
【連作詩】ワレモノ Ⅱ -興奮
「おい、急に神経活動が変化したぞ」
「なんだこれは!!!」
「すごい、すごいぞ。眩しい!!!」
「・・・なにかおかしくないか?」
「誰か医者を呼んでこい!」
「お前はここで観察を続けろ、何かあれば呼べ!」
急な脳神経の異常が発生した
はじめは脳内の光がドクドクと脈打ち出した
やがて散らばっていた光が同じリズムを刻み始め
だんだんとその光は強くなり
今では頭全体が発光しているようだ
研究員たちは嬉々として興奮しながら記録を取った
徐々に異常が顕著になり、焦り始めた彼らは
バタバタと研究室から出て行った
取り残された若い研究員は記録を取ることもなく
ただぼーっとその騒動を見ていた
見ている間に彼女の神経の興奮はおさまった
静まり返った研究室に
取り残されたふたり
ワレモノは研究員を見て言った
「私の発作を見れて、面白かった?」