夢のような時間〜日本代表戦を観戦した日〜
夢みたいな時間が、本当にそこにあった。
本当に、嘘なんじゃないか。
夢なんじゃないか。
試合中、何度もそんなことを思った。
日本代表って、私にとってずっと遠くで起こっていることだった。
テレビの中で試合をしていて、
ニュースで結果を見る。
自分とは関係のない世界。
まさか、その選手たちを自分が目の前で見る日が来るなんて、思ってもいなかった。
母は、大のサッカーファン。
夫もサッカー部で、たぶん12年くらいはサッカーをしていた。
今でももちろんサッカーが好きで、日本代表戦を目の前で見ることは、夫にとっても夢だったらしい。
私自身も、母の影響で昔からサッカーの試合を観に行くことはあった。
でも、Jリーグを観ることが多くて、
サッカーにものすごく詳しかったわけではない。
そんな私が変わったのは、4年前のW杯だった。
三笘選手と、伊東純也選手にハマった。
(とにかく昔からよく走る足の速い男子が好き)
そこから、日本代表の試合がテレビであれば必ず見るようになった。
この前のW杯も毎日寝不足になりながら、
気づけば日本以外のの試合もほぼ全部観ていた。
少しずつ海外の選手のことも分かるようになった。
それでも、やっぱり私の推しは伊東純也選手だった。
そんな彼が、広島に来た。
しかも私は、
その試合を観に行った。
当日は雨だった。それもなかなか。
ボールも滑るだろうし、芝生で足も滑っている様子があった。
それでも、ピッチに立つ選手たちは全員本当にかっこよかった。
テレビの中で何度も見ていた人たちが、
本当に目の前にいる。
なんだか、それだけで不思議だった。
スタジアムにいる人たちも、
いつもは紫なのに、その日はみんな青かった。
ユニフォームを着て、
タオルを持って、
声を出して。
雨なのに、
あの場所にはすごい熱気があった。
試合を観ながら、
「本当にここにいるんだな」
と何度も思った。
ずっと遠くで起こっていたことだと思っていた。
自分とは関係のない世界で、
一生、近くで見る日なんて来ないと思っていた。
それが、
広島で。
なんだか、
夢みたいだった。
すごく幸せだった。
日本代表を観に行ったことも。
大好きな選手を実際に見られたことも。
夫にとっても夢だった時間を、一緒に過ごせたことも。
全部ひっくるめて、
こんな日に、あの場所にいれたことが、すごく幸せだった。
