
長編小説「セイラン解封記」のご紹介
あらすじ
陰陽五行の理が存在する世界で、少女はとある男性と出会い、旅に出ることになります。
封印されている強大な怪物、跋扈する妖怪や四龍、──そして封印術を駆使する四神。
白秋から玄冬、さらに青春にかけて繰り広げられる、陰と陽がせめぎ合う長編バトルファンタジーです。
初期に書いた作品ですが、私の作品の中で最も長い物語になりました。
そんな「セイラン解封記」の冒頭ですが、かなり短めです。もしお時間があれば、ぜひご覧ください。
(※私個人のサイトで全文ご覧いただけます。この記事では、冒頭だけを抜粋しています)
【ここからが冒頭です】
「セイラン解封記」
一
雷鳴が轟き、雨粒が窓を叩きつけている。男はそんな音も耳に入らないほど、白い髭をなでながら考え込んでいた。
「お……か……さん。……うさ……ん」
あれから眠り続けて、月が出てきてからもずっとうなされている。
子供の成長は早いもので、セイランと名づけた赤子はもう五歳になった。祝いの品を買おうと市場に行くと、セイランは売られていた腕輪を見て大はしゃぎ。
あれほど目を輝かせていたのにと、男の顔は険しかった。
「……おじい……ちゃん?」
「ここにいるぞ、セイラン」
ねぼけまなこではあるが、セイランが目を覚ましたことで男は胸をなでおろした。
今日のことを覚えているのかと尋ねたが、セイランは首を横に振っている。
男はまず目を合わせ、そして何かを取り出してセイランの手を取った。
「今日は誕生日だからな。これをあげよう」
「これって……あの腕輪?ありがとう、おじいちゃん!」
腕輪のことは覚えていたらしく、セイランは無邪気に目を輝かせている。
男はセイランの小さな手を、しっかりと握った。
【ここまでが冒頭です】
読んでくださったあなたへ
冒頭をご覧いただき、ありがとうございました。
実は、この「セイラン解封記」と「鈴の音が響くころ」を書き始めたのは、ほとんど同時だったのですが、書き上げたのはこちらが先でした。
初めての長編を、最後まで書くことができたときの感動は、今でもよく覚えています。
お世話になっている先生が、面白いとほめてくださって、初めて同人誌として製本することになりました。
そして「セイラン解封記」を手に取ってくださった方が、応援してくださったり、感想までいただいたりして、本当に感涙ものでした。
あなたにも楽しんでいただけると、私も嬉しいです。
続きは以下のサイトから、すべてご覧いただけます。お時間のあるときに、どうぞお立ち寄りください。
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