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Photo byshinobuwada

家事シェアしたいなら、ママが変わるしかないんだ。

    ぼくは日本唯一の家事シェア研究家として活動をしています。だから家事シェアの話をしているとママから「パパをどうやったら変えられるのか?」「どうやったらパパが主体的に家事をしてくれるようになるのか?」をよく聞かれます。

    そして、そう聞かれるとぼくはいつも困ってしまう。なぜなら、「他人は変えられない」から。

    いま、家事を全然してくれないパパが、突然主体的に動いてくれる方法なんて、残念ながらぼくにはひとつも思い浮かばないのです。

    だから、そういう場合は必ず伝えます。
    「パパではなくて、あなたが変わるしかありません」と。

    「こんなにママは大変な思いをしているのに、そのうえ自分が変わらないといけないんですか」なかばガッカリしたように、うつむいてしまうこともあります。

    変わる、というのはパパを操るための小手先のテクニックをたくさん仕入れるということではありません。

    変わる、というのは「家事をシェアすることが家族やパパにとって本当に必要で、大切なことなんだ」と心からあなた自身が信じる、ということ。

    どうしても「忙しいパパにお願いするのは心苦しい」「お願いして険悪になるのがイヤ」「これまで私がやってきたのに、突然シェアしようなんて言っても聞いてもらえないに違いない」などと思ってしまうかもしれません。

    それは、心のなかで「家事という雑務を押し付けることで、相手の時間と労力を奪ってしまう」と思っているからではないでしょうか。

    でも、そうじゃないんです。

    家事シェアとは、負担の押し付け合いじゃなくて家族の信頼関係の構築なんです。

    なぜ、家事をお願いすることが信頼関係の構築なのか。

    信頼って目には見えませんが貯金のように増えたり減ったりします。これをぼくは信頼貯金と呼んでいます。そして、あらゆる人間関係において、この見えない信頼貯金は増減しています。

    それは、夫婦においても同じ。

    ママが、家事で不公平感や認められなさによる虚しさを感じているとしたら、それはパパへの信頼貯金を削りながらやり過ごしているということになります。

    目には見えないので、気が付き辛いですが、不公平感が溜まるほど信頼貯金が減る。

    すると、夫婦の関係はギクシャクするし、家族の関係もイライラし始める。たとえば、キャリアの話と家事の話はわりと関連していたりします。家事の話がパパにできないということは、キャリアも家事も両方とも抱え込むことになる。すると、「この人には、大切な話ができない。聞いてもらえそうにない」と思いつめることになるかもしれません。


    「家事をひとりで抱え込まない」というのはあなたひとりの問題ではないんです。
    自分ひとりで抱え込んで、悩んで、イライラして、潰れてしまってはいけない。
    家族や、夫のことを想うのなら。
    家事をシェアすることは自分が楽をするためなんかじゃなく、家族のためなんだと心から信じてください。


    それを、心から信じることができたとき。
    あなたの言動は少しずつ変わるはずです。


    たとえば、家事分担表を徹底的に書き込んでパパに見せたらパパが変わった。
    これは、分担表を見せたからパパが変わったんじゃないと、ぼくは思っています。
    ママの本気を見たから、パパの心は動いたんです。

    パパを褒めまくっていたら、パパが変わった。これは、褒めたから変わったんじゃなく、コミュニケーションが増えたからママの気持ちが伝わったんだと思います。

    だから、家事シェアすることが自分勝手なわがままだなんて思わないで欲しい。

    家事をすると段取り力が付くとか、気が効くようになるとか、ビジネス力が付くとか言われていたときもありました。
    でも、そんなのどうでもよくないですか。
    ついたところで、些細なもんです。

    それより、家事をシェアすることで家庭の雰囲気がよくなってみんなが心地よく、笑顔になるなら、家族にとってそれ以上のメリットなんてないじゃないかと、ぼくは心から思っています。


    では、また明日。

     
     
    家事シェア・パパの子育て・子育て家庭のための部屋づくりの方法・フリーランスの仕事術など。 商業出版2冊「家族全員自分で動くチーム家事」「家事でモメない部屋づくり」発売中! 25年1月からVoicyパーソナリティに! https://voicy.jp/channel/829814

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