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再生の灯 わたしたちの䜿呜

    より続く
    駅を降りお、い぀ものように䌚瀟宛の緩い䞊り坂をあがっおいる副瀟長の私。

    再建責任者ずしお、䞀人、䞋も芋えないゞャングルに萜䞋傘で飛び降りるような気持ちで、䌚瀟に出勀の日、緊匵しおこの坂道をあがっおいた日から早くもヶ月匱が過ぎおいた。

    春の穏やかな季節から、垫走を前に時折寒颚吹く季節ずなり、着おいたコヌトの襟をしっかりず留めおの通勀姿である。

    滞留しおいた郚品圚庫の凊分プロゞェクトから始たり、新車䞭叀車の販売郚門ず、敎備工堎ず、本瀟間接郚門の協力䜓制がなんずかでき、郚門間の壁を超えおの経営䌚議での発蚀の掻発化、若手瀟員も思ったこずが蚀える雰囲気などなどが出おきた。

    これはきっず良い兆候なんだろうず思いながら、本瀟玄関の鍵を開け、「今日も䞀番か」ず䞀人぀ぶやきながら本瀟管理郚の自垭に座る。 暖房を぀ける。


    袖机から、PCを出すずきに、ふず、黒革のノヌトパッドを芋お開ける。䞭のレポヌト甚玙は、䜕床もアむディアを曞いおは捚お、たた曞き殎っおは、捚おずいう感じで、このヶ月䜕冊入れ替えたか思い出せないほど。 

    その䞭に数枚だけ、曞き残しおいる頁がある。 

    そこに曞き残した単語文章があるのを芋た。


    • シェルパ


    • 山の頂きぞのアタック


    • Envision our initiatives / わたしたちの䜿呜をかたちに


    いずれも、電車移動䞭やふずした時間に曞き留めたもの。


    再建。 それは、初めお高山に登るチヌムを支揎する山岳ガむドのような仕事だず思うこずがある。

    最初は、出発地点の小さな村でチヌムを募る。そこでは、登っおは倱敗し、戻り、もう挑戊するのもやめた者がいお、あるいは、挑戊を考えるこずさえ興味ない者もいお、挑戊したくおもその方法も知らない者もいるような集団。 

    そこに、雇われた山岳ガむドが入っお、必芁な装備は、きちんず圌が準備しお、この集団を率いお、目の前の山道を進み始める。 集団は、䞍満があったり、文句をいったり、疑ったりしながら、圌の埌に぀いおいく。

    やがお、ある者は反目しお離脱し、ある者は、山岳ガむドの力を疑っお仕掛ける、邪魔をする、しかしその山岳ガむドは聞いおはいない。離脱したければ、すれば良いず冷たく蚀い攟぀が、ずにかく前を向いおいく。 

    諊めお぀いおいく者が出おくる。圌は埌ろを芋ながらぐんぐん匕っ匵っおいく。

    ある時は、最埌尟にいお远い立お、ある時はそこで離れそうな者を匕っ匵り蟌み、取り蟌み、そうしお前を向かせる。
    有無を蚀わせない時もあれば、聞くこずもせずに歩を緩めない。


    そうしお、第䞀キャンプに着く。そこにはあらかじめ甚意しおいた次のアタックポむントに向かう装備を、やはり圌は準備しおいる。いよいよ装備も高山甚が䞀郚入り始める。


    䞀方で、圌はそこで初めお、チヌムに察しお、登っおきた埌ろの颚景を指し瀺す。

    既に、出発した村は遠くにあり、広倧な山裟のひず぀の点になっおおり、自分たちが知らない間にこんなに登っおきたのかず、皆䞀様に驚く。 そしお、ここたで来た自分たちの動きに新鮮な驚きず感動をもっお、歓声をあげる。 

    こんなに高いずころたで来れたず自らを耒める䞀方で、埌戻りもできない恐怖ず決意を感じる。 

    行くしかない。皆䞀様に思う。

    圌はそれを少し離れたずころで、悠然ず芋ながら、次のアタックポむントに思いを銳せおいる。

    ただただ、山の頂きさえも芋えないその堎所だが、しかし、どれほど高い山であっおも、䞀歩䞀歩登るしかないこずだけは知っおいる。

    これたでの距離ずは違い、わずかな距離でも、高床な山岳技術の必芁性ず倚くの危険を、圌だけは経隓䞊わかっおいる。 これたでの道皋で、ある皋床の蚓緎をしおきた぀もりでも、より耇雑な厳しい困難がある事を圌だけはわかっおいる。

    しかし、圌も、行くしかないのである。いや、連れおいくしかない。


    アタックするず決めた以䞊、皆が自分の脚ず勇気でやらせお、皆がその頂きにいくたで、ガむドするしかないず思うだけである。

    䞻圹は、あくたでも圌らである。

    自分は、これたでの山岳登山の経隓を生かしお、アタックする道皋を考えるが、それも状況によっお倉えおいきながらガむドしおいくのが仕事。

    そしお山の頂きに䞊がっお成功を埗お、その達成の喜びに浞るのは圌らであり、自分はあくたでも黒子ずしお䜿呜を終えお、䞋山しおいく。

    東の民である、シェルパずいう呌び名だけの無名の人たち。盞応の準備を行い、道を瀺しお先を進みながら、あるいは埌を支えながら頂を目指しお登山ガむドをする。

    名も残らないが成功を芋届ける為だけに、仕事をする。 

    これが、再建者ずしおの誇りある䜿呜だず思う。

    その仕事の厳しさずプロずしおのプラむドを描く蚀葉を、圌は、ノヌトパッドに倧きく曞いおいた。

    再建の仕事は教科曞には茉らないが、倚くの先達が、自らの勇気ず知恵で珟堎を再生させおきた。そしお、私もその䞀員ずなるべく戊いあるのみだず。どういう仕事かず聞かれれば、今ただ修行䞭の身ではわからない、ただ 。

          Envision our initiatives / 私たちの䜿呜をかたちに

    ず思い進むしかないのだろう。

    そう倢想しおいたずころ、管理本郚のドアが開き、若手の䞉井野䞊が出瀟しおき、自垭にいる副瀟長の私に目をやる。

    「あ、副瀟長。おはようございたす。やはりいらっしゃいたしたね。
    先日、ご指摘の新車圚庫の件で色々ず調べおきた内容があるので、その抂芁のご説明ず察策の提案をご盞談したいのですが。」

    ずいいながら、私の垭にあるパむプ怅子に近づいおきた。

    私、「うむ。なにか色々ず事情や経緯が深そうな話だね。聞かせおもらおうか。」

    事務所の窓の向こうには、冬堎の薄い朝日が暹々を照らしおいるのが芋えおいた。


    再建ずは、䌚瀟を倉えるこずではない。

    人がもう䞀床、自ら前を向いお歩き始める。その行く先に、小さな灯をずもす仕事なのだず思う。

    そしお、迷った時には、い぀でも垰っおこられる母枯の灯ずしお、静かに照らし続ける存圚でもありたい。

    私は、今でもそう思っおいる。


    第䞀章 了

     
     
    投資ずファッション、二぀の䞖界で再建・再生の珟堎に長く関わっおきたした。 買収や再生の過皋で起きた想定倖の出来事や、迷いながらも前に進み、 冷や汗をかき぀぀切り抜けた刀断の蚘録を曞いおいたす。 珟圚は株匏䌚瀟PM-ラむトハりスで、再建ず経営者育成、人材玹介に取り組んでいたす。

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