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おもちゃ箱 第37.5話

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    私はある女性を尾行している。

    名前は齋川悠紀子。

     中学の頃、深堂奏をいじめ、殺しかけた人物だ。

    今はデリヘル嬢として働いている。


     私が彼女を次のターゲットに選んだのには理由がある。

    それは、深堂奏をより追い詰めるためだ。

     今の彼は、信頼していた人物を失い、犯人も分からず、時間ばかりが過ぎていく中で徐々に憎しみを増大させている状態だ。

     そんな中で自分を苦しめていた人物が死んだら……。

     私は彼の狂喜に満ちた姿を想像して思わず笑みが溢れた。

    早く、彼の苦しむ姿が見たい。

    早く、早く、早く、早く……。


     私は彼女が公園で1人でいるときを狙い、彼女をスタンガンで気絶させた。

    意識を失う前、彼女は涙を流していた。

     あれだけ酷いことをしておいて、やはり自分が死ぬのは怖いか。

    自分勝手な女だ。

    私は彼女を地下室まで運んだ。

     服を脱がし、箱に爆弾を取り付け、彼女を箱に押し込めた。

     散弾銃をセットし、手紙を汚れないように封筒に入れ、箱に張り付けた。

    さらに箱にオルゴールを入れ、扉を閉めた。


    「おもちゃのチャチャチャ、おもちゃのチャチャチャ、チャチャチャおもちゃのチャチャチャ……」

     私は歌を口ずさみながら、新しい爆弾を作っていた。

    「そらにきらきらおほしさま、みんなスヤスヤねむるころ、おもちゃははこをとびだして、おどるおもちゃのチャチャチャ……」

     最近彼に、深堂奏に出会ってから、自分をコントロール出来なくなっている気がする。

    おもちゃ箱を作るのが楽しい。

    初めて箱を攻略した男。

    君が私の元に辿り着くのは、いつ頃かな?

    「おもちゃのチャチャチャ、おもちゃのチャチャチャ、チャチャチャ、おもちゃのチャチャチャ……」

    私は自然に頬が緩んでいた。

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