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映画『名探偵コナン 隻眼の残像』|脚本家・櫻井武晴によるシリアスとコナンの見事な融合!!!

    今年も100億突破。
    3作連続100億突破。
    ゲスト声優は山田孝之だぞ。
    主題歌はKing Gnuだぞ。
    私はアニメ放送第1話から見てるんだぞ。
    あ、最後はマウントです。


    今コナンくん何に乗ってんの??!!
    何に乗ってんの??!!


    とクライマックスで混乱はありましたけど、今年も楽しかったです。


    最近のコナン人気をここまで押し上げたのは、間違いなく安室透の力もあると思うのですが、
    同時に脚本家である櫻井武晴さんの力もあると思ってます。


    櫻井武晴さんと言えば、ドラマ『相棒』で数々の傑作回を担当している方です。
    『相棒』ご覧になってない方は「ああ、あのずっとテレ朝でやってるやつね」くらいの認識かもしれないんですけど、『相棒』って回によっては本当にすごいですから。
    2007年season5 第11話の「バベルの塔」は日本民放放送関連賞テレビドラマ番組部門 優秀賞を受賞してますし(これは古沢良太ですが)、

    2011年にはseason9第8話の「ボーダーライン」が派遣労働者の貧困を扱ったことが評価され、貧困ジャーナリズム大賞2011を受賞しています。(これは櫻井さん脚本です)



    初めて櫻井さんがコナン映画の脚本「絶海の探偵」を担当されることを知った時は「おお!櫻井さんがコナンの脚本やるんだ!」と驚きました。
    こちらの映画を見た時は、「海上自衛隊」「イージス艦」「陰謀」「スパイ」というようなあまりに本格的な内容に内心戸惑いました。
    櫻井さん、子供たちにこれはあまりに難しくないか……?!もう私たち(大人)向けってことでいいの?!!


    しかし、そこから櫻井さんはコナン映画の脚本を定期的に担当し、徐々にコナンの興行収入をあげていきます。

    「絶海の探偵」(脚本:櫻井武晴)36.3億円

    「異次元の狙撃者」(脚本:古内一成)41.1億円
    「業火の向日葵」(脚本:櫻井武晴)44.8億円

    「純黒の悪夢」(脚本:櫻井武晴)63.3億円

    「から紅の恋文」(脚本:大倉崇裕)68.9億円

    「ゼロの執行人」(櫻井武晴)91.8億円

    「紺青の拳」(脚本:大倉崇裕)93.7億円
    「緋色の弾丸」(脚本:櫻井武晴)76.5億円(ちなみにこの辺コロナ)
    「ハロウィンの花嫁」(脚本:大倉崇裕)97.8億円

    「黒鉄の魚影」(脚本:櫻井武晴)138億円

    「100万ドルの五稜星」(脚本:大倉崇裕)158億円

    「隻眼の残像」(脚本:櫻井武晴)100億超


    もう明白ですよね?
    「純黒の悪夢」でコナンで初めて50億を突破させ(これめちゃくちゃオススメです!会社で「コナンの映画って何がオススメですか?」って聞かれたらオススメしているうちの1本です)、ステージを1つ上に上げ、
    「ゼロの執行人」で90億円突破させ、世の中に「安室の女」を大量発生させ(私もここで安室の女になりました)、

    「黒鉄の魚影」でついに100億を突破。


    50億の突破、
    90億の突破、
    そして100億の突破、
    コナン映画が1つ上のステージにあがった作品の脚本を担当していらっしゃる!!!


    いい脚本から面白くない映画はできるけど、
    悪い脚本から面白い映画はできなないし、
    面白い映画には必ずいい脚本があります。


    櫻井さんの作品は正直、子供向けアニメには難しい部分も多いと思います。
    時々、これは子供たちは理解できるのか?と心配になる時もありますし、防衛秘密とか隣接国との対立とか公安とか内閣情報室とか検察とか、もう絶対子供よくわからんだろう!!!となる時もあります。
    テーマがでかくない?
    と昔からのコナンを見ている者としては恐れ慄くこともあるんですけど、それでも近年のコナン人気、3作品連続興行収入100億突破という快挙には櫻井さんの脚本の力があったからだと思っています。


    櫻井さんの書く社会性、警察や国の抱える問題、正義と悪、人の残酷さ、絶望、それでもそこにある人の優しさ、前を向く強さ、希望。
    そういった櫻井さんのシリアスさに、コナンならではのキャラクターたちのドラマとド派手なアクションが加わり、新しい客層を掴むことになったんじゃないかと思います。


    今年も中盤あたりとか、これもうなんかコナンじゃなくて、中高年向けの重厚な映画見てる?ってなる瞬間もあったんですけど、ちゃんとそれぞれのキャラクターの個性を活かした見せ場があったり、ラストに向けてド派手なアクションがあったり(昔は「映画になると毎回爆破が起きるな」と気になっていたりもしましたが、今は「お、ここからド派手パートね!」と楽しんでます)、大満足の内容でした!


    冒頭でもお伝えした通り、クライマックスでコナンくんが何に乗ってどうして動いているのかわからず、
    「え?何に乗ってんの?」
    「何で動いてんの?」
    「もしかして下にスケボーある?(ない)」
    と混乱しましたが、そういうところはコナンで突っ込んではいけないところなので自分の中ですぐに消化しました。
    こういうエンタメ映画は楽しく見るに限ります!


    ちなみに、櫻井さんも全く意識はしてないと思うんですけど、娘を亡くした舟久保英三が鷲頭(娘が亡くなるきっかけを作った男)の行方を警察に尋ねて教えられないと追い返されているシーンを見て、『相棒』season3 第11話「ありふれた殺人」の娘を殺された両親が警察に犯人の名前を教えてほしいと頼んで断られているシーンを思い出してました。
    この「ありふれた殺人」がまた櫻井さん脚本の『相棒』の名作なので機会があればご覧いただきたい!


    そしてエンディングのKing Gnuの「TWILIGHT!!!」もよかったですよね。
    あの扉が閉まる音に感動。King Gnu、そんなことしてくれんのか!!!
    有難う!今年の紅白出てください!!!!


    おしまい。


    かなり前の作品ですが、「ベイカー街の亡霊」も好きです!
    primeやネフリで過去作を漁っている方は是非!

    今年は阿笠博士のクイズ瞬殺でわかりました!
    なんなら博士が選択肢を出す前からわかりました!
    ……ふふふ。




    あとあと!「世紀末の魔術師」も好きです!


     
     
     
    文学部卒の元TV番組ディレクター、現在はプロモーション業務。ドラマ、映画、小説などのエンタメ全般について書いています。 ※Amazonのアソシエイトとして、とっつぁんは適格販売により収入を得ています。

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