
【幻聴治療による副作用の話】 エッセイ
過去に精神薬を断薬して統合失調症の症状が悪化していた頃、僕は幻聴に散々苦しめられていたのだが、精神病院に入院して服薬治療を再開すると、幻聴の症状もだいぶ治まっていた。しかし、退院後に幻聴症状の悪化を恐れていた僕は自宅近くの別の精神科医に強めの治療を申し出て数種類の服用薬に加えて臀部への注射治療も開始して貰うという事があった。服用薬と注射の組み合わせ治療には効果があり、幻聴はずっと大人しくしていたのだが、その分、強い副作用が発生して極端に体力が低下してしまう事にもなった。具体的な例を挙げると、20分歩いただけで強い疲労を感じてしまい、歩道のアスファルトに直に座り込んでは5分程度休憩したり、歯磨きや髭剃りの最中にも腕が強く疲労して、1分程度の休憩を挟んだりしていた。その他には10Kgの米を持って自宅の4階の部屋まで階段を登るのが苦行過ぎて、5Kgの米を購入するようになるという事もあった。更には副作用は精神面にも及んでおり、気力は極限まで低下して、掃除や洗濯は滞りがちになり、部屋にはゴミや脱ぎ捨てた衣類が散乱していた。また、テレビのバラエティー番組は辛うじて視聴する事が出来たものの、ドラマや映画を視聴する集中力は消滅してそれ等は視聴出来なくなり、その他にも僕の長年の趣味であった小説の読書も完全に不可能になっていた。だが、そういう状況下にありながらも、オスとしての本能は途絶える事がなく、ポルノ視聴は日常的に続けていた。しかし、副作用は性的機能にまでも及んでおり、自慰行為の際は射精の快感はあったものの精液は一滴も出ないという状態になっていた。因みに僕の自慰行為は常に短時間で終わるので、最中に休憩の必要は無かった。そんな訳で幻聴の症状が悪化するのはどうしても避けたかったのだが、上記のような副作用の事情があった為に、意を決してとある日の診察の時に「注射治療はやめたい」と精神科医に伝える事になった。すると、精神科医もあっさりと承諾してくれて注射治療は終わりを告げる事になり、僕も最悪な副作用からは解放される事になった。普通の人間には当たり前の事ではあるが、今では休憩無しに1時間以上は歩けるようになったし、10Kgの米を持って階段を4階まで登るのも平気になったし、勿論、歯磨きや髭剃りの最中に休憩を挟む事も無くなった。また、精神面も大きく回復して掃除や洗濯は定期的に行うようになり、部屋にゴミや脱ぎ捨てた衣類が散乱するという事も無くなって、大好きだった読書も再開出来て毎月4冊程度の小説が読めるようにもなった。更には普通に射精も可能になった。現在の僕が服用している精神薬の種類と量はベスト中のベストであり、幻聴の症状が悪化する事もなく、僕はほぼノンストレスで毎日を過ごせている。担当の精神科医は僕が「薬を増やして欲しい」とか或いは逆に「薬を減らして欲しい」等と申し出ると、結構希望を聞いてくれる柔軟な医師でもあり、彼には感謝してもしきれない。最後に現在の僕が服用している精神薬の種類と量を記載しておくので、もしも、統合失調症の方がこの記事を読んでいるのなら、参考までにご一読下さい。という訳で長くなりましたが、最後までこの記事を読んで頂きありがとうございました。
インヴェガ9mg 1日1錠
ルーラン錠8mg 1日2錠
ロラゼパム1mg 1日2錠