死ぬしかないという結論
自分の理想とか、夢とか、全くわからない。
私は一体どうなりたいんだ。
どんな状態になれれば幸せなのか。
私が今、わざわざ公務員の予備校に入っているのだって、ただの逃げだ。
民間のインターンから逃げて、就活までの猶予を伸ばすための手段でしかない。
本当は公務員にだってなりたくない。
それが分かっているから、勉強が手につかない。
言い訳をして嫌なことから逃げ続けているだけだ。
もし、公務員試験に合格して、目黒区役所で働けることになって、それでどうするんだろう。
毎日嫌々働き続けるのか。
人を恐れ、失敗を恐れ、迷惑かけることを恐れ、毎日びくびくと緊張しながら出勤するのか。
安定した環境で、時間を売ってお金を稼いで、そのお金で何がしたいというのか。
何もしたいことなんてないのに。
このまま生きていたって何になる。
今生きているのだって、親のためだ。
このまま親のためだけに生き続けるのか。
死ぬまでにやりたいことだって、もうやり尽くした。
行きたいところもない。
欲しいものも何もない。
私の幸せは、実家にしかない。
実家で、適当に家事をして、たまに家族と出掛けて、お金の心配をせずに一日中ゆったり過ごすことだけが、私の人生における唯一の幸せだった。
じゃあ、就職もせずにフリーターでそんな生活を送るのが良いのか?
何の出会いもないド田舎で子供部屋おばさんになることが私の幸せなのか?
せっかく大学に通わせてもらえたのに?
せっかく東京で一人暮らしが出来ているのに?
多分、私の今までの幸せは、まだ学生という身分だからこそ享受出来たものなのだろう。
つまり、私が幸せを感じることのできる対象は、もうこの世に存在しないのだ。
何をしていたって自己嫌悪と不安と焦燥で掻き消される。
終わりだ。
死ぬしかないんだ。
結局、いつも辿り着く結論はここだ。
死ぬしかない。
自分が不幸にならないためには、もはや死しか選択肢がない。
家族の人生と将来設計をめちゃくちゃにしなければ、私は不幸から逃れられないのだ。
他人を不幸にしなければ幸せになれないなんて、こんな馬鹿な話があるだろうか。
でも、自分を犠牲にし続けてまで、他人の幸せを願えるほど私は強くない。
家族の失望した顔を想像するだけで、涙が止まらない。
ごめんなさい。
親不孝な娘でごめんなさい。
こんな人間として育ってしまってごめんなさい。
両親は非の打ち所のない育て方をしてくれたのに。
私だ。
私自身が全てをめちゃくちゃにした。
立て直して前に進もうという気力すら起きない。
前に進んだってどうしようもないと思ってしまう。
全てを投げ出して楽になりたい。
どうしてこうなってしまったのか。
自分なりのベストを尽くしてきたのに。
何度人生をやり直したって、結局はこうなるのだろう。
情けない、惨めな人間だ。
(おわり)