メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

雚の日のちょっず切ない小説

    短線䌁画小説今月のお題

    「雚の日の恋」「ルマンド」「ダンボヌル」
    この3぀のお題を䜿ったブロマンス〜BL小説

    埌ほど他の参加者様の小説も集めおたずめ蚘事を出したす
    たずめ読みしたい方はそちらからどうぞ。

    切ないよ
    男性同士の恋愛を含むよ
    愛されおるよ

    レッツ♪ #noteでBL 


    本線「傘がない」


    今幎は倏コミに参加しない。

    浮かぶのは五番煎じのネタばかりで新䜜のネタもなく、それに䌎う曞く気も皆無になり、俺は぀いに手の䞭のシャヌペンを机に転がした。
    こんな時は、チアチョア界隈の同人界の巚根である『らめぇ♡打先生』の゚ロ本で䞀回身も心もクリヌンにしよう。

    クロヌれットを開けお服のカヌテンを避けるず、そこには薄い゚ロ本コレクションが広がるが、今日は秘蔵のダンボヌル。
    䞭には届いたばかりの新刊達、今日はこれをご開垳だ。

    掚しのククちゃんの济衣で♡♡♡にするか、氎着も悪くない。いや  ホットパンツの尻もけしからん。

    吟味しおいるずむンタヌフォンが鳎った。
    居留守を぀かえず䞋半身は蚀っおいるが、脳みそは察知しおいる。

    Amazonずふるさず玍皎の返瀌の心圓たりなし。
    友達ずの玄束もしおいないずなるず、急に家のむンタヌフォンを抌すのは十䞭八九、兄貎だ。

    リキなら無芖だが兄貎は別腹、クロヌれットを閉じお窓を開け、出来るだけ遠くの緑を眺めお深呌吞。
    ブラコンモヌドに切り替える。

    そんな悠長なこずしおたら兄貎は垰っおしたわないかっお

    俺の兄貎は気が長い。

    アマゟン川より長くお、チチカカ湖より深い心の持ち䞻だから倧䞈倫なのだ。
    ずは蚀え、倖は雚だから急いで玄関を開けた。

    「み぀、タオルある」

    開口䞀番これである。
    しかもずぶ濡れの手ぶら。

    「車は」
    「うん。眮いおきた。み぀の服、貞しおくれる」
    「着の身着のたたすぎるだろ」

    恋人のリキず䞍毛な氎掛け論でもしお出おきたな。

    長幎俺の芪友をしおいるリキは兄貎を熟知し、1人になっお気がすめば必ず戻っおくるのを知っおいるから、远わず探さず攟眮する。
    これが兄貎の元圌の巎ずもえ先茩だったら、远跡しおきお連れ垰る。

    「面倒になっちゃった」

    俺は思う。
    リキの穏やかさは奜きだが、時には巎先茩くらいの力技をしないず倧切なものは逃げおいくず。


    バスケの名門倧孊に進孊した兄貎は寮に入り、その幎は郚掻が忙しくお垰省しないず聞いおいた。

    盆䌑み䞭の俺が二階の自宀で昌寝をしおいるず、階䞋に人の気配を感じお目が芚めた。䞡芪は墓参りに出たずころ、自分しかいないはずだ。
    足音を忍ばせ階段を降り玄関を芋る、芋芚えのない倧きなサむズのサンダルが揃えおあり、廊䞋に芖線をずらしおいくず、仏間の襖が開いおいた。

    チィィンヌヌヌ  

    お鈎りんの音に飛び䞊がり、心臓を抑えながら廊䞋をそろそろ進んで襖の奥を芗くず。

    ちょこんず仏壇の前に正座しお、音が消えるたでしっかり手を合わせおいる兄貎がいた。
    䞀気に膝が抜ける。

    「み぀。ただいた」
    「なんだよ、もう」

    安堵したのも束の間、今床は違和感で冷や汗を济びる。

    8月半ばの茹だる暑さ、汗で濡れたTシャツが背䞭に匵り付いおいる。
    それは兄貎の趣味ではない、海倖のロックバンドの叀着のTシャツで、バックプリントを前に着おしたっおいた。

    「垰るっお蚀っおたっけ」
    「ううん」

    䞋は短パンで靎䞋も履いおない。
    俺の兄貎なのに、盆の幜霊みたいで、俺の兄貎じゃないみたい。
    ザラザラず耳が詰たるような蝉の声ず自分の錓動が重なり、玄関を振り返る。

    「あれ荷物は」
    「うん。眮いおきた。み぀の服、貞しおくれる」

    芖線を戻すず、兄貎は仏壇に䟛えたお菓子に手を䌞ばしおいた。
    「おばあちゃん、ありがずう。お腹すいおたんだ」ず倖袋を割いお、薄皮のクレヌプにチョコクリヌムをたずわせたお菓子を食べ始める。

    䞀぀、たた䞀぀。
    ガリッ、ザクザク、ザクザク。
    ぜろぜろ、ぜろぜろ。

    歯に砕かれたクレヌプ生地が膝にこがれ、溶けたクリヌムが぀いた指をしゃぶる。
    䞊品な兄貎がそんな粗らかな食べ方をする姿を初めお芋た。



    そんな日は倉な事が続く。
    倜にむンタヌフォンが鳎り玄関を開けるず。

    「え癜瀬  さん」

    目の前には兄貎の同居人、日本バスケの垌望の星「倩才・癜瀬しらせ 巎ずもえ」がいた。

    「やぶ、倜分遅くに申し蚳ありたせん。えっず、充時み぀じ君だよね有時ゆうじ お、お兄さん垰っおる」
    「ぇえあ、兄貎、ですか」

    裏返った俺の声を聞いた母さんが兄貎の手を匕っ匵りながら玄関たで出おくるず、巎先茩は慌おお姿勢を正しお頭を䞋げる。

    「お母さん、突然すみたせんでした」
    「いいのよ巎君、もう遅いし泊たっおいっお。み぀、服貞しおあげおお兄ちゃん、客間にお垃団お父さん、いいわよね」
    「有時君の無事が知れたら僕はいいんです、近くに高校の埌茩の䞋宿があるんでそこに、」
    「泊たりなさい」
    「はい 」

    気迫に負けた巎先茩が、脱いだ靎を端に揃えお兄貎の前に立぀。
    顔を芋おほっず肌を赀くし、溺れるように唇ず頬を振るわせお「よかった」手を䌞ばした。
    兄貎はそれにさっず身を匕いお客間に消える。

    みるみる巎先茩の顎がしおしおになっお、糞が切れたように項垂れる。
    母さんはその頭をポンず撫で「あんなにお兄ちゃんを怒らせたのは巎君が初めおよ。倧奜きな蚌拠ね」ず小孊生の喧嘩の仲裁みたいな事を蚀いながら、巎先茩をお颚呂に案内した。

    倜の12時を過ぎた頃、自宀の電気を消そうずするず「み぀」ず现い声がしお兄貎が俺の寝床に朜り蟌んできた。
    纏う空気がしょっぱい。

    「癜瀬さんず寝ないの」
    「うん。喧嘩したの」
    「そっか。優しいな、远いかけおくるなんお」
    「  困る」

    喧嘩をし慣れない兄貎は、ぐりぐりず俺の胞元に冷たい錻を擊り付けた。

    「蟛い事には慣れおるけど、優しくされるず匱いから」

    巎先茩が䜓裁よりも自分の身を案じおくれおいた事に兄貎は猛省し、どんな時も出先を䌝えるようになった。
    おかげで巎先茩の回収も捗ったのは別の話。


    そう蚀えば。


    巎先茩が実家に抌しかけおきた事がもう䞀床だけある。

    2人がプロバスケット遞手になっお6幎目の倏の終わり。
    アメリカ垰りの巎先茩ず、日本の名門チヌムの“ヒヌツ“の絶察的゚ヌスの千速ちはやさんずの熱愛報道が流れた時だ。
    ビックカップルの報道に日本のバスケ界も倉わったなぁず感心しおいたら、枊䞭の巎先茩がたた突然むンタヌフォンを鳎らした。

    兄貎は移籍の匕っ越しで忙しく、垰省しおいない。

    リビングから芗くず、巎先茩は母さんず玄関先で話し蟌んだ埌に深々ず頭を䞋げた。
    でも母さんはあの日のように巎先茩を受け入れず「火のないずころに煙は立ちたせん」ずピシャリず玄関を閉める。

    しばらく玄関に人の気配があったが、諊めたように消えた埌、倩気が䞀気に厩れた。
    こがれ出した倧粒の雚に気づいた母さんは、掗濯物を取り蟌むより先に俺に傘を枡した。

    「巎君に枡しおあげお。これお兄ちゃんの傘だから、うちに返しに来なくおいいから」


    理由はよく分からないが、特殊任務を預かった気がしお、降り始めた雚の䞭走った。
    すぐにロックバンドのビンテヌゞTシャツが芋えお声を䞊げる。

    「巎先茩」

    党く気付かない。
    今床は息を吞い蟌み、高めの声で呌ぶ。

    「ずもえ」

    匟かれたように振り向いた䞀刹那、巎先茩はくしゃっず顔面を朰した。
    口角の端から普段は芋せない八重歯が芋えお、笑顔が泣いた。

    「先茩  」

    そしお小走りの俺が远い぀くず、ずっしり肩を萜ずした。
    拳を握り、薄い䞋唇をキリリず噛む。


    「あぁ、み぀君か」

    俺達は党然䌌おない。
    俺より身長が15㎝䜎く、声も高い兄貎ず間違えるほど巎先茩が兄貎を切望しおいる事だけ分かった。

    「あの、傘」

    柄に芋芚えがあるのか先茩の真っ癜な頬が匕き攣り、誀魔化そうず匵り付いた前髪をかきあげた。

    「ごめん、雚なのに」
    「雚だから、ですよ」

    倧きく吞い蟌んだ息で肺が膚らんでも、分厚いはずの胞板はしょんがりし、傘をゆっくり抌し返しながら銖を暪に振るず。
    「ふぇぇ」ず空気の抜けるような声をこがしお、巎先茩が泣き出した。

    倧先茩で、日本代衚で、バスケの最高峰のNBAたで行った男が、土砂降りの雚の䞭、片田舎の䜏宅街で嗚咜をあげおいる。

    「先茩、」
    「ごぇ、ごめんなさい  お兄さん、傷぀けお」
    䜕の事だか分からないが、熱愛報道の事だろうか
    「えっずニュヌスの事なら、」

    俺の蚀葉に先に堰を切ったのは、雚じゃなくお巎先茩だった。

    「なぁ、䞖の䞭にはもっず、さぁ。ニュヌスにするべき事っおいっぱいあるず思うんよ。
    人が亡くなったり、政治家がアホゆうたり、皎金の䜿い道ずか、なぁ、み぀君もそう思わん」

    やっぱりあの熱愛報道だ。

    「俺が誰ずどうなろうが、かたぞんやんか、䞀週間もしたら蚘憶の片隅にもあらぞんやんか」
    「すみたせん。あの、それずうちに䜕の関係が」

    雚粒が巎先茩に萜ちお雫が髪を䜕本぀たっおも、雚で涙は誀魔化せないんだず初めお知った。

    「俺、有時ず、お兄さんず倧孊からお付き合いしおお、」

    同時に俺は、2人が䜕幎も付き合っおいた事をも初めお知った。

    でも、チヌムは2人の亀際をよく思わなかった。
    巎先茩は2幎アメリカでプレむしながら、枡米した千速さんに盞談しおいたずころを「密䌚」ずしおすっぱ抜かれた。
    だが、垰囜するずチヌムは千速さんずの熱愛に祝杯ムヌドでそのたたすんなり契玄を続行。
    同じチヌムにいるはずの兄貎は来シヌズンの契玄を入れ違いで打ち切り、退団した埌だった。

    䜕も知らないチヌムメむトは「有時はビリヌバヌズに匕き抜かれた」ず蚀っおいたが、この時に巎先茩は気が぀いた。

    䞖の䞭は地䜍も名誉も話題性もある千速さんを良しずし、“よく蚀っお優秀“の兄貎を自分の盞手に䞍足ずしおいたんだず。

    「有時の匕越し先も行ったけど、おらんくお。こっちかなお思おんけど」

    攟っおおいおほしいっお事だろうな。

    俺は新しい特別任務に気付いた。
    “よく蚀っお優秀“皋床の兄貎の匟ずしお、俺は本圓の倩才癜瀬を䞖に晒さなければならない。

    容赊なく巎先茩を叩く雚を傘で遮った。

    「先茩、千速さんずの熱愛は吊定しおいいんですよね」

    バカな報道よ、この䞖の䞭よ。これをニュヌスで流せよ。

    「圓たり前やんか」

    “よく蚀っお優秀“皋床の俺の兄貎にどうしようもなく恋をしお、氎浞しで錻氎たで垂らすくちゃくちゃのみっずもない男を䞖間はもっず知るべきだ。


    「母からの䌝蚀です。もう家には来なくお結構ですが、必ず兄貎にこの傘を返しおください」


    報道は数週間で立ち消えた。
    兄貎はその1幎は実家にも顔を出さず、同じチヌムに移籍した俺の芪友のリキず幞せそうに亀際を始めた。

    䞀方で、兄貎の新居に傘が1本増え、巎先茩は母さんず和解した。
    じりじりず猛远しおくる日本の頂点に立぀男、倩才癜瀬の諊めの悪さに俺は寒気を感じたが、もう䞀぀の疑惑が浮かぶ。

    あの日の喧嘩みたいに巎先茩から䞀定の距離をずったふりをしお、兄貎は䞊手く雚を避けただけなんじゃないかず。
    あの艶かしい桃色の薄い肌の䞋から、そんなしたたかな本心が透けお芋えないように雚を避けただけなんじゃないかず。




    「これ、み぀の服」

    シャワヌから出た兄貎がむぅっず䞍现工な顔で俺を芋䞊げる。
    「ご名答。それはリキが忘れおったシャツ」
    巎先茩には絶察にしないくせに俺ずリキには芋せる倉顔で、ブカブカの圌シャツを匕っ匵った埌に俺の犁断のクロヌれットに手をかける。

    「あちょッ」

    䞀足遅れお扉が開いた。
    奥の薄い゚ロ本はセヌフだが、もっずダバい足元のダンボヌルに気付かれる。

    「䜕これ」

    慌おた俺の腕より早くしゃがんで残像になったが、リヌチで勝っお矜亀締めにし、難を逃れる。

    「プラむベヌト」
    「ぞぇ。なんかえっちなのがはみ出おる」
    「うそッ」
    ダンボヌルを庇おうず腕を解くず、ぺたっず床に尻を぀けた兄貎が俺を真顔で芋䞊げた。

    「うそ。䞭身はえっちなんだ」
    「すいたせん、えっちです」
    「別にかたわないけど」

    くそ。

    腹いせに冬コミの新刊ネタにしおやる。
    雚の日に圌女未満のずぶ濡れの子が家に抌しかけ、シャワヌずブカブカの俺のシャツを貞しお゚ッチになだれ蟌む。
    生掻圏内で安易で起きそうで実際にこの珟堎に立ち䌚えた人間は少数、ベタは幻で正矩だ。

    「もうリキのこず蚱しおやれよ」
    「怒っおないよ。ただ面倒くさいだけ」
    「蚀い方」

    たぁ。
    兄貎は気が長いから簡単に人を嫌いにならないし、䞭途半端はしない。
    埌ろから抱きしめられたみたいにシャツのボタンを䞊たでずめお、眉間を緩めた兄貎は、俺の兄貎だけどリキの麗しい恋人だった。

    「玠盎になれよ」
    「明日には垰る」
    「今垰れ、その栌奜で」
    「柄が恥ずかしい」
    「蚀い方」

    党く、俺が助けおやらないず仲盎りも出来ない仕方のない奎ばっかりだ。

    「なんでもいいから、兄貎がリキに返しずいお」
    「 ねぇ、ルマンド食べたい」

    あ、無芖しやがった。


    巎先茩の身の朔癜

    千速は巎ず同時に考えおいた登堎人物で、アメリカ留孊埌に海倖リヌグを転々ずしお日本のリヌグに来た遞手。
    アゞアキャンプや日本代衚で巎ずは顔銎染みで、ずっず前から奜きだった。
    シェアケヌス党䞖界のバスケのドラフトみたいなのでスカりトを受けた巎が、しばらく日本を離れおNBAの䞋郚組織でプレむしおいた時に距離が近くなる。

    巎は亀際を吊定、千速は吊定しおいない。
    あれ先茩グレヌゟヌンです。


    すごいどうでもいい埌日談

    倧孊時代の痎話喧嘩の翌日。
    垰る間際に「お隒がせしたした」ず仏壇に手を合わせおる巎に惚れ盎した有時は我慢出来ずに巎の背䞭に抱き぀き、珟堎をお父さんに目撃される。

    父の心は乱れた。

    スパヌンッず襖を開けお「息子が倩才むケメンの玉の茿に乗る䞖界線なんおお父さんは蚱したせん」ず激怒。
    若い2人を応揎するお母さんに「倩塩にかけた息子がハむスペのスパダリにベタ惚れされお䜕が悪い」ずバチク゜怒られおお小遣い枛絊。

    「俺のツンデレ圌氏の有時が今日も食べたいくらい可愛いくお死にたい」巎先茩ず「カヌスト䞋䜍の分際ですがチヌト圌氏に執愛されお困っおたす」の有時は仲良く寮に垰っお行った。

    ちなみにお寝坊の匟の充時は「倜䞭に圌氏を差し眮いお倜這いしおくる俺の兄貎が隠れ巚乳の矎少女だった件に぀いお」の䞍毛な倢を芋おいたしたずさ。


    お知らせ

    同じお題で「おっぱい挫才コメディ」を曞きたした。
    本線にするには「恋」が激よわすぎお「ルマンド」「ダンボヌル」「の、䞊に乗った雚の日のおっぱい」の話です。
    頭空っぜにしおおっぱいの倢を詰め蟌む話ですが、䞋品さはないさっぱりした、勢いで読む挫才です。

    たた埌日、こっそりだしたす。

     
     
     
    3぀のお題でBL小説を創䜜する䌁画「noteでBL」やっおたす🊭詳现は固定蚘事で よく読んだら倉態なのに説埗力だけはある゚ッセむ、掚しの筋肉Bリヌガヌ🏀䟑倪郎さんの䞊腕䞉頭筋ぞの語りかけなど色々曞いおたす 友達になりたしょう😳

    あなたぞのおすすめ