地で、正真正銘の一文無しになってしまいました。

    何をしようにも、とにかく1円も持っていないため何もできず…
    空腹は交番の方が差し入れてくれたメロンパンと缶コーヒーでしのぎ、駅近くのベンチで横になりました。
    3月の宮崎の夜は想像以上に寒く、持っていたズボンを全部穿いて寝ました。でも、屋外のベンチで寝付ける訳はなくほとんど一睡もできず、駅が開くのを待って待合室で仮眠を取りました。

    数時間の仮眠をとり、ヒッチハイクが出来そうなポイントまで歩いて向かいます。
    そこでご夫婦で乗車されていた車に拾ってもらいました。

    車内で沢山のお話をさせていただいたので、当然財布を無くしてしまった顛末もお話しました。
    すると、降りる間際に
    「これで頑張って京都まで帰って!」
    とお金を渡していただいたのです…!

    その軍資金をもとになんとかヒッチハイクの旅を続けることができ、無事に京都にたどり着くことができました。

    ちなみに、財布は宮崎駅まで乗せて頂いた方の車に落としてしまっていましたが、連絡先を記載した名刺を乗せて頂いた方にお渡ししていたことが功を奏し、後日自宅まで郵送していただき無事手元に戻ってきました!

    人の温かさ、お金の大切さ、人生最大の絶望感…
    人生で大切なことをたくさん学ばせてもらいました。

    19歳春の忘れられない体験でした。


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