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『創作という名の狂気』 ─ noteという街に森をつくる 

    自分の想いを言葉にして残したい。
    そんな思いに囚われ始めたのは
    いつからだっただろう。

    自分が感じていること。
    見えているもの。
    心の動き。

    それを言葉にして表現する。
    簡単なようで、とてももどかしい作業だった。

    それでも私は、
    その時の自分の視点や感覚を、
    できるだけそのまま書こうとしていた。

    テーマはバラバラだった。
    でも自分の中では、全部が繋がっていた。

    上手く説明はできない。
    けれど、いつだって
    辿り着く場所はひとつだった。



    ─

    もう10年ほど前に、100万円を投じて
    マーケティングを学んだことがある。
    言葉にすることに少し慣れ始めた頃だった。

    「届けるためにはどうしたらいいんだろう」

    そんな疑問が自然と湧いてきたからだ。

    お金が欲しかった。
    自立したかった。
    自分の力で生きてみたかった。

    ターゲットを決め、
    コピーをつくり、
    導線を組む。

    売れる構造は強力だった。
    実際、やった人から結果を出していた。

    だから、言われた通りにやればいい。
    頭ではすぐ理解した。

    実際に私は、その構造を使って
    何かを売ったことも何度かある。

    だから、マーケティングそのものを
    否定したいわけじゃない。

    ただ、構造を強く意識すればするほど、
    「自分が何を感じているか」より、
    「これで売れるかどうか」が主役になっていく。

    すると、急に世界がつまらなくなる。

    本当はもっと複雑で、
    矛盾していて、
    名前のつかない感覚がそこにあるのに、

    “伝わる形”に整えた瞬間、
    自分の見ていた世界が
    少しずつ痩せていくような感覚があった。

    本当は、

    言葉の技術だけで、
    「売れてしまう」かもしれない。

    そしてそれが、
    誰かを迷子にさせることもある。

    当時の私には、
    その責任を引き受ける覚悟が
    なかったのだ。

    今思えば、
    そんな簡単な話ではないのだけれど。

    そしてきっと私は、
    心のどこかで、
    “型に嵌めれば売れてしまう世界”を
    見下していたんだと思う。

    自信がないと怖がりながらも
    どこかで自信満々に、
    自分は中身で勝負できると
    勘違いしていたのだろう。

    私はマーケティングそのものを
    本当に理解できてはいなかった。

    本当に届けようとすることもまた、
    ひとつの愛なのだから。


    ─

    それでも、書くことだけは捨てられなかった。

    役に立つとか誰かの為ではなく、
    その時々で
    自分に見えていることだけを書き続けた。

    そして同時に、ずっと考えていた。

    「どうやったら、これを
    世界と接続できるんだろう」と。

    人の痛みにフォーカスして、
    言葉を最適化していくことに、
    どうしても身体が納得しなかったから。



    ─

    そして気づけば、自分の中には、
    ひとつの地形のようなものが出来上がっていた。

    もちろん最初から
    森を作ろうと思っていたわけじゃない。

    ノートを書き、
    問いを置き、
    言葉を綴る。

    その時々で見えていたものを
    書いていただけだった。

    けれど振り返ると、
    それらは全部どこかで繋がっていた。

    後に
    「幸せにしかならない生き方探求の森」と
    呼ぶことになるものだ。

    今振り返ると、
    この10年の全てが
    この森に向かっていたように見える。

    後から意味をつけたのではない。

    大きすぎて解析度が粗かったものが、
    ここにきて
    ハッキリと見えるようになっただけだ。

    きっと私は、
    ずっと断片を受け取り続けていたのだと思う。

    そして結局、私が本当に欲しかったものは、

    「自分の感性を、自分で信じられる力」

    だったのかもしれない。

    正しい型。
    売れる方法。
    わかりやすさ。

    それらを知った上で、
    それでも私は、
    自分に見えているものを雑に扱いたくなかった。


    今でも迷う。

    本当にこれでいいのかと思う時もある。
    すべてが無駄なことなのかもしれない。

    でも、そんな怖さを抱えながらも、
    どうしてもここに戻ってきてしまう。

    この感覚だけは、
    どうしても捨てられないものだった。



    ─

    気づけば、noteという街の中に、
    森ができていた。

    それは、世界観を作ったというより、
    自分の感性を、
    少しずつ信じられるようになった
    軌跡なのかもしれない。


     
     
    【あなたの言葉が、あなたを動かす】 自然体のままの私を、 現実の中で動かしていくための 言葉と体験の記録。 ・ 〈幸せにしかならない生き方探究の森〉育成中

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