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Blowin’ in the Wind 歌詞と対訳

    楽曲について

    Blowin’ in the Wind / written by Bob Dylan
    ボブ・ディラン、1963年発表のセカンド・アルバム「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」に収録。ピーター・ポール&マリーによってカヴァーされ、その世界的ヒットによって作者ディランの名が世に知れ渡るきっかけとなった有名な楽曲です。
    メロディは黒人霊歌「競売はたくさんだ(No More Auction Block)」を一部引用しており、ディランのゴスペル・ルーツを伺わせます。黒人・白人問わず、おびただしい数のカヴァー・バージョンが存在します。
    アメリカにおける人種差別についてに言及しているとされており、発表当時に活発だったアメリカ公民権運動の賛歌として人々に受け入れられ、サム・クックはこの曲に影響を受け「A Change Is Gonna Come」を書いたとされています。

    曲を聴く前にイメージしたいこと

    「風に吹かれて」という邦題がついていますが、そもそも blow in the wind とは「漠然としてはっきりしない」という意味の慣用句。風の中でヒラヒラと舞い、手を伸ばすと遠ざかる。「答え」とはそんな、掴めそうで掴めないもの/有って無いようなものであるというメッセージを、シンプルかつ詩的な言葉で綴っています。
    ラインの大半を「How many」で占め、一人称の「I」が全く出てこない。他の songwriting と比較して極めて異質な印象を受けます。それに加えて、このような疑問の投げかけを題材にすること自体が、色恋物のバブルガム・ポップばかりの60年代初頭において、かなり衝撃的だったのでしょう。
    この曲は発表後ほどなく勃発したベトナム戦争の状況を背景に、反戦ソングとしても受け入れられました。確かに、答えの無い問いに(武力で)無理やり白黒つけるのが戦争だとしたら、そもそも答えなど無いと訴えるこの曲が反戦のメッセージだと解釈されるのは自然です。ですが筆者はこの曲に、そんなプロテストに留まらないもっと普遍的な、何でも決着をつけようとする人類に対する警鐘のようなものを感じます。
    ちょうどこの翻訳ブログを始めて1年が過ぎ、答えを導き出すような翻訳はつまらないなあと思っていたところでした。この曲の捉え方は人それぞれ。筆者の翻訳も皆様にとっての「答え」ではありません。皆様がそれぞれの答えを探しつつ、なによりも「How many」のリフレインと巧みなライミングが織りなす語感の、音楽的な心地よさに身を委ねることをオススメします……それではどうぞ!

    歌詞と対訳

    How many roads must a man walk down
    いったいいくつの 道を歩めば
    Before you call him a MAN?
    君は彼を 人として認めるのか
    How many seas must a white dove sail
    いったいいくつの 海を航れば
    Before she sleeps in the SAND?
    白鳩は 砂浜で安らぎを得るだろうか
    Yes, ’n’ how many times must the cannon balls fly
    いったいいくつの 砲弾が飛べば
    Before they’re forever BANNED?
    金輪際 打ち止めになるのだろうか
    The answer, my friend, is blowin’ in the wind
    友よ 答えは風に舞っている
    The answer is blowin’ in the wind
    答えは 風の中に舞っている

    Yes, ’n’ how many years can a mountain exist
    いったい何年 そこに居座れば
    Before it's washed to the SEA?
    山は海に 洗い流されるだろうか
    Yes, ’n’ how many years can some people exist
    いったい何年 そこに居れば
    Before they’re allowed to be FREE?
    彼らは自由になることを 許されるだろうか
    Yes, ’n’ how many times can a man turn his head
    いったい何回 彼は顔をそむけ
    And pretend that he just doesn’t SEE?
    見ていないふりを 装うのか
    The answer, my friend, is blowin’ in the wind
    友よ 答えは風に舞っている
    The answer is blowin’ in the wind
    答えは 風の中に舞っている

    Yes, ’n’ how many times must a man look up
    いったい何回 上を見上げれば
    Before he can see the SKY?
    空を見ることが できるだろうか
    Yes, ’n’ how many ears must one man have
    いったいいくつの 耳がついていれば
    Before he can hear people CRY?
    彼に 人々の嘆きが届くだろうか
    Yes, ’n’ how many deaths will it take till he knows
    いったいいくつの 死を経験すれば
    That too many people have DIED?
    多くの人が死んだことを 彼は理解するだろうか
    The answer, my friend, is blowin’ in the wind
    友よ 答えは風に舞っている
    The answer is blowin’ in the wind
    答えは 風の中に舞っている

     
     
     
    songとはライミング等の修辞技法を縦糸に、ストーリーや心理描写を横糸に、キルトのように綴られる小さな総合芸術。その奥深さを知ればきっと洋楽の見方・聴き方が変わるはず。songwritingの技法に注目した独自の洋楽和訳を通じて、あなたも英語詞・洋楽の本当の魅力を発見しませんか?

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