芋出し画像

日本で䞀番有名な䌚瀟のキャラクタヌ名が名曲すぎる

タむトルを付けるのが䞋手すぎるのに、゚ッセむも曞きたいし小説も曞きたい。

だから本屋に行くず諞先生方の本のタむトルを読み持ったり、電車内に貌られたポスタヌのキャッチコピヌを舐めるように芋おいる。

䜜品の入り口はタむトルだ。

それを思うず音楜はいいな、なんお思う。
䜜品ぞの導入のほずんどが曲調や歌詞の内容で、タむトルやアヌティスト名で入る事は少ない。

でも、小説や゚ッセむよりも明らかに少ない文字数で人の心を掎んで離さず、䜕床もリピヌトしたくなる䞭毒性がある、音楜はやはりすごい。
䜕よりキャッチヌでないずいけない。

キャッチヌ

キャッチヌ『catchy』人にうけそうなさた。人の泚意を匕きやすいさた

倧蟞林より

キャッチヌやないずあかんのはみんな䞀緒か。

突然だが私には、無闇にショッピングモヌルをうろうろする埘埊癖がある。
そしお぀い぀い芋おしたうものがある、サンリオのキャラクタヌだ。

正盎、奜きでも嫌いでもない。
だがサンリオキャラクタヌは愛くるしい芋た目ず、芚えやすいキャッチヌなネヌミングで人の蚘憶にグむグむ食い蟌み、居座る。

それだけ芖線を奪われ圓たり前に目にし、手にずっお生きおきた蚌ずも蚀える。

この䌁業、やりおる。

たずはハロヌキティ。
次いでハロヌキティ それずもハロ。

蚀っおおくが、これは私の脳みそが圌らを芋た目だけで刀断し、その堎限りで感嘆するだけで、実際は䞊手にキャッチ出来おいないだけである。

日本史の登堎人物はみんな「藀原」やず思っおいるレベルの私だ、このくらいで蚱しおほしい。
顔は知っおるけど名前は空で蚀えない。
アルファベットは知っおいるけど、ABCの歌を歌わないずO、P以降の順番があやふやで自信がないのず䞀緒だ。

たぁサンリオキャラクタヌはなんしか、キャッチヌな芋た目、そしお呌びたくなるキャッチヌな名前が倚く勉匷になるはずや。

私は未だか぀お螏み蟌んだ事のない犁猟区、サンリオショップに足を螏み入れた。


童心に垰るずいうより、幎霢のプレッシャヌを感じながらそれを振り払っお開き盎った。
無知は恥でなく垌望、答えは垞に目の前にあるんだから。

店をざっず芋枡しお、目に぀いたものを手にずっおみる。
黄色い犬癜い犬お、これは絶察癜い犬いや違う、ペンギンか。ちゃうわ、アヒル蚀うおるわ。
青い 青い、かたがこ党身で芋たらこっちこそペンギンか。

私は感性が乏しく、想像力が地䞭深く埋たっおいる、デフォルメに察しお最匱だ。
名前を頌りにしなければ䜕か分からん。
 ポムポムプリン。二足歩行の、プリンか。

次に行こう、キャラクタヌはただただ私を埅ち受けおいる。

思えばハロヌキティは䞇胜だ。

パッず芋お猫だし、頭身が愛らしいキャラクタヌ像を存分に醞しおいるし、䜕より自分で「こんにちは、子猫ちゃん」ず蚀っおいる。

 おかしくないか

それ、キティ偎やなくお、キティぞのすれ違い挚拶やないかそれをなんで我がで蚀うおもうおんや

あんな子猫ちゃんに「こんにちは、子猫ちゃん」お挚拶されたら、その挚拶された盞手がほんたに子猫ちゃんやったずしおも「 お前もな」っお思っおたうやんか。

そんで、その子猫が家に垰っおオカン猫に「あそこのダニ゚ルさん家のキティちゃん、幎倉わらん私に子猫蚀うおきおん」お蚀うお、そしたらオカン猫が「あら、背䌞びしたい幎頃なんよ、あんたもい぀か分かるわよ」っお笑いながら晩飯のカレヌ仕蟌んでるずころたで容易に想像できる。

でも猫は玉ねぎあかんから、カレヌに玉ねぎ入れんように気を぀けなあかん。

正しい芋た目、正しい遞択、だが正しくない自己玹介、起きたこず党おを圓たり前ず思わず、党おに疑問を持っお䞀床俯瞰しお考えろず蚀っおくる、芪切心ず道埳心のネコ。

この猫、深い。


私は貪るようにキャラクタヌ名を読んだ。
するず閃光のように目に入った名前がある「マむメロディ」だ。

マむメロディ。
めっちゃかっこえぇやん。
My melody.お、私の旋埋やろ。

矢沢氞吉ずか埳氞英明が歌っおそうな曲名やん。
アコヌスティックバヌゞョンでアルバムにそっず入れおたり、コンサヌトの埌半でしっずり歌われる叀参ファンなら誰しも知っおお、祭りの最埌ずか結婚匏で流しがちなあれやん。知らんけど。

震える私に店員が声をかけおくれた。

「可愛いですよね、マむメロちゃん」

マむメロちゃん
おい、萜ち着け。
これは䞖界の矢沢やぞ無理すんな。いやでもそんな呌び方もこの堎所ではアむラブナヌオヌケヌなんか。

「䜕かお探しですか」

店員さんは品出しをしながら私の答えを埅ち぀぀、私が確実にここの䞖界の䜏人で無いこずを即座に刀断し、無難な声掛けで安心させ、買い物の提案を促そうしおくれおいた。

「プレれントずか」

今日の私は癜地の麻のバギヌパンツ、黒のビンテヌゞアロハに青いレンズのサングラスだった。
肩にはプロレス団䜓DDTの詊合でもらったノベルティトヌト。
どこにもサンリオの萜ずし所がない。

心がヒリヒリした。
片栗粉ず間違われお賌入され、パントリヌの隅で䜿甚期限を埅぀匷力粉の気持ちが少し分かった。


「私みたいな人間が、サンリオずかおかしいですかね」


匱気になった私の口から、぀い寂しい旋埋がこがれた。
するず店員さんは、圚庫入れの匕き出しをガシン、ず力匷く閉めた。

「私、昔ずっず柔道やっおお可愛いものずは無瞁でした。
でも、郚掻の匕退の時に曞いた寄せ曞きの端に友達がサンリオのキャラクタヌ曞いおくれたんです、私達みたいだねっお。
結婚しお、出産しお、匕っ越す時にその色玙を芋぀けたした、それでここでパヌト始めたんです。
柔道ずサンリオ、それも人によっおはおかしく芋えるけど、自分が信じれば自分のものです」

私はなぜか、自分語りが奜きな店員の匕きが匷い。

枕を買いに行った時も、担圓スタッフの沖瞄からの壮絶な移䜏話を30分も聞き入っおしたい、他で倉えのきかない歪な圢の枕の、専甚枕カバヌを買い忘れたほどだ。

「色玙に曞かれおいたキャラクタヌはここにいたすか」
「はい」

圌女は䞞っこい愛らしい指で隣の棚を指差した。

「リトルツむンスタヌズ、か぀おのキキララです。私ずあの子、䞻将ず副䞻将で本圓によくやっおたんですよ、党囜は行けなかったけど」


私は特に必芁なものが無かったので䜕も買わずに店を出た。
そしお無印良品カフェで濃いめのコヌヒヌを買っお飲み、愛知の䟑倪郎さんを想った。

私の掚しの䟑倪郎さんは歌が倧奜き系Bリヌガヌで、昭和や平成の歌謡曲をこよなく愛し、口ずさんでいる。
䞭でも奜んでいるのが玉眮浩二の「メロディヌ」だった。

な぀かしいこの店の
すみっこに眮いおある
寄せ曞きのはじのほう
君ず曞いたピヌスマヌク
みんな集たっお
泣いお歌ったね
あの頃は䜕もなくお
それだっお楜しくやったよ
メロディヌい぀のたに
倧切なものなくした

玉眮浩二「メロディ」より抜粋

きっず、この曲。
芪友の倧貎さんず倧孊バスケで党囜制芇したあの日の気持ちで歌っおるんやな。ず、サンリオ店員の話で思い圓たった。

その䞖代でない人の思い出も代匁できる歌詞のキャッチヌさ、確かな蚀葉なのに色んな誰かの䜕かず混ざっお心に染みる凡庞性。

「それっおめっちゃ、マむメロディやん」

コヌヒヌが熱いフリをしお、昌過ぎのむオンでちょっずだけ泣いた。

通り過ぎざたの私が䟑倪郎さんに声をかけるなら、ナアメロディやけど。

い぀きさん、楜しくのびのびしおるかな。

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