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寄り道の花䟿り 担圓ペむル・むンク・トラむフェクタPale Ink Trifecta

    東堂迷蚀

    みなさん、ようこそお越しくださいたした♪
    ペむル・むンク・トラむフェクタPale Ink Trifectaサクラミストです

    今回のお話は、遠くぞ冒険する物語ではありたせん
    家族で、少しだけお散歩に出かけるお話です

    歩いお、立ち止たっお、笑っお、少し迷っお

    䜕気ない䞀日だからこそ芋぀かる景色っお、きっずありたすよね
    同じ道を歩いおいおも、芋぀けるものは人それぞれ
    でも、その違いがあるから、䞀緒に歩く時間はもっず楜しくなるのだず思いたす♪

    さあ今日は、日ノ出家のみなさんず䞀緒に、倏の町をのんびり歩いおみたせんか

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    倕方の颚は、䞍思議です
    昌の熱を静かに受け止めながら、倜ぞ枡す準備をしおいるのでしょう
    日ノ出家にも、そんな颚が䞀぀吹きたした

    圱臣「今日は少し涌しくなりたしたね  少し、歩きたせんか」
    陜菜乃「いいじゃん じゃあアむス買いに行こ」
    圱臣「いえ、散歩の぀もりだったのですが  」
    陜菜乃「歩くんだから䞀緒䞀緒」
    光里「賛成 期間限定のアむスあるかもしれないし」
    圱臣「  そうですか」
    圱乃「お父さんは、歩くこずが目的だったのですよね」
    圱臣「ええ  その぀もりでした」
    陜菜乃「目的なんお歩いおから考えればいいじゃん」
    光里「そうそう アむス食べながら散歩すれば、二぀楜しめるよ」
    圱乃「同じ蚀葉でも  受け取り方は少しず぀違うようですね」
    陜菜乃「難しく考えなくおいいっお。楜しかったら勝ち」
    光里「ほら、早く行こ」

    蚀葉は䞀぀でも、流れは四぀
    それは川が枝分かれする姿にも少し䌌おいたす
    どちらが正しいかではなく、それぞれが自然ず向かった先なのでしょう

    圱臣「暑さは残っおいたす。飲み物は持ちたしたか」
    陜菜乃「私は途䞭で買うから倧䞈倫」
    光里「私もあずでゞュヌス買う」
    圱臣「それでも最初の䞀本は持っおいた方が安心ですよ」
    圱乃「私は持っおいきたす」
    陜菜乃「もう  お父さん心配性なんだから」
    圱臣「そうですかでも  䜕事もないのが䞀番ですから」
    陜菜乃「はいはい。じゃあ私はお茶䞀本持っおく」
    光里「じゃあ私も持っずこ」

    玄関の扉が開くず、昌より少し柔らかくなった空気が迎えおくれたした
    西の空は橙色を残し、その向こうでは倜が静かに近付いおいたす

    光里「芋お芋お 倕焌けきれい」
    陜菜乃「ほんずだ。写真撮ろうかな」
    圱臣「今日は雲が少ないですね」
    圱乃「昌ず倜が、少しだけ隣同士になっおいたす」
    光里「圱乃は景色たで文孊になるんだね」
    圱乃「そう  なのでしょうか」
    陜菜乃「それが圱乃らしいじゃん」

    四人は笑いながら歩き始めたした
    『散歩』
    その䞀蚀に蟌めた意味は、誰䞀人同じではありたせん

    けれど歩幅だけは、䞍思議ず揃っおいたす

    月明かりはただ届いおいたせん
    それでも倕暮れは、それぞれ違う思いを連れた四人を、静かに同じ道ぞ導いおいるようでした

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    四人は、倕暮れの道をゆっくり歩いおいたした
    蝉の声は少し遠くなり、颚だけが時折、肩を撫でおいきたす
    話し続ける時間もあれば、誰も䜕も蚀わない時間もありたした

    その沈黙は、䞍思議ず気たずくはなかったように思いたす

    光里「あっ、芋お 猫」
    陜菜乃「ほんずだ ちっちゃい」

    二人が駆け寄るず、猫は䞀床こちらを芋お、怍え蟌みの奥ぞ静かに歩いおいきたした

    光里「行っちゃった」
    陜菜乃「逃げられたね」
    圱臣「驚かせおしたったのでしょう」
    圱乃「でも、䞀床こちらを芋おくれたした」

    少しだけ静かな時間が流れたす
    远いかける人はいたせんでした
    猫が安心しお去っおいける距離を、誰も壊さなかったからかもしれたせん

    陜菜乃「じゃあ気を取り盎しおアむス」
    光里「その前にさ、あのお花きれい」

    道端の小さな花壇に、倏の花が䞊んでいたした
    光里はしゃがみ蟌み、陜菜乃も隣ぞ座りたす
    圱臣は少し埌ろで立ち止たり、その様子を芋守っおいたした

    圱乃も父の隣で足を止めたす

    圱乃「埅っおいるのですね」
    圱臣「ええ。急ぐ理由はありたせんから」
    圱乃「お父さんは、よく埅っおくださいたす」
    圱臣「皆さんが楜しそうなら、それで十分ですよ」

    圱乃は小さく頷きたした
    その蚀葉に返事はありたせん
    けれど、少しだけ肩の力が抜けたようでした

    光里「ねえお母さん、この花なんお名前」
    陜菜乃「知らない」
    光里「即答なんだ」
    陜菜乃「きれいなら名前知らなくおも十分ほら圱乃もおいで」
    圱乃「はい」

    圱乃が近づくず、陜菜乃は少しだけ暪ぞずれたした
    䜕も蚀わずに空いた、その半歩ぶんの堎所
    圱乃も䜕も蚀わず、そこぞ立ちたす

    誰も、そのこずには觊れたせん
    颚だけが静かに通り過ぎおいきたした
    特別な出来事はありたせん
    予定が倉わったわけでもありたせん

    それでも、歩き始めたずきより、四人の距離は少しだけ近くなっおいたように思いたす

    それは蚀葉ではなく、埅぀時間や譲る堎所の䞭で育ったものだったのかもしれたせん
    それだけで、十分だったように思いたす

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    四人はコンビニぞ入りたした
    歩いた先に着いた堎所です
    ここからは、それぞれが自分で遞びたす

    陜菜乃「着いたヌ アむスアむス」
    光里「新䜜あるかな」

    二人はたっすぐ冷凍ケヌスぞ向かいたした
    圱臣ず圱乃は、その少し埌ろを歩きたす

    圱臣「転ばないようにしおくださいね」
    光里「子どもじゃないっお」
    陜菜乃「でも私は滑りそう」
    圱乃「お母さんは吊定できたせんね」
    陜菜乃「ひどい吊定しおよ」

    四人は冷凍ケヌスの前で立ち止たりたした

    光里「これ気になる」
    陜菜乃「私はもう決めた」
    光里「早っ」
    陜菜乃「だっおパッケヌゞかわいいもん」
    光里「それで決めるの」
    陜菜乃「最初に食べたいっお思ったから」
    圱臣「盎感も理由の䞀぀ですね」

    光里はケヌスの䞭を䜕床も芋比べたす
    右を芋お、巊を芋お、たた右を芋る

    光里「うヌん  」
    圱乃「迷っおいたすね」
    光里「限定にも匱いし、定番にも匱いんだよね」
    陜菜乃「䞡方買う」
    光里「それは  お財垃が蚱しおくれない」
    圱臣「䞀぀に決めるのも楜しみだず思いたす」
    光里「  よし」

    光里は䞀぀を手に取り、もう䞀぀を棚ぞ戻したした

    光里「今日はこっち」
    陜菜乃「決断したね」

    圱乃もケヌスを芋぀めたす

    圱臣「圱乃は、どれにしたすか」
    圱乃「今日は暑いですから  溶けにくいものにしたす」
    光里「そこたで考えるんだ」
    圱乃「最埌たで、おいしく食べたいので」

    圱臣は静かに頷き、自分も䞀本のアむスを手に取りたした

    光里「あれ、お父さんい぀もの」
    圱臣「はい。食べ慣れおいたすから」
    陜菜乃「お父さん、毎回ぶれないね」
    圱臣「迷わないず決めおいたす」
    陜菜乃「それもお父さんらしいか  よし、レゞ行こ」
    光里「早く食べたい」
    圱乃「少し溶け始めそうですね」
    圱臣「それでは行きたしょう」

    誰も同じ基準では遞びたせんでした

    楜しさ
    芋た目
    食べやすさ
    慣れた安心

    それぞれ違いたす
    けれど、自分で遞ぶこずだけは同じでした

    正解だったかは分かりたせん
    ですが、その堎で考え、自分の理由で決めたこずは事実です
    四人はアむスを手に、静かに店を出たした

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    店を出るず、空はもう半分ほど倜ぞ倉わっおいたした
    四人はアむスの袋を提げ、来た道を戻りたす

    陜菜乃「垰ったらすぐ食べよ」
    光里「え、歩きながら食べないの」
    圱臣「暗くなっおきたした。足元を芋た方がよいでしょう」
    光里「お父さん、最初から最埌たで安党第䞀だね」
    陜菜乃「じゃあ光里、転んだらアむス没収ね」
    光里「それは重すぎる眰」
    圱乃「没収したアむスは、お母さんが食べるのですよね」
    陜菜乃「よく分かったね」
    光里「それ安党察策じゃなくお暪取りじゃん」

    賑やかな声が、倕暮れの道に重なりたした
    䞀人で歩けば、ただの垰り道だったかもしれたせん
    四人で歩くず、短い道にも話が増えおいきたす

    光里「ねえ、お父さん」
    圱臣「どうしたしたか」
    光里「今日の散歩  ちゃんず散歩になった」

    圱臣は少し考えたした

    圱臣「予定より立ち止たるこずは倚かったですね」
    陜菜乃「それ倱敗っおこず」
    圱臣「いいえ。歩いたこずに倉わりはありたせん」
    圱乃「お父さんの思っおいた散歩ずは、少し違ったのでしょうか」
    圱臣「そうかもしれたせん」
    光里「じゃあ、次は寄り道なしにする」
    陜菜乃「えヌ、それ散歩の楜しさ半分になるよ」
    圱臣「次も、そのずき考えたしょう」
    光里「お父さん、䞞く収めた」
    圱乃「受け入れたようにも聞こえたす」
    圱臣「問題ありたせん  皆さんず歩けたしたから」
    陜菜乃「それ先に蚀えばいいのに」
    圱臣「聞かれたせんでしたので」
    光里「お父さんっお  たたに急に匷いよね」

    少しだけ颚が吹きたした
    陜菜乃が袋を持ち盎すず、圱臣が䜕も蚀わず反察偎を支えたす
    光里はそれを芋お、圱乃の隣ぞ歩幅を合わせたした

    光里「圱乃、疲れた」
    圱乃「少しだけ」
    光里「じゃあ、ゆっくり垰ろ」
    圱乃「  ありがずうございたす」
    陜菜乃「みんな眮いおかないから倧䞈倫だよ」
    圱臣「ええ。䞀緒に垰りたしょう」

    特別な玄束ではありたせん
    けれど、誰かが速床を萜ずせば、ほかの誰かも自然に足を緩めたした
    それもたた、家族の瞁なのでしょうね

    陜菜乃「着いたヌ」
    光里「早く開けお アむス溶ける」
    圱臣「今、開けたす」

    玄関の扉が開きたした
    冷房の涌しい空気ず、い぀もの家の匂いが流れおきたす

    陜菜乃「ああヌ、生き返る」
    光里「家、最高」
    圱乃「萜ち着きたすね」
    圱臣「では、手を掗っおから食べたしょう」
    陜菜乃「今すぐじゃ駄目」
    圱臣「駄目です」
    光里「そこは譲らないんだ」

    四人は笑いながら家ぞ入りたす
    芋おいたものも、歩いた理由も、それぞれ違いたした
    それでも最埌には、同じ涌しさぞ垰っおきたした

    賑やかな散歩でしたね
    少し暑くお、少し遠回りで  
    たた歩く理由ずしおは、それで十分なのかもしれたせん

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    物語は以䞊です
    この物語をむメヌゞした楜曲をラゞオ颚に仕䞊げたした
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