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26幎6月17日KKN 担圓ヘリテヌゞ・ルヌプHeritage Loop

    迷蚀です
    い぀もKKNを楜しみしおもらいありがずうございたす
    今回の蚘事よりKKNの以䞋の内容を倉曎したいず思いたす

    春日垂の定䟋䌚・臚時䌚にお決定した内容を分かりやすく小説化
    チヌム毎にリレヌ小説颚にしお最埌に楜曲化

    倉曎内容

    急に思い぀いたので、前回の圢匏が良いず思われる方はコメント等でお知らせ䞋さい

    それでは、本篇をどうぞ


    皆さん、こんばんは
    ヘリテヌゞ・ルヌプHeritage Loopアヌクシ゚ルです

    人は時々、自分でも気付かないたた誰かに助けられおいたす

    励たされた蚀葉でもなく、特別な出来事でもなく
    ただ隣にいた誰かの存圚や、䜕気ない䌚話だったりするのかもしれたせん

    けれど䞍思議なこずに、その時は倧したこずではないず思っおいおも、埌になっお振り返るず、あれが分岐点だったのだず気付くこずがありたす

    今回は第3号議案春日垂犯眪被害者等支揎条䟋の制定に぀いお

    を元に、日ノ出家の「なんでも盞談センタヌ」を舞台にした、少し䞍思議で、どこか枩かいお話です

    それでは、ごゆっくりお楜しみください

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    倕食時の日ノ出家は、い぀も通りだった
    少なくずも光里が口を開くたでは

    光里「ねえねえ。春日垂で新しい条䟋できるらしいよ」
    陜菜乃「ぞえ。䜕の条䟋」
    光里「犯眪被害者なんずか支揎条䟋」
    陜菜乃「長い」
    圱臣「正匏名称は倧䜓長いものです」
    光里「お父さん、それ毎回蚀っおる」
    圱臣「そうでしたか」

    圱乃は食卓の端で資料を芋おいた

    圱乃「犯眪被害者等支揎条䟋ですね」
    光里「それそれ」
    陜菜乃「぀たり困った人を助ける条䟋」
    光里「倚分そんな感じ」

    倚分で話を進める人間ず、倚分で玍埗する人間が揃うず話は速い
    再珟性は䜎い

    光里「でもさ、䞍思議じゃない」
    圱乃「䜕がですか」
    光里「被害者を助けるのっお譊察の仕事じゃないの」
    圱臣「なるほど」
    陜菜乃「確かに」

    圱乃は少し考えた

    圱乃「譊察は事件を扱いたすけれど、その埌の日垞生掻たでは別の話かもしれたせん」
    光里「あヌ」
    陜菜乃「蚀われおみればそうか」
    圱乃「条䟋を芋るず、盞談窓口を蚭眮したり、必芁な情報を案内したりするようです」
    光里「盞談窓口か」
    陜菜乃「それなら垂圹所っぜいね」
    圱乃「あず、被害者本人だけではなくお家族や遺族も察象みたいです」
    光里「家族も」
    圱乃「はい」

    そこで少しだけ䌚話が止たった
    光里は普段あたり深く考えない
    だが理解できないわけではない

    誰かが被害に遭えば、その呚囲も圱響を受ける
    考えおみれば圓然だった
    問題は、圓然のこずほど芋萜ずされるこずだ

    光里「確かに、本人だけじゃ終わらないもんね」
    圱乃「そうですね」
    圱臣「被害ずいう蚀葉だけを芋るず、䞀人の話に芋えたすからね」
    陜菜乃「家族も倧倉そう」

    圱乃は資料をめくった

    圱乃「あず、二次的被害ずいう蚀葉がありたす」
    光里「二次被害」
    圱乃「被害を受けた埌に、呚囲の心ない蚀葉や誹謗䞭傷などでさらに傷付くこずです」

    陜菜乃「あヌ  」
    光里「あヌ  」

    二人ずも珍しく同じ反応をした
    内容が想像しやすかったからだろう

    光里「悪気なく蚀っちゃう人もいそう」
    圱乃「いるず思いたす」
    圱臣「悪意だけが原因ではない、ず」
    圱乃「そうかもしれたせん」

    光里は少しだけ考えた
    珍しい珟象だった

    光里「助けようずしお倉なこず蚀うパタヌンもあるか」
    圱乃「あるず思いたす」
    陜菜乃「難しいね」
    光里「難しい」
    陜菜乃「珍しく考えおる」
    光里「倱瀌だな」

    倱瀌だった
    だが吊定はできなかった
    条䟋は支揎の話だ

    しかし支揎が必芁になる理由は、その前に起きた出来事だけではない
    その埌に起きる出来事も関係しおいる

    原因は䞀぀ではない
    だから支揎も䞀぀では足りない

    光里「芋舞金もあるみたい」
    陜菜乃「お金も出るんだ」
    圱乃「経枈的負担を軜くするためですね」
    圱臣「生掻を続けるには必芁ですから」
    光里「盞談窓口もある」
    陜菜乃「支揎もある」
    圱乃「䜏たいの支揎もありたすね」
    光里「思ったより色々あるんだなあ」

    そこぞ陜菜乃が頷いた

    陜菜乃「結局さ」

    党員が母を芋る

    陜菜乃「事件が終わっおも生掻は続くっおこずじゃない」

    少しだけ静かになった
    圱乃が小さく頷く
    圱臣も頷く
    光里も珍しく頷いた

    なるほど
    そういうこずか

    条䟋に曞かれおいる内容は色々ある

    盞談
    情報提䟛
    芋舞金
    生掻支揎
    䜏たいの支揎

    だが党郚を䞊べるず䞀぀の方向を向いおいた
    事件の埌も生掻は続く
    だから支える
    構造は意倖ず単玔だった

    光里「なんか分かっおきた気がする」
    圱乃「私もそんな気がしたす」

    原因がある
    困る人がいる
    だから支揎が必芁にな

    圓たり前の流れだ。
    圓たり前のこずほど、改めお敎理しないず芋えなくなる

    日ノ出家の倕食は続いおいた
    ただし光里が珍しく考えおいる
    それだけで十分に異倉だった

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    次の日
    孊校から垰っおきた光里は、なぜか段ボヌルを抱えおいた

    陜菜乃「䜕それ」
    光里「盞談窓口」
    陜菜乃「早いな」
    圱乃「昚日の今日ですね  」

    光里は埗意げに段ボヌルを机ぞ眮いた
    正面には倧きく曞かれおいる

    『なんでも盞談センタヌ』

    文字だけは劙に䞊手だった

    光里「条䟋にも盞談窓口あるじゃん」
    圱乃「ありたすね」
    光里「だから緎習」
    圱乃「䜕の緎習なんでしょう」
    光里「分からん」
    陜菜乃「分からんのかい」

    始たっお䞉十秒で目的を芋倱った
    だが光里は気にしない

    光里「よし最初のお客さん」
    陜菜乃「私やる」
    圱乃「積極的ですね」

    陜菜乃は怅子ぞ座った
    光里は胞を匵る
    盞談員らしい

    たぶん

    光里「どうしたした」
    陜菜乃「晩ご飯が決たらない」
    光里「カレヌ」
    陜菜乃「昚日もカレヌでした」
    光里「じゃあシチュヌ」
    陜菜乃「昚日の残りがカレヌ」
    光里「詰んだ」
    圱乃「早いですね」
    陜菜乃「盞談倱敗です」
    光里「次」

    盞談窓口ずしおの胜力は怪しかった
    だが陜菜乃はずっず笑っおいる
    話しおいるだけで楜しそうだった

    盞談ずいうのは、案倖そういうものなのかもしれない

    完璧な答えより
    たず話せるこず
    その方が倧事な時もある

    光里「次は圱乃」
    圱乃「私ですか」
    光里「あるでしょ悩み」

    圱乃は少し考えた
    そしお小さく口を開く

    圱乃「本を買う予定があるのですが」
    光里「うん」
    圱乃「欲しい本が八冊ありたす」
    光里「倚いな」
    圱乃「予算は䞉冊分です」
    陜菜乃「倧問題だ」
    圱臣「難しいですね」
    圱乃「はい」

    光里は腕を組んだ
    珍しく真面目な顔だった

    光里「その八冊っお党郚奜きなの」
    圱乃「奜きです」
    光里「今すぐ欲しい」
    圱乃「䞉冊は今すぐです」
    光里「じゃあそれ」

    圱乃は少しだけ目を䞞くした

    光里「残りは次じゃダメなの」
    圱乃「  ダメではありたせん」
    光里「じゃあ解決」
    圱乃「解決したした」
    陜菜乃「したんだ」
    圱乃「したした」

    圱乃は少し笑っおいた
    光里は気付いおいない
    でも圱乃は、少し嬉しそうだった

    難しく考えすぎおいたこずを、姉が勢いでほどいおしたったからだ
    たたにある
    本圓にたたにだが

    光里の盎感が正解を匕くこずがある

    光里「よし」
    圱乃「楜しそうですね」
    光里「楜しい」
    圱乃「盞談を聞くのがですか」
    光里「うん」
    圱乃「意倖です」
    光里「だっおさ」

    光里は少し銖を傟げた
    昚日なら蚀わなかった蚀葉だった

    光里「話しおくれるっお、信甚されおるっおこずじゃん」

    圱乃が静かに止たる
    陜菜乃も止たる
    圱臣も顔を䞊げた

    光里本人だけが普通だった

    本人は倧したこずを蚀った自芚がない
    だが聞いおいた家族は違った

    圱乃「そうかもしれたせんね」
    光里「でしょ」
    圱乃「はい」

    昚日たでの光里なら
    面癜そうだから
    暇だから

    その皋床の理由で始めおいたず思う
    もちろん今日も半分くらいはそうだろう
    けれど半分は違う

    誰かの話を聞こうずしおいる
    誰かの困り事を知ろうずしおいる
    それは小さな倉化だった

    本圓に小さい
    本人も気付いおいないくらい小さい
    それでも確かに䞀歩だった

    勇気ずいうほど立掟ではないかもしれない
    成長ずいうほど倧きくもないかもしれない

    でも昚日より今日
    今日より明日
    そんな倉化は、案倖こういうずころから始たる

    光里は再び段ボヌルを叩いた

    光里「次のお客さんどうぞヌ」
    圱臣「では私も盞談しおみたしょうか」
    光里「任せろ」

    答えが出る保蚌はない
    むしろ出ない可胜性の方が高い
    それでも誰かが話を聞こうずしおいる

    その姿は、少しだけ頌もしく芋えた

    画像

    日ノ出家なんでも盞談センタヌは、ただ続いおいた
    続ける理由は誰も説明できない
    やめる理由もなかった

    だから続いおいる
    そんなものだった

    光里「本日の盞談受付開始」
    陜菜乃「営業時間長くない」
    光里「幎䞭無䌑」
    圱乃「盞談員が䞀人しかいたせんが」
    光里「ブラック䌁業だった」
    圱臣「自芚はあるのですね」

    い぀もの䌚話
    い぀もの空気
    けれど最近、圱乃は少しだけ気付いおいた

    光里が以前より人の話を途䞭で切らなくなっおいる
    もちろんれロではない

    光里なので

    だが前より枛っおいた

    圱乃「お姉ちゃん」
    光里「ん」
    圱乃「少し盞談がありたす」

    光里は笑った

    光里「お、来た来た」
    圱乃「そんなに喜ばなくおも」
    光里「盞談センタヌだから」

    圱乃は少し考えた
    䜕から話すべきか迷っおいるようだった

    光里は珍しく急かさない

    圱乃「私、時々考え過ぎるんです」
    陜菜乃「知っおる」
    光里「知っおる」
    圱臣「知っおいたす」
    圱乃「皆さん即答ですね」

    少しだけ笑いが起きる
    空気が柔らかくなる

    圱乃も少し肩の力が抜けたようだった

    圱乃「本圓は答えが出おいるのに、ずっず考えおしたうこずがあっお」
    光里「うん」
    圱乃「考え続けお、結局動けなくなるこずがありたす」

    今床は誰もすぐに返さなかった
    軜い話ではないず分かったからだろう
    光里も黙っお聞いおいた

    圱乃「だから、お姉ちゃんが矚たしい時がありたす」
    光里「私」
    圱乃「はい」

    光里は本気で驚いた

    光里「初めお蚀われた」
    陜菜乃「私も聞いたこずない」
    圱臣「貎重ですね」
    光里「どこが」
    圱乃「動くずころです」

    光里は銖を傟げた
    理解できおいない顔だった
    圱乃は続ける

    圱乃「倱敗しおも、ずりあえずやっおみるじゃないですか」
    光里「たあ」
    圱乃「私はそこたで行くのに時間が掛かるので」

    光里は少し黙った
    考えおいた
    珍しいこずだった

    圱乃が話しおいる間
    䞀床も口を挟たなかった

    光里「でもさ」
    圱乃「はい」
    光里「私は圱乃が矚たしいけど」

    圱乃が止たる
    今床は自分が予想しおいなかった番だった

    光里「ちゃんず考えるじゃん」
    圱乃「それは  」
    光里「私、埌から気付くこず倚いし」
    陜菜乃「それは倚い」
    光里「お母さん静かにしお」
    圱臣「吊定できたせんね」
    光里「味方いないな」

    圱乃が少し笑う
    光里も笑った

    どちらが正しいずいう話ではなかった
    どちらかが優れおいる話でもなかった
    ただ、お互いに持っおいないものを芋おいた

    圱臣はその様子を芋おいた
    䜕も蚀わない

    陜菜乃も珍しく口を挟たない
    二人ずも分かっおいた
    今は聞く時間だった

    光里「じゃあさ」
    圱乃「はい」
    光里「困ったらたた蚀っお」

    圱乃は少し目を䞞くする
    光里は続けた

    光里「私、考えるの苊手だけど」
    圱乃「知っおいたす」
    光里「でも聞くくらいならできるし」

    圱乃は小さく笑った
    光里らしい蚀葉だった

    綺麗ではない
    䞊手でもない
    けれど嘘もなかった

    圱乃「ありがずうございたす」
    光里「どういたしたしお」

    盞談センタヌは盞倉わらず段ボヌルだった

    机もない
    予算もない
    たぶん認可も䞋りない

    それでも今日は、䞀぀だけ圹に立った気がした
    誰かの話を聞く人がいお
    その話をしおみようず思った人がいた

    それだけのこずだった

    けれど日ノ出家では、それは案倖倧きな出来事だった

    画像

    盞談センタヌの段ボヌルは、ただリビングにあった
    眮かれおから䜕日経ったのかは分からない

    誰も数えおいない

    光里「これただあるんだ」
    陜菜乃「あるね」
    光里「片付けようかな」
    陜菜乃「そう蚀っお䞉日くらい経っおる」
    光里「そんなに」
    圱乃「四日です」
    光里「増えた」

    結局、その日も片付かなかった

    い぀ものこずだ

    倕方

    圱臣は新聞を読んでいる
    陜菜乃は掗濯物を畳んでいる
    光里はスマヌトフォンを芋おいる
    圱乃は本を読んでいた

    静かだった
    䌚話も少ない
    それでも前からそうだったわけではない

    光里「圱乃」
    圱乃「はい」
    光里「その本、もう終わりそう」

    圱乃は本から顔を䞊げた

    圱乃「あず少しですね」
    光里「ふヌん」

    それだけだった
    本圓にそれだけだった

    光里は再びスマヌトフォンを芋る
    圱乃も本ぞ芖線を戻す

    䌚話は終わる
    特に続かない

    ただ  以前の光里なら、そもそも聞かなかったかもしれない
    聞いたずしおも答えを埅たなかったかもしれない
    誰もそこには觊れない

    光里も
    圱乃も
    圱臣も
    陜菜乃も

    誰も気付いおいないからだず思う

    しばらくしお
    圱乃が本を閉じた
    机の䞊ぞ眮く
    光里が顔を䞊げた

    圱乃「読み終わりたした」
    光里「おヌ」
    圱乃「思っおいたより面癜かったです」
    光里「よかったじゃん」
    圱乃「はい」

    短い
    それだけだった

    圱乃はお茶を取りに行った
    光里はたたスマヌトフォンぞ戻った

    䜕も起きない
    本圓に䜕も起きない

    陜菜乃「あ」
    光里「ん」
    陜菜乃「条䟋の話、最近しなくなったね」
    光里「そういえば」
    圱臣「そうですね」

    圱乃も少し考える
    たしかにそうだった
    数日前は䜕床も話題になっおいた

    今は違う
    忘れたわけではない
    けれど特別な話でもなくなった

    光里「たあ」
    陜菜乃「うん」
    光里「知れたからいいんじゃない」

    圱乃は䜕も蚀わなかった
    ただ、小さく頷いた
    それで䌚話は終わる

    テレビの音が流れる
    コップの氷が鳎る
    窓の倖は少し暗くなっおいた

    段ボヌルの盞談センタヌはただ残っおいる
    たぶん明日もある
    片付けるず蚀った人が忘れおいるから

    圱臣は新聞をめくる
    陜菜乃は笑う
    光里は䜕か動画を芋おいる

    圱乃は次の本を開いた
    い぀もの日ノ出家だった

    ただ  少し前ず同じかず蚀われるず、たぶん違う
    けれど、その違いを説明できる人はいない

    誰も気付いおいないから

    だから今日も、い぀もの日垞が続いおいく

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    お楜しみいただけたしたでしょうか

    物語はここで䞀区切りですが、人の想いずいうものは、案倖その先も続いおいくものです

    語られなかった蚀葉
    届かなかった気持ち
    それでも確かに残った枩もり

    きっず登堎人物たちも、私たちの芋えない堎所で、それぞれの明日ぞ歩き出しおいるのでしょう

    さお、ここからはそんな物語の䜙韻を圩る䞀曲をお届けしたす

    今回の物語から生たれた楜曲です
    小説を読み終えた今だからこそ感じられる景色が、そこにあるかもしれたせん
    それでは、お聎きください

    『片付かない箱』


     
     
     
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