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境界線を引く勇気~コンパッション・マインド・トレーニング講座を終えて~

    6年程前に出会った「セルフコンパッション」という概念。
    この概念を知ったとき、私は衝撃を受けました。

    「自分に優しくするとは…?」

    当時の私は、
    「私は足りない」
    という前提で自分を捉え、
    失敗したらどん底に落ち込む。

    当時を振り返ると自分への厳しさしかありませんでした。

    この概念を知ってから、
    自分に優しくすることに少し許可を出せて、
    物事が好転していく感覚があり、
    もっと深く学びたいと思っていました。

    なかなか「ここで受けたい」
    という直観がピンとくる場所に出会えず、
    本を読む程度の学びだったのですが、

    今年の7月に信頼する友人の中村梨恵ちゃんが
    「コンパッション・マインド・トレーニング講座」
    を開講するとのことで、すぐに申し込みをしたんです。

    半年間の学びを終えて、
    この講座の学びを通しての気づきと変化を
    残しておきたいと思い、
    今回noteに綴りました。

    内面の静かで繊細な気づきや変化であり、
    まだ言語化が難しい部分でもあるのですが、
    自分の備忘録とコンパッションの学びを深めたいと思う方の少しでも参考になれば幸いです。

    受講を通して得た一番の変化

    私はこの講座を通して、
    「決意」と「勇気」を持って行動する力を
    育ませてもらったことが特に大きな変化でした。

    コンパッションには3つの核があります。
    ①コンパッションの知恵(脳科学、感情のメカニズム、心理学など)
    ②思いやりを示そうとする決意
    ③強さと勇気

    今までも様々な学びを通して、
    葛藤や苦しみを克服してきたのですが、
    身近な家族との関係性の悩みが消えずにいました。

    以前に比べると格段によくなったし、
    相手は変わったのに、
    過去の痛みが消えず、
    その感情が何度も表出しては、
    理想とはかけ離れた現実を生み出していました。

    ずっと、
    「もっと受容力を高めないとダメだ」
    と何度も自分を責めては、

    変わらない現実に、
    いつまでも過去を盾に自分を守っているように感じて、
    そんな自分に嫌気がさしていました。

    でも、どうやっても変えられない。

    だから、受講前は、
    「もっと大きな器で、
    どんな人も受容できる自分になりたい」

    という意図をもっていました。

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    今の私に必要だったのは「境界線」だった

    講座を通して、
    私は、家族に限らず、
    人の不快な感情に必要以上に責任を背負っていることに気付きました。

    相手が不快感情の時に、

    「私がなんとかしないと」
    「私のせいかもしれない」

    と焦りと不安が出てきて、
    平常心を装いながらもいつもソワソワしながら
    相手の機嫌を良い方向にしようとしたり、

    自分にはどうすることもできず、
    そのたびに勝手に無力感を感じて、
    その場を避けてみたり。

    そんな自分の在り方に気づいたとき、
    相手の感情は相手のもので、
    私にはコントロールできるものではない、
    と当たり前なことに気付いたのです。

    そして、相手と自分にうっすら「境界線」を引こうと思ったのです。


    コンパッションの自分でいることが勇気を与えてくれた

    私にとって「境界線」を引くことは、
    勇気のいることでした。

    相手の不快感情に触れると、
    相手に嫌われる、そして孤独になる、
    という恐れがこみ上げてくるんです。

    でも、コンパッションの学びを通して、
    慈悲の心を持った自分で自分に関わる術を知りました。

    「コンパッションの自分」になることで、勇気が持てました。

    この講座で行ったイメージワークや知識によって、少しずつ自然と自分の中に慈悲の心を育むことができ、その結果、勇気を出す力が身に付いたように思います。

    関係性に悩んでいる家族に対して、
    怒りや悲しみを抱えつつ、

    でも家族である以上、
    「相手を満たす存在でいなかれば」
    という思いを無自覚に抱えていた自分に講座を通して気づきました。

    これ自体は悪いことではないけれど、
    怒りや悲しみがあるのに、
    その相手を満たすために頑張ろうとすることで、

    心は疲弊していたし、
    結局、関係性は良くはならないし、
    かといって縁を切るような決断をするわけでもなく、

    中途半端に疲れる関係が続くだけでした。

    そんな気づきを得て、
    相手に境界線を引いてみることにしました。

    今までは、
    伝えなければいけないことも、
    相手にとって嫌なことを伝える時の「気の重さ」や、
    相手の言葉に過去の痛みが表出して、
    とっさに怒りまじりの反応をしてしまい、
    そんな自分が嫌になる状態でした。

    それが今では
    淡々と伝えることができるようになりました。

    そして、今まで相手のせいで
    ストレスや葛藤が生まれていたことも、
    境界線を引くことで、
    自分で何とかしようと思うことも増え、
    相手との関係が少し楽なものに変化していきました。

    そして、ここからが大きな変化なのですが、
    ちゃんと向き合って話す勇気が生まれました。
    自分の想いを丁寧に伝え、
    相手の話を思いやりをもって聴こうとする決意をし、
    実際にそれを行動に移すことができたのです。

    もし、話してまた傷ついたら——そのときはそのときだ。
    そう思えるようになったのです。
    明らかに強さが身に付いていました。
    傷ついても立ち直れる自己信頼が私にはあるとわかったからです。

    これは、私にとってものすごく大きな変化なのです。


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    変化は家族に対してだけではなかった

    境界線を引いたことで起きたいい変化は、
    家族に対してだけではありませんでした。

    家族以外に対しても、相手の期待(勝手に期待と思っているだけなのですが)を感じ取り、それに応えないと申し訳ないという気持ちが常にありました。

    できるだけ不快にさせないようにすることを頑張ってきました。

    でも、違和感を感じたり、難しいと感じる時に、
    「NO」を伝えられるようになりました。

    もちろん今までも「NO」は伝えてきました。

    ただ、今までは、恐れや不安、罪悪感から「NO」を伝えていたんです。

    相手を不快にさせる恐れ…

    だから、できるだけ応えるようにしてきましたし、本当の意味で相手を信頼しきれていなかったのだと思います。

    でも、自分の気持ちを自己一致の状態で伝えるようにしてみました。
    心から「YES」と言えないときには「NO」を伝えることをしてみるようにしたんです。

    「NO」を伝えたとき、みんな受け入れてくれるんですよね。

    そうすると心から感謝があふれてくるようになり、つながりを今まで以上に感じるようになりました。

    これは、相手の思いやりを受け取れる力がついたのだと思います。

    コンパッションは、この3つを循環させることだと言われています。
    ①自分への思いやり
    ②他者への思いやり
    ③他者からの思いやりを受け取る

    自分の気持ちを優先させたことに対して、相手が受け入れてくれる。

    相手が私の気持ちを受け取ってくれている、という思いやりに感謝が溢れてくるようになりました。


    まとめると、
    この半年での私の一番の変化は、
    「なんでも受け入れられる大きな器になること」
    ではなく、

    自分と他者の間に優しい境界線を引き、
    勇気をもって選択できるようになったこと
    でした。

    毎日の選択や会話、人との関わり方に変化を起こしてくれています。

    コンパッションは「優しくなる技術」だけではなく、
    強さを育み、
    自分を大切にしながら他者ともつながるための力
    なのだと感じています。

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    コンパッション講座への感謝

    こんな日常での変化を感じながら、半年間の学びを終えました。

    このコンパッション・マインドトレーニング講座は、私は強さと勇気を定着させてくれる講座だと思っています。

    知識だけでは、現実の変化はなかなか起こせない。

    そして、無理やり強い刺激で行動させても、その人にとって無理があるとき、変化は持続しない。

    この講座は、知識と共にコンパッションマインドをあたたかく、静かに、そして確実に浸透させてくれるものでした。


    ファシリテーターの梨恵ちゃん、たおちゃんというあたたかく、人の強さも弱さも深く理解してくれているお二人が創ってくれた安心感あふれる場。

    その二人のもとに集った仲間との出会いも
    かけがえのない素敵なものでした。

    どんな自分も受け留めてくれて、
    安心して自分を表現できる場。

    今までも自分に慈悲心をもつことや、
    自分を緩めること、自分に優しくすることが、
    人生を好転させてくれることはわかっていました。

    でも今回の講座を通して、
    改めて大切であることを実感して、
    自分の人生、キャリアの方向性が改めて強い輪郭となりました。


     
     
    暮らし|対話|内省|エッセイ が好き ⁡自分らしい心地よさを大切に ⁡40代後半|これからの人生を模索中 ⁡ ▹自分とつながる場を創ってます ・ヨガ×書く瞑想WS ・書く瞑想お茶会 ・自己対話セッション(1on1) ⁡ キャリアカウンセラー歴10年|RYT200|二児の母

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