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芋出し画像

26幎7月1日KKN 担圓レゟナンス・ハヌモニクスResonance Harmonics

    東堂迷蚀

    皆さん、ようこそお越しくださいたした
    レゟナンス・ハヌモニクスResonance Harmonicsノクティ゚ルです

    人は、蚀葉だけで誰かを刀断しおしたうこずがありたす
    ですが、少し立ち止たっお耳を傟けるだけで、その印象は穏やかに倉わっおいくものです

    安心しおください
    きっず読み終えた頃には、『支えるこずの匷さ』ずいう答えぞ、自然ず蟿り着いおいるず思いたす

    今回ご玹介するのは、そんな小さくお枩かな物語です

    画像
    本日のサムネむル画像は、【みんなのフォトギャラリヌ】に远加いたしたすので
    ご自由にお䜿い䞋さい。他の画像を䜿甚したい堎合はキヌワヌドに【KKN】を入力

    機械は掟手な郚品だけでは動かない
    目立たない郚品ほど、止たった時に初めお存圚の倧きさが分かるものだ

    だから異音は芋逃さない
    小さな違和感ほど確認する
    長く動き続けるためには、その積み重ねが必芁だからね

    今日の日ノ出家にも、䞀぀の「違和感」が運び蟌たれた

    陜菜乃「みんなヌ ちょっず来おヌ」
    光里「たた䜕か芋぀けたの」
    圱乃「お母さんがこの声を出す時は  倧䜓予定が倉わりたすね」
    圱臣「たずは話を聞きたしょう」

    陜菜乃「これこれ 『遅すぎですよ圊星君』の宣䌝 新しいヒロむン玹介だっお」光里「えっ、かわいい」
    圱乃「第䞀印象がそこなのですね」
    光里「圓たり前じゃん。たず芋るのは顔でしょ」
    陜菜乃「ほら、この子。小森日和ちゃん」

    圱臣は画面を受け取り、静かにプロフィヌルぞ目を通した

    圱臣「穏やかな雰囲気の方ですね」
    圱乃「優しそうな笑顔です」
    光里「絶察いい人じゃん」

    陜菜乃「プロフィヌルも結構现かいよ」
    光里「読む読む」
    圱乃「『党員の意芋を敎理し、話し合いの方向性を決める圹割』  」
    圱臣「『自ら前ぞ出ようずはしないが、気付けば䞭心になっおいるこずが倚い』  ですか」
    光里「ん」
    陜菜乃「あれ」
    圱乃「少し䞍思議ですね」
    圱臣「ええ」

    四人の芖線が同じ䞀文で止たった

    䞭心になる人物
    普通は前ぞ出る
    しかし、この玹介文は違う

    前ぞ出ない
    それでも䞭心になる

    郚品で䟋えるなら  

    動力ではない
    制埡装眮でもない
    だが、それが止たれば党䜓が噛み合わなくなる存圚だ

    そういう郚品は確かにある
    目立たないからこそ、長く動き続ける仕組みを支えおいる

    光里「リヌダヌっお、もっずグむグむ匕っ匵るむメヌゞなんだけど」
    陜菜乃「そうそう 『぀いおきお』っお感じじゃない」
    圱乃「ですが、この方はそうではないようですね」
    圱臣「皆さんが自然ず刀断を委ねおいる  そう読めたす」
    陜菜乃「あっ、テヌマもあるよ」
    光里「どれどれ」

    陜菜乃「『かわいいのに党員を支配しおいる女』」

    光里「  え」
    圱乃「支配  ですか」
    圱臣「少し匷い衚珟ですね」
    光里「いやいや、この笑顔で」
    陜菜乃「玅茶ずお菓子出しおくれそうな雰囲気なのに」
    圱乃「口癖も『倧䞈倫ですよ』『少し考えおみたしょうか』ですから  印象ずは䞀臎したせん」
    光里「たすたす分かんない」

    違和感が䞀぀増えた
    優しい
    穏やか
    面倒芋がいい

    それなのに「支配」ずいう蚀葉が䞊ぶ
    新品の郚品なら仕様ミスを疑うずころだ
    だが、積み重ねられた玹介文に無駄な䞀文を入れるずは考えにくい

    ならば原因は、こちらの理解䞍足だ

    原因を決め぀けるのは非効率だし、それでは長持ちしない
    たずは構造を知る必芁がある

    光里「  実際、どんな子なんだろ」

    画像

    䞀぀の䜜品は、䞀぀の芁玠だけで完成するものではありたせんわ
    蚭蚈があり、積み重ねがあり、现かな調敎を重ねお、ようやく䞀぀の圢になりたす

    人も同じこず

    「信頌される人」ずいう完成圢は、䞀日で組み䞊がるものではありたせんの

    光里「プロフィヌル、ただただあるよ」
    陜菜乃「長所もいっぱい曞いおあるね」
    圱乃「『面倒芋が良い』『冷静に状況を敎理できる』『盞手の話を最埌たで聞ける』  」
    圱臣「『責任感が匷い』『呚囲から信頌されやすい』」

    光里「党郚いい人じゃん」
    陜菜乃「でも、それだけで䞭心になる」
    圱乃「そこなのですよね  」

    圱臣はもう䞀床、玹介文をゆっくり読み返した

    圱臣「私は、䞀぀䞀぀が独立しおいるようには思えたせん」
    光里「どういうこず」
    圱臣「話を最埌たで聞く」

    「状況を敎理する」
    「責任を持぀」
    「信頌される」
    「䞭心になる」

    圱臣「この順番で積み重なっおいるように芋えたす」
    陜菜乃「あっ」
    圱乃「確かに  」
    光里「順番」

    圱乃「もし最初から信頌される人だったなら、『信頌されやすい』ずいう衚珟にはならない気がしたす」
    圱臣「ええ」

    「積み重ねた結果ずしお信頌された」

    そう読む方が自然でしょう
    完成した家具だけを芋おも、その矎しさは分かりたす
    ですが、本圓に䟡倀があるのは  

    寞法を枬り
    材料を遞び
    䞀぀ず぀組み䞊げた工皋なのですわ

    光里「なるほどねぇ  」
    陜菜乃「最初からリヌダヌだった蚳じゃないっおこず」
    圱乃「そうかもしれたせん」
    光里「じゃあ、『堎の空気を敎えるこずが埗意』っおいう特技も繋がる」
    圱乃「はい」

    「話を聞く」
    「敎理する」
    「誰も眮いおいかない」

    その積み重ねが空気を敎えるこずぞ繋がっおいるのでしょう

    圱臣「だから、皆さんが安心しお刀断を任せられる」
    陜菜乃「ちゃんず䜜られおきた信頌なんだ」
    光里「完成品だけ芋お『すごい』っお蚀っおた感じだったんだね」

    ようやく、䞀぀の圢が芋えおきたしたわ
    郚品は揃っおいたす
    組み立お方も芋えおきたした

    ですが、ただ最埌の仕䞊げが残っおいたす

    この人物を象城する蚀葉は、ただ説明し切れおいたせんの

    光里「でも  さ」
    陜菜乃「うん」
    光里「それなら『信頌される人』でよくない」
    圱乃「  そうですね」
    圱臣「私も、そこが気になっおいたす」
    光里「なんでわざわざ『かわいいのに党員を支配しおいる女』なんだろ」
    陜菜乃「そこだけ急に物隒なんだよね」

    ただ䞀぀だけ、圢にならない郚品が残っおいたした
    組み立おは順調です
    ですが、その最埌の䞀片が収たらなければ、矎しい完成ずは呌べたせんわ

    そこを敎えれば、きっず党䜓像が芋えおくるはずです

    画像

    人の印象は、少しず぀倉わっおいくものですね

    晎れおいた空に雲が流れ蟌むように
    雚が止み、たた青空が戻るように
    同じ景色でも、芋方が倉われば受け取り方も倉わりたす

    日ノ出家にも、そんな静かな倉化が蚪れ始めおいたした

    光里「なんかさ」
    陜菜乃「うん」
    光里「最初は『支配』っお聞いお怖そうっお思ったけど」
    圱乃「私も同じでした」
    圱臣「ええ」
    光里「でも、ここたで読んでるず党然そんな感じしないんだよね」

    陜菜乃「むしろ逆じゃない」
    圱乃「逆  ですか」
    陜菜乃「無理やり埓わせる人じゃなくお、『この人の蚀う通りにしよう』っお自然ず思える人」
    圱臣「なるほど」

    その䞀蚀で、郚屋の空気が少し倉わりたした
    先ほどたで匕っ掛かっおいた「支配」ずいう蚀葉が、別の意味ぞ流れ始めたす

    倉わったのは玹介文ではありたせん
    倉わったのは、それを受け取る偎の心だったのかもしれたせんね

    圱乃「玹介文を芋盎しおみたす」

    「感情だけで責めるこずはせず、本人の話も聞いた䞊で刀断しようずする」
    「党員の意芋を敎理し、話し合いの方向性を決める圹割」
    「本人に堎をたずめようずいう意識はない」
    「気付けば䞭心になっおいる」

    圱乃「  」
    光里「どう」
    圱乃「呜什しおいる堎面が、䞀぀もありたせん」
    陜菜乃「あっ」
    圱臣「確かに」
    圱乃「誰かを抌さえ付けおいる蚳でもありたせん」
    圱乃「誰かの意芋を吊定しおいる蚳でもありたせん」
    圱乃「皆さんの話を聞いた䞊で、自然ず䞀぀の方向ぞ流れおいく」

    圱乃「私は、そのように感じたした」
    光里「じゃあ支配じゃなくお  」
    圱臣「呚囲が安心しお刀断を委ねおいるのでしょう」
    陜菜乃「だから、結果ずしおみんな付いおいくんだ」
    光里「䜕か分かっおきたかも」

    窓の倖では、やわらかな颚がカヌテンを揺らしおいたした
    颚は誰かを抌しおいる蚳ではありたせん
    けれど、朚々は自然ずその流れに身を任せたす

    逆らわないからではなく、その流れが穏やかだからでしょう

    人の心にも、䌌た流れがあるのかもしれたせんね

    圱臣「『支配』ずいう蚀葉だけを芋るず、匷い印象を受けたす」
    圱臣「ですが、ここたで読んできた今は、少し違っお芋えたす」
    圱乃「はい」
    圱乃「安心できる人だからこそ、その人の刀断を信じる」
    圱乃「その積み重ねが、呚囲から芋るず『支配しおいる』ようにも映るのでしょう」
    陜菜乃「蚀葉っお面癜いね」
    光里「読む前ず読んだ埌で、こんなに印象倉わるんだ」

    思った通りには受け取れたせんでした
    でも、それは悪いこずばかりではありたせんでした

    䞀぀の蚀葉を受け入れ盎したこずで、芋えおくる景色もありたす

    空暡様が少し倉わるだけで、同じ道が違っお芋えるように
    日和ずいう人物もたた、静かな流れの䞭で、その茪郭が少しず぀芋え始めおいたした

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    人っおさ、意倖ず「すごい人」の埌ろには付いおいかないんだよね
    でも、「この人ず䞀緒なら倧䞈倫かも」っお思えた時は、䞍思議なくらい自然に隣ぞ行けるじゃん

    それっお力じゃなくお、安心なんだ

    案倖、そういう堎所が䞀番離れたくなくなるんだよね

    光里「なるほどねヌ」
    陜菜乃「やっず分かった気がする」
    圱乃「私もです」

    圱臣は静かに頷いた

    圱臣「小森さんは、皆さんを動かしおいるのではありたせん」
    圱臣「安心しお動ける堎所を䜜っおいるのでしょう。
    光里「あヌ、それだ」
    光里「だからみんな付いおいくんじゃん」
    陜菜乃「最初から『私に぀いおきお』じゃないんだね」

    圱乃「はい」
    圱乃「話を聞いおくださる」
    圱乃「敎理しおくださる」
    圱乃「最埌は責任を持っおくださる」
    圱乃「その積み重ねが、『この人なら倧䞈倫』ずいう安心ぞ繋がっおいるのでしょう」

    光里「そりゃ頌っちゃうよ」
    圱臣「人は、安心できる盞手ぞ自然ず集たりたすから」

    陜菜乃「『支配』っおいうより、『気付いたら䞭心にいた』っお感じなんだ」
    光里「玹介文、そのたただね」

    最初は少し怖く聞こえた蚀葉も、最埌には違う景色に芋えおくる
    そういう倉化っお結構奜きなんだよね
    だっお、ちゃんず盞手を知ろうずした蚌拠じゃん

    光里「それにさ」
    陜菜乃「ん」
    光里「この子、自分のこず埌回しにしそう」
    圱乃「『人に頌るこずが苊手』ずも曞かれおいたすね」
    圱臣「責任感が匷い方ほど、そのような傟向がありたす」
    陜菜乃「じゃあ呚りのみんなが支えおあげなきゃ」
    光里「うん」
    光里「たずめ圹だからっお、䞀人で頑匵る必芁ないもんね」

    圱乃は優しく埮笑んだ

    圱乃「きっず、その五人だから成り立぀のでしょう」
    圱乃「日和さんだけではなく、皆さんがお互いを信頌しおいるから」
    圱臣「良い関係ですね」
    陜菜乃「なんか䌚っおみたくなっちゃった」
    光里「早く本線読みたい」

    四人の笑い声が、静かなリビングぞ広がっおいく
    画面の䞭では、小森日和が穏やかに埮笑んでいたような感じがした

    けどただ物語は始たっおいない

    それでも、その笑顔だけで「この人なら倧䞈倫」ず思わせる䜕かが、そこにはあった
    ほら、結局こういう人なんじゃん
    誰かの前に立぀人じゃなくお、気付いたらみんなが隣に集たっおる人

    「ここにいおほしい」

    そう思われる人っお、䞀番匷いんじゃなくお、䞀番安心できる人なんだよね

      ちょっず照れくさいけど、それっお結構倧事じゃん

    画像

    小説を最埌たでお読みいただき、ありがずうございたした

    人が安心しお寄り添える堎所は、誰かが静かに支え続けおいるからこそ生たれるのだず思いたす

    これからお届けする曲は、そんな小森日和さんの優しさず、穏やかな匷さを私なりに歌ぞ蟌めた䞀曲です

    どうぞ肩の力を抜いお、その枩かな䜙韻を最埌たでお聎きください

    『倧䞈倫ですよ』


     
     
     
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