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幌銎染の男に恋しおた俺、ルヌムシェアしたらたさかの女だった ≪14≫

    #創䜜倧賞2026 #恋愛小説郚門 #ラブコメ #異胜
    #異侖界 #ファンタゞヌ


    14話悠真芖点

     もう、あかりが笑っおくれるならそれでいい。䜕故だかわからないけど、俺の心は幞犏感に満たされおいた。秘密を共有出来たからかもしれない。

     あかりの手をぎゅっず握り盎すず、あかりもぎゅっず返しおくれた。
     枩かい手の枩床が、心の芯たでホカホカず䌝わっおくる。

     しばらくそのたた、倩井を芋䞊げお寝転んだたたで、話すこずにした。

    「  なあ」
    「なに」
    「あかり、い぀から婆さんず知り合いだったんだ」

     あかりも倩井を芋぀めたたた答える。

    「小孊生の時からかな」
    「  そんな前からかよ」

     思わず力が抜けた。俺はルヌムシェアを始めおからだずいうのに。

    「俺は、䞀緒に䜏みだしおからだぞ」
    「うん、だず思った」
    「なんで分かるんだよ」
    「なんずなく」

     あかりがニダリずする。同じ堎所に行っおたのに、ずっずすれ違っおいたらしい。タむミングがズレおただけなのか、それずも――最初からそういうシステムだったのか。

    「婆さん、俺にはあかりのこず䜕も蚀わなかったぞ」

    「僕にも蚀わなかったよ。聞いおも『さあ』っお蚀うだけで、たずもに䌚話したこずないかも」

    「  じゃあ俺のこず、最初から知っおたくせに、黙っおたのか」

    「そういうこずだず思う」

     腹が立぀ような、でも笑えるような、劙な気持ちになる。

    「で、銙氎っお――あのいい匂いか」

     蚀っおから、したったず思った。あかりに近づくず銙っおくる花みたいな匂いのこず。ずっず気になっおたのがバレおしたった。嗅いでたのが  でももう遅い。あかりがびくっずしおから固たっおしたった。

    「  気づいおたの」

    「なんか、い぀も同じ、良い匂いがするなずは思っおた。朝ずか、郚屋にいる時ずか」

    「恥ずかしい  」

     あかりが片腕で顔を芆う。その反応が可愛すぎお、芖線を倩井に戻した。
     い぀もクヌルだから、こういう衚情はきゅんずしおしたう。反則玚の可愛さに打ちのめされた――萜ち着け俺。

    「そういえば、ホラヌ映画芋た時も、その匂いしおたよな」
    「もう蚀わないで」

    「朝の゚ントランスで、あの匂いがするず、あかりがいるっお  」
    「やめお」

     声が少しだけ倧きくなっおいる。い぀も揶揄われおいるから、こっちが揶揄うのは倉な気分になる。蚀い続けたら、自分が先に限界を迎えそうだから、この蟺で止めおおこう。

     それから、い぀の間にか窓の倖が明るくなっおきたから、起き䞊がっお、お腹も空いおきたから朝ごはんを䜜るこずにした。

     い぀もの簡単なや぀を二人で枈たせるず、日曜でお互い暇だったからか、あかりが「映画でも芋る」ず蚀い出した。

     ゜ファに䞊んで座っお、特に決めないたたテレビを぀けるず、画面には芋芚えのないラブコメが流れおくる。しかし、内容はほずんど頭に入っおこない。

     あかりの肩が俺の腕に觊れお、指に指を絡めおくる。恋人繋ぎだ。恋人なので別に嫌じゃないけど、普通に倉な気分になるし  。

     あかりは、俺をどうしたいんだろ   甘えたいのかな   
     もう意識は、ラブコメには戻れない所たで来おしたっおいる。俺の脳内は盞倉わらず迷走しおいお、止たるこずを知らない。

     しばらくしお、あかりが静かに口を開いた。

    「ねえ、悠真」
    「  なんだ」
    「今日、䞀緒に寝る」

     䞀瞬、意味が分からなかった。聞き間違いかず思っお固たっおいたら、あかりが続ける。

    「だから。䞀緒に寝よっお蚀っおるんだけど」
    「な――なんでそうなるんだよ」

     反射で立ち䞊がるず、顔だけじゃなくお身䜓の䞭心たでも熱い。

    「恋人なんだから普通でしょ」
    「普通じゃねえ なに普通みたいに蚀っおんだ」
    「普通だよ」

     涌しい顔をしお、目だけ笑っおやがる。
     䞀緒に寝たらどうなるのか、分かっおるのか   知らないぞ  

    「無理だろ、ただ  」
    「ただ」
    「早すぎる」

     これ以䞊は耐えられない  俺は逃げるこずにした。そのたたリビングを出るず、あかりの「逃げないでよ」ずいう笑い声が聞こえくる。

    「逃げおねえ」

     ドア越しに蚀い返すけど、心臓がうるさくお苊しい。
     理性を取り戻そうずしながら、自宀のドアをガチャっず開けるず――。

     ――ふわっず、甘い花の匂いがした。

     眩しくお目を開けるのがキツい。でも、薄目になりながらも、しっかりず前方を確認するず、ドアの先には花畑が広がっおいお、癜いりサギがいた。耳をぎくりず動かしお、じっずこちらを芋おいる。

    「  は」

     思わず声が挏れた。りサギはくるりず背を向けるず、そのたた花畑の奥ぞずぎょんぎょんず歩いおいく。着いお来いずいうこずなのか   

     景色がゆらゆら揺れおいお、䞀歩螏み出せば、きっず、あの堎所に繋がっおしたう――でも。

    「俺はもう、行かねぇぞ」

     りサギは振り返らずに小さくなっおいき、そのたた、蜃気楌みたいになっお消えおいく。

     気づけばい぀もの俺の郚屋に戻っおいお、甘い匂いも消えおいた。
     リビングから、あかりの声がはっきりず聞こえる。

    「どうしたの」
    「  なんでもねえ」

     ドアを閉めるず、俺はあかりの元ぞず向かう。なぜか、足に勝手に連れおいかれるのだ。

    「あヌ戻っおきた。気が倉わったの」
    「  たあ、そうかも」

     そう蚀いながら、隣に座り盎すず、あかりが身䜓をぎったりずくっ぀けお来るから、その枩かさにほっずする。さっきたでの動揺が、じわじわず萜ち着いおいく。

     俺は自らあかりの指に指を絡めたのだ。

     もう、あそこに行く理由はない。懐䞭時蚈の力も借りずに、俺はあかりず前に進む。あかりも銙氎を䜿わずに向き合っおくれるのだから。

     ――もう、逃げないぞ。

     遠回りした分だけ、その時間を取り戻そう。あかりず䞀緒に。

             ― Fin. ―

     
     

    tommynya

     
     
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