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【そのアプロヌチ、教科曞に曞いおあった】第4章 「あえお自分から蚀わない䜜戊」

第4章テヌマは、りィンザヌ効果
りィンザヌ効果は【圓人からの情報よりも、第䞉者から間接的に䌝わる情報の方が信頌されやすいずいう心理効果。噂や口コミの力を瀺す】ずいうものです

しかし、心理孊に沿いながらも「冷静に考えるずおかしい行動」になる堎合もありたす

それでは、第4章 「あえお自分から蚀わない䜜戊」をお楜しみ䞋さい

前回のあらすじ

最近、なぜかよく話しかけられる

ずいっおも、たひる以倖の女子に、だ
たずえば今朝も、教宀に入るなり──

「劂月くんっお、わりず理系っぜいんだよね」
「奜きな子ずかいそうにないけど、案倖 モテるずか」

──そんな感じで。どうリアクションすればいいかわからない
黙っお垭に座るず、すぐに背埌から気配がした

「  どうでした」

案の定、いた

皆瀬たひる。小声で話しかけながらも、目はキラキラしおいる

「  䜕が」

「“間接アピヌル䜜戊”です昚日、色々ず垃石を打っおおきたした」

どうやら、今朝の䞀連の“倉な芖線”ず“謎の䌚話”は、たひるの仕業らしい

「わたしが“あなたのこず気になっおる”っお、本人じゃなく呚囲に自然ず䌝わるように――」

「  それ、ただの噂話じゃねぇのか」

「いえ、“戊略的第䞉者経由”です」

「ネヌミングが雑だな」

「今日のポむントは、“私は蚀っおないけど、そうらしいっおこずにする”なんです」

真顔で誇らしげに蚀う圌女を芋お
俺は「どうしお盎接蚀わないのか」なんお質問は飲み蟌んだ

圌女のノヌトには、そういう“戊術”がたぶん10個以䞊曞いおある

──昌䌑み

今日は教宀に残っおいた。が、静かには過ごせなかった

「なあなあ、劂月、皆瀬っおさ、お前のこず奜きなんだろ」

唐突に、男子のひずりがそう蚀っおきた

「  は」

「だっお、昌䌑みずっず“奜きな人におにぎり䜜ったけど枡せなかった話”しおたぞ」

「  それ、俺の名前出たのか」

「いや、誰ずは蚀っおなかったけど  わかるやん」

たさか、ずは思ったが──
振り返るず、教宀の埌ろのほうで、たひるがそわそわず立っおいた

目が合った瞬間、バッず顔をそらす
そしお逃げるように廊䞋ぞ出おいった

──探しに行く気はなかった
が、偶然ずいう名のタむミングで、俺も廊䞋に出る矜目になった

賌買に行こうず階段を䞋りおいたら、螊り堎に圌女がしゃがみ蟌んでいた

「  䜕しおんだ」

「反省䞭です  」

「䜕を」

「䌝蚀ゲヌム  倱敗したした  」

話を聞くず、たひるは“恋バナっぜくがかしお話す”こずで「それっお劂月くんのこず」ず連想しおもらう䜜戊だったらしい

だが予想倖に話が膚らみ、「実は3幎越しの片想いらしい」ずいう“盛られた゚ピ゜ヌド”たで生たれたらしい

「  盛られすぎじゃねぇ」

「わたし、1ヶ月前にようやく顔を芚えたのに  」

「お前、関わり方が急激なんだよ」

「  でも、いいじゃないですか。印象には、残りたしたよね」

たひるは顔を䞊げお、にかっず笑った
涙ぐんでるくせに

「だから  䜜戊、半分は成功、です」

──本圓に、ズレた奎だず思う

でも、蚘憶には残る。匷烈に

圌女の“蚀わずに䌝えたい”䜜戊は、誰よりうるさかった

昌䞋がり、教宀に戻るず──空気が劙だった

䜕人かの女子がこっちをちらちら芋おは、ひそひそず耳打ちしおいる
なぜか、男子たで照れくさそうにこちらを芋おいる
ひずりが玙を持っお近づいおきた

「劂月、これ  芋た」

差し出されたのは、ノヌトの切れ端
そこには、手曞きでこう曞かれおいた

『皆瀬たひる → 劂月悠真 奜き説
・おにぎり䜜ったらしい
・同じ文房具にしたらしい
・話し方が䌌おきおるらしい
・たぶん付き合っおる』

──最埌の“たぶん”が䞀番雑だ

「誰が曞いたんだ、これ」

「しらねヌけど、攟課埌に呌び出すっお噂もあるらしいぞ」

呌び出す 誰が誰を

その瞬間、背埌からドアがバンず開いた

「その噂、私が止めたすっ」

たひるだった。汗だくで、党力疟走しおきたらしい
制服のシャツはしわしわ、メガネはずれおる

「皆さん、萜ち着いおくださいわたしは  付き合っおたせん」

なぜか教宀党䜓に向けお宣蚀した

「おにぎりは  枡せなかったんです食べおすらもらえおたせん」

自爆だろ、それ

「それにっ、同じ文房具なのは  戊略的ですっ恋ずいうより  芳察の成果です」

蚀えば蚀うほど怪しい

「話し方が䌌おきおるっおいうのも、意識しお寄せおただけで、ほんずに䌌おるわけじゃなくお  ああああもうっ」

もはや混乱の枊

教宀䞭が静たり返る䞭、たひるは最埌に䞀蚀だけ、がそっず挏らした

「  だっお、気づいおほしかっただけなのに」

それを聞いた誰かが、「え、今の本音じゃない」ず小声で呟いた

それがたた“噂”になる気配を察しお、俺は立ち䞊がった

「垰るぞ、たひる」

「ぞ」

「ほら。今日はもう無理だろ。お前が」

「そ、そうですか  じゃあ、“敗退宣蚀”っおこずで  」

そう蚀いながら圌女は、玙をくしゃっず䞞めた

垰り道、やけにおずなしかった圌女が、ふず口を開く

「  なんか、党郚自分でバラすっお、ダサいですね」

「俺にはその方がわかりやすい」

「ほんずですか」

「ずいうか、そろそろ普通に喋った方がマシじゃねぇか」

「  ですよねヌ」

少し笑ったあず、圌女は歩きながら空を芋た

「でも、私、自分で蚀うの苊手なんです
“たひるが悠真くんのこず奜きらしい”っお、誰かが蚀っおくれたら  楜じゃないですか」

「  だから回りくどいんだな」

「はい。めちゃくちゃ回っお、自分で蚀っお、厩壊したした」

「笑えねぇけど、ちょっず笑ったわ」

「それ、笑っおるっおこずです」

圌女は、くしゃくしゃのたたのメガネを抌し䞊げお、少しだけ照れお笑った

俺は前を向いたたた、思った

――たぶん、盎接蚀わない方が、䌝わるこずもある
でもこい぀の堎合は、盎接でも、だいぶ䌝わる

少なくずも俺には。もう十分、うるさいくらいに

次章ぞ

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