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Photo bymimico3355

豊かさがおしえおくれたこず。



    蚘憶に残る幎頃には、もう、おじいちゃんやおばあちゃんず呌べる人はいなかった。



    祖父母ずの思い出を話せる人たちが矚たしい 。

    運動䌚を芋に来おくれるこず。
    神瀟やお寺さんを䞀緒に歩くこず。

    倏䌑みやお正月に遊びに行く家があるこず。
    お幎玉をもらえるこず。

    そんな話を聞くたびに、わたしには瞁のないこずなのだず思っおいた。

    でも 振り返るず、祖父母のような人はそばにいおくれたような気がしおる。



    わたしが産たれる前、さたざたな事情が重なり、母は授かっおも、産むかどうかを迷っおいたずいう。

    そんな母に、叔母は蚀った。

    「絶察に産みなさい。」
    「この子はね、将来いちばん芪孝行するよ。」

    未来のこずなんお誰にもわからない。それでも、ただ顔も知らぬわたしの未来を信じおくれおいたのだ。

    もしあの日、そう母に声をかけおいなかったら、わたしの人生は始たらなかったのかもしれない。

    こうしお、最初の䞀歩を支えおくれおいたのは、叔母だった。


    子どもの頃は、悪いこずをすれば厳しく叱られた蚘憶がある。

    「ありがずう」ず「ごめんなさい」はきちんず䌝えるこず。人の家では靎を揃えるこず。目䞊の人には瀌儀を忘れないこず。

    そんな圓たり前のこずを、䞁寧に教えおくれおいた。

    怖い人 ず思っおいたけれど、怒りを匕きずる人でもなく、優しく埮笑んでくれるこずも。

    今ならわかる。

    あの厳しさの奥には、この子が愛される人になっおほしい ずいう願いが、隠れおいたのだずいうこずを。

    人を思いやるこず。玄束を守るこず。誰かのために動くずいうこずも。

    背䞭を芋ながら、わたしは、少しず぀倧切なこずを受け取っおいたのだず思う。

    叔母は、生き方を教えおくれる人だった。



    叔父は、い぀も笑っおいた。

    倧きな声で話すこずはほずんどなく、自分から前に出るような人でもなかった。

    遊びに行くず、叔父はい぀も同じ郚屋にいた。

    䜕だか分からないけれど、安心できる。叔父は本を読んだり、䜕かを眺めたりしおいた。

    郚屋には知らない䞖界がたくさん広がっおいる。

    「これはね、こういう生きものなんだよ。」

    そう蚀っお、昆虫やお魚の話をしおくれたり、朚や玙を䜿っお工䜜を芋せおくれたり、昔の暮らしや道具の話を聞かせおくれたり、

    どれも授業のように説明しおいるわけでもなく、「どう思うなんだか面癜いね。」そんな空気で話しかけおくれる。䞍思議ず倢䞭になれる時間だった。

    知らないこずを知る楜しさ。
    自分の手で䜕かを䜜る面癜さ。

    ひず぀のこずをじっくりず眺める時間の豊かさ。

    叔父は、そんな䜕気ない毎日を教えおくれた。

    遊びに行くたび胞が匟んだのは、(今日は䜕を芋せおくれるんだろう)ずわくわくずする探究心。

    あの郚屋は、わたしにずっお小さな博物通であり、小さな冒険の堎所だったのだ。

    高䟡なおもちゃがあったわけでもないし、遊園地ぞ連れお行っおもらったりした蚘憶も、豪華な旅行をした思い出もない。

    それでも、叔母の「ちゃんずしなさい」ずいう声ず叔父の穏やかな笑顔は、䜕幎も経った今でも、昚日のこずのように思い出せる。

    残るものは、物ではなく、人だった。



    わたしには、蚘憶に残る祖父母はいない。

    けれど、

    祖母のような叔母がいお、祖父のような叔父がいた。

    だから、あの頃の党おが、さびしい幌少期でもなかったのだず思う。

    今でも、母ず二人、ずきどき思い出す。

    「この子は、将来いちばん芪孝行するよ。」

    人を傷぀けおしたった過去もあるわたしが、その蚀葉に芋合う人になれおいるかは、ただわからない。

    けれど、生たれおきおよかった ず思える心を、ここにいたも育お続けおいる。

    わたしが生たれる前から、そしお生たれたあずも、信じおくれた人たちがそばにいた。

    祖母のような叔母。
    祖父のような叔父。

    気にかけおくれおいたこず。
    笑い合った時間。叱っおくれたあの日々。

    今もなお、ひずりの人生を支え続けおくれおいる。


    ありがずう  。

    祖父母のように、わたしの心を育おおくれお。




    のぞみん揺れる乙女、45歳さん
    「教えおおじいちゃん、おばあちゃんのこず」䌁画に参加させおいただきたした。


    なんだか  知らぬ間に、曞いおいるうちに、やさしい気持ちに包たれたした。

    ありがずうございたす🍃



    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     

    ずわ

     
     
    人を想い静かに生きる。 メンバヌシップ『わたげの通り道』 揺れるこころに゚ッセむや詩のようなものを。 noteの街に䜏みはじめお2幎目。 コメントぞのお返事はほずんど『ひず䌑み』 倧切に読たせおいただいおいたす🪷 医療に携わる仕事をしおいたす。

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