メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

第4章『同盟』第1節ほどけた線が、䞊んで芋える【ケンタりルスストヌリヌむベント】

    前回のあらすじ

    ↓この章『同盟』のむメヌゞ楜曲 物語ず䞀緒にどうぞ↓


    「いくよヌ」

    ランの軜い声で、私たちは西鉄春日原駅を螏み出した

    合図ずしおは、あたりにも軜い
    けれど、その軜さのたた党員が走り出す

    ——その瞬間、違和感があった

    たず、ナキハクが出ない
    いや、出おはいるが、意図的に遅い
    地面を確かめるように、䞀歩ず぀

    ルナノェむルは半拍遅れおから滑らかに加速する
    たるで、最初からそう決めおいたかのように

    サクラミストはなぜか暪ぞ逞れおいた
    道路ではなく、䞊んだ看板や花壇を眺めおいる

    ランはずいうず、軜く先行しながら、埌ろを振り返っおいる

    「  たずたらないですね」

    思わず、そう呟く
    だが、䞍思議だった

    厩れおはいない

    ばらばらに動いおいるはずなのに、距離だけは劙に保たれおいる
    誰かが速すぎるわけでも、誰かが眮き去りになるわけでもない

    私はその間を瞫うように、少し前ぞ出る

    党䜓を芋る䜍眮

    自然ず、そうなっおいた

    春日原東町の朝垂商店街に入るず、流れが倉わる

    誰も指瀺しおいないのに、党員が自然に枛速した

    そしお

    「これ䜕ですかヌ」

    サクラミストが、店先に声をかける

    迷いがない
    初察面の距離感ではないな

    「おっ、これかい春日垂の——」

    店䞻が答える前に

    「名物ですよ、軜くお食べやすいんです」

    ランが暪から補足する

    なぜ知っおいるのかは分からないが
    説明は的確だった

    ナキハクは少し埌ろで立ち止たり、静かに芋おいる

    ルナノェむルは芖線だけで呚囲をなぞっおいる
    人の流れ、音、気配——すべおを均すように

    そしお、誰も止たろうず蚀っおいない

    それなのに、䌚話は成立しおいる

    「  止たればいいのでは  」

    私の口から、そんな蚀葉が出た

    だが、誰も止たらない

    埮劙に動きながら、䌚話だけが続く

    奇劙だが、成立しおいる

    やがお、商店街を抜ける

    誰も合図しおいないのに、再び速床が䞊がる

    そのずき、私は気づいた

    圹割がある

    明確に決めたわけではないのに、分かれおいる

    サクラミストが空気を䜜り、ランがそれをたずめる
    ナキハクが距離を調敎し、ルナノェむルが党䜓を静かに把握する

    そしお私は  

    「  芋匵る圹  ですか」

    走りながら、党䜓を芳察する
    意図しお決めたわけではない

    だが  それが䞀番自然だった

    奎囜の䞘歎史資料通ぞ向かう途䞭、ランが蚀う

    「今回は春日垂の遺跡を回るのが、今回の目的だよ」

    「春日垂歎史っお奎ですか」
    サクラミストが銖を傟げる

    「  少し、ゆっくり芋たい堎所かも」
    ナキハクが静かに蚀う

    「時間が重なっおいる堎所ですね」
    ルナノェむルが続ける

      䌚話が、噛み合っおいない

    それぞれが、別の方向を芋おいる
    それでも、䞍思議ず途切れない

    「  統䞀されおいないですね」

    だが

    「  厩れおもいないですね」

    私は、その事実を受け入れる

    須久岡本遺跡ぞ向かう道は、わずかに䞊っおいた

    ここで差が出る  はずだった

    だが、出ない

    サクラミストは盞倉わらず寄り道気味だが、離れない
    ルナノェむルは䞀定の速床を保぀
    ランは党䜓の䞭間に䜍眮を取り続ける

    そしおナキハク

    最も遅れおはずの圌女が、遅れない
    むしろ  安定しおいる

    「  誰も、無理をしおいないですね」

    私はその光景を芋ながら、劙に玍埗しおいた。

    遺跡を芋枡せる堎所で、ランが足を止める

    「ここから少しだけ、走りやすくなるよ」

    軜い声

    だが、その蚀葉に、違和感が残る

    「  走りやすい」

    䜕が倉わるのか

    地面か、颚か、それずも  

    私は前を芋た

    ほどけおいたはずの線が、䞊び始めおいる気がした

    画像
    今回の走行ルヌトです グヌグルマップより抜粋

    須久岡本遺跡を抜けるず、景色が開けた

    道はゆるやかに波打ち、緩いカヌブが続く
    芖界は広く、足堎も玠盎だ

    「ここから少しだけ、走りやすくなるよ」

    ランの蚀葉を思い出す

    確かに、走りやすい

    脚が自然に前ぞ出る
    呌吞も乱れない

    だが

    「  それだけではないですね」

    私は前を芋ながら、わずかに意識を研ぎ柄たせ。

    䜕かが、倉わっおいる

    誰も䜕も蚀っおいない

    それなのに  少しだけ、速くなる

    サクラミストが、ふっず前に出た
    楜しそうに  ただそれだけだ

    遅れおいたはずのルナノェむルが、静かに䜍眮を䞊げる
    音もなく  隣ぞ滑り蟌むように

    ナキハクは倉わらない
    倉わらない  けど、気づけば䞭倮にいる

    ランはその間を瞫い、誰の邪魔にもならず、誰も孀立させない䜍眮にいる

    「  誰も競っおいない」

    それでも

    「  党員が、前ぞ出おいる」

    カヌブに差し掛かる

    サクラミストが先に入る
    少し内偎に寄りすぎお、わずかに倖ぞ膚らむ

    その“ズレ”で、内偎が空く

    ルナノェむルが、その倖偎を滑るように抜ける
    無駄のない軌道で

    ナキハクは埌方から、倉わらぬリズムで進む
    速くも遅くもないが、流れを途切れさせない

    ランが、その空癜を埋める

    結果

    隊列は厩れないたた、速床だけが䞊がる

    「  噛み合っおいないのではないのですか」

    私は、その動きを远いながら理解する

    「最初から、圹割が違うだけ  ですね」

    日拝塚叀墳が芋えおくるず、自然に足が緩む

    誰も合図しない
    それでも、党員が同じように息を敎える

    「楜しいね」
    サクラミストが笑う

    「  無理がない」
    ナキハクが静かに続ける

    「流れが途切れおいないわ」
    ルナノェむルが目を现める

    「うん、いい感じ」
    ランが頷く

    党員、違うこずを蚀っおいる
    それでも  䌚話は成立しおいる

    りドクチ瓊窯展瀺通ぞ向かう道は、ほが䞀盎線だった

    今床は、䜙蚈な起䌏がない

    玔粋な“走り”になる

    ランが振り返る

    「ここ、少しだけ䞊げおみようか」

    軜い調子

    だが、その蚀葉だけは  党員に同じ意味で届いた

    次の瞬間

    党員が、同時に加速する

    揃った  ように芋えた

    しかし  

    サクラミストは速い。だが、わずかにブレる
    ナキハクは安定しおいる。だが、䌞びない
    ルナノェむルは鋭く出るが、波がある
    ランは、そのすべおを平均しお持っおいる

    「  揃えようずするず、ズレたすね」

    私は䞀瞬だけ、党䜓に合わせようずする

    脚のリズムを
    呌吞を
    䜍眮を

      合わない
    わずかに、噛み合わない

    なので  私は合わせるこずをやめた

    自分の走りに戻す
    䜙蚈な調敎を捚おる
    ただ、前ぞ出る

    するず

    䞍思議ず、敎う

    誰も合わせおいないのに、それでも、䞊ぶ

    「  合わせるのではないですね」

    私はそのたた、息を吐く

    「厩さないこずが、揃えるこずが重芁なのですね」

    やがお、JR春日駅前が芋えおくる

    「どうだった」
    ランが振り返る

    「楜しかった」
    サクラミストが即答する

    「  心地よかった」
    ナキハクが静かに蚀う

    「途切れなかったわ」
    ルナノェむルが頷く

    私は、少しだけ間を眮いた
    呌吞を敎え、芖線を前に戻しおから

    「  悪くないです」

    たずたっおいない
    だから  厩れない
    だから  揃っおいない

    でも、だからこそ䞊べる

    私は、静かに理解する

    「  それが、このチヌムですか」

    ほどけた線は、結ばれないたた
    それでも、䞊んでいる

    次節ぞ


    この節の春日垂の公匏PR動画はこちらです


     
     
     
    ケンタりルスたちず、物語ずコヌヒヌをお届けしたす 📖 小説䌁画コヌヒヌのお䟛に   ☕ コヌヒヌ開発春日垂から始める、本物のブランドづくりを   初めおの方・詳现を知りたい方は「迷蚀䌁画䞀芧リンク集」ぞ

    あなたぞのおすすめ