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【詩】初夏

    考え込む間に
    思わぬほどの時間が過ぎて
    気付いた時の感覚に
    名前はあるのか

    静かな夜に包まれて
    部屋の中では
    扇風機の音が響く

    明日やろうと思っていることの
    いくつかは忘れるかもしれない
    それでもいいやと思いながら
    安心して眠れるように
    今日の疲れに浸り込む

    あの寒い季節のように
    震えなくていいことに
    ほっとした気持ちになるけれど
    もうすぐやって来る
    うだるような暑さを思って
    疲れから逃げたくなった

    今年もきっと
    一瞬のように過ぎ去るのだろう
    大して何もなかったと
    振り返る先には
    誰かが笑っているといいな

    爽やかさと湿り気が
    同居した香りに包まれて
    夜の庭に一人立ち
    暗闇の中で目を凝らす
    歩き続ければ海が見えるように
    ずっと先で広がっている景色を信じて
    朝を迎えるのもいいだろう

    (2026.6.12制作)

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