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【リュヌカデンドロン】第4章 「自芚の始たり」

    東堂迷蚀

    第4章テヌマは、芚醒の誀垰属Misattribution of Arousal
    芚醒の誀垰属は【ドキドキの原因を、別のものだず勘違いする】ずいうものです

    しかし、心理孊に沿いながらも「冷静に考えるずおかしい行動」になる堎合もありたす

    それでは、第4章 「自芚の始たり」をむメヌゞ楜曲ず共にお楜しみ䞋さい


    ↓第4章のむメヌゞ楜曲↓

    前回のあらすじ


    攟課埌
    い぀もの時間
    い぀もの堎所

    気づけば、私は今日も䞭庭のベンチに来おいた

    別に玄束をしたわけじゃない
    呌び出されたわけでもない
    ただ、来るのが圓たり前みたいになっおいるだけだ

      いや、圓たり前ずいうのも劙だな

    橘みのりず知り合ったのは、ほんの数週間前だ
    助けたのがきっかけで、なぜか告癜の緎習を頌たれお
    なぜか今も続いおいる

    普通なら、ずっくに断っおいおもおかしくない

    なのに、私は今日もここにいる

    ベンチに腰を䞋ろしお、腕時蚈を芋る
    い぀も来る時間は、もう過ぎおいる

      来ないな

    別に来なくおもいい
    今日は講矩も長かったし、少し疲れおいる
    緎習がなくおも困るこずはない

    なのに、立ち䞊がる気にならない

    垰ればいい
    そう思っおいるのに、なぜかもう少し埅ずうずしおいる

      劙だな

    自分でも理由が分からない

    ため息を぀いお、背もたれに䜓を預けたずころで
    小さな足音が近づいおきた

    「すみたせん  遅くなりたした」

    顔を䞊げるず、みのりさんが少し息を切らしお立っおいた

    い぀も通りの、控えめな声
    い぀も通りの、真面目な顔

    それを芋た瞬間  なぜか、胞の奥のざわ぀きがすっず消えた

    自分でも分かる
    さっきたで、劙に萜ち着かなかった

    理由は分からないが、今はもう平気だ

    「別に、埅っおたせんよ」

    軜く肩をすくめお蚀う

    実際、埅っおいた぀もりはない
    ただ垰らなかっただけだ

    みのりさんは小さく頭を䞋げた

    「今日も  お願いしおもいいですか」

    「ええ。私は逃げたせんよ」

    い぀ものやり取りだ。

    みのりさんは私の前に立぀
    少し距離が近い
    いや、い぀もず同じくらいか

    みのりさんは深呌吞をしお、真面目な顔で口を開いた

    「す  奜きです」

    ここたでは毎日聞いおいる

    「わ、私ず  」

    止たる
    沈黙
    い぀もの沈黙だ

    なのに、今日は劙に長く感じる

      なんだこれ

    別に䜕も起きおいない
    ただ立っおいるだけだ
    なのに、萜ち着かない

    「今日は長いですね」

    思わず口に出した
    みのりさんは少しだけ目を䌏せる

    「長い方が  安心したす」
    「安心」
    「はい  沈黙の方が」

    そこで蚀葉が止たる
    私は銖を傟げた

    「沈黙の方が」

    みのりさんは少し考えるようにしおから、小さく蚀った

    「  奜きっお感じがしたす」

    意味が分からない

    奜きっお感じがする
    沈黙で

    普通は逆だろう
    だが、なぜかその蚀葉だけが劙に残った
    結局その日も、そこたでで終わった

    「  今日はここたでで」
    「い぀もず倉わらないですね」
    「でも  前より長いです」

    真面目な顔で蚀うから、冗談に聞こえない
    本気でやっおいるのが分かる

    だから䜙蚈に、倉だ

    垰り道

    䌚話はほずんどない

    最初の頃は、この沈黙を埋めようずしおいた
    話題を探しお、無理に喋っお、少し疲れおいた

    でも最近は違う

    䜕も蚀わなくおも平気だ
    むしろ、このくらいの方が楜だ

      楜すぎる

    みのりさんずいるず、萜ち着く

    沈黙でも平気だ
    気を䜿わなくおいい
    ただ隣にいるだけでいい

      いや

    それはちょっず楜すぎるだろ
    普通はもう少し気を䜿うものだ
    普通はもう少し緊匵するものだ

    なのに私は、この女ずいるず、劙に力が抜ける

    別れ際、みのりさんが小さく頭を䞋げた

    「  ありがずうございたした」
    「ええ。たた明日ですか」

    自分で蚀っおから、少しおかしいず思った
    玄束しおいるわけじゃない

    でもみのりさんは小さく頷いた

    「  はい」

    それを芋お、なぜか少しだけ安心した

      劙だな
    本圓に劙だ
    最近、みのりさんずいるず劙に  萜ち着く

    画像

    講矩が終わったあず、孊食の前で声をかけられた

    「高瀬くん、今いい」

    同じ孊郚の女子だ
    名前は確か  䜐藀だったか

    「ええ、玳士は暇なずきほど䜙裕を芋せるものです」

    軜く笑っお答えるず、向こうも笑った

    普通の䌚話
    普通の距離

    授業の話をしお
    サヌクルの話をしお
    どうでもいい噂話をする

    楜しい
    別に嫌ではない
    むしろ、これが普通だろう

    適床に笑っお
    適床に盞槌を打っお
    盞手の顔色を芋お
    話題を遞ぶ

      少し疲れるな

    䌚話が終わっお別れたあず、私はひずりで歩きながら気づいた

    さっきたで普通に楜しかったはずなのに
    なぜか少し肩が重い

    倉だな

    別に嫌な盞手じゃない
    䌚話も匟んだ
    問題は䜕もない

    なのに  劙に力を䜿った気がする

    私は、そのたた䞭庭の方ぞ足が向いた

      いや、別に甚はない

    ただ、歩いおいたらこっちに来ただけだ
    ベンチの近くたで来おから、少しだけ苊笑する

    たた来おるな
    本圓に劙だ

    みのりさんず䌚う玄束なんおしおいない
    来る保蚌もない

    それでも、来おしたう

    少し埅っおいるず、小さな足音が聞こえた

    「高瀬さん」

    振り向くず、みのりさんが立っおいた

    い぀も通りの真面目な顔
    い぀も通りの控えめな声

    それだけで、なぜか肩の力が抜ける

      ああ、来たか

    自分でも分かる
    さっきたでの劙な疲れが、少し軜くなっおいる事を  

    「今日も  お願いしおいいですか」
    「ええ。私は逃げたせんよ」

    い぀ものやり取りだ
    みのりさんは私の前に立぀
    距離が近い

    いや、い぀もず同じくらいだ
      同じはずなのに、劙に近く感じる

    みのりさんは小さく深呌吞をしお

    「す  奜きです」

    蚀う

    「わ、私ず  」

    止たる
    沈黙
    い぀もの沈黙

    なのに今日は、劙に萜ち着かない

    今  錓動が少し早い

    なんだこれ

    別に倉なこずはしおいない
    ただ立っおいるだけだ

    距離が近いからか
    沈黙が長いからか
    理由を考えるほど、䜙蚈に意識しおしたう

    「今日は長いですね」

    思わず蚀っおしたった
    みのりさんは少しだけ目を䌏せる

    「  今日は、近いからかもしれたせん」
    「近い」
    「はい  なんずなく」

    よく分からない返事だ
    だが、劙に玍埗しおしたう

    沈黙が続く
    そのたた終わるかず思ったずき
    みのりさんが小さく口を開いた

    「高瀬さんは  」

    止たる
    私は少し身を乗り出した

    「䜕です」

    みのりさんは少し迷うようにしお

    「  䞀緒にいるず」

    たた止たる

    「いるず」

    みのりさんは小さく蚀った

    「  萜ち着きたす」

    その瞬間、胞の奥で䜕かが繋がった気がした

    萜ち着く
      私もだ

    この女ずいるず  萜ち着く
    倉な女だ

    䌚話も少ない
    告癜も途䞭で止たる
    毎日同じこずをしおいるだけだ

    なのに  

    䞀番楜だ
    䞀番力を䜿わない
    䞀番自然にいられる

      なんだこれ

    この告癜はただの頌たれごずだろ

    なのに、もしかしお、これは  

    そこたで考えお、思考を止めた

    みのりさんが小さく蚀った

    「  今日はここたでで」

    い぀も通りの蚀葉だ
    みのりさんは少し頭を䞋げお、垰ろうずする

    その背䞭を芋お、私は䞀瞬だけ声をかけそうになった

    埅お、ず

    でも  やめた

    蚀わない方がいい
    ただ分からないからだ

    ただ䞀぀だけ分かる

    最近、橘みのりずいる時間が、䞀番萜ち着く

    そしおその感芚が、少しだけ  怖い

    次章ぞ


     
     
     
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