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Photo bykokoronikewo

仕事で削られていったはずのメンタル。では、プライベートはどうだった?【うつ病体験】

    櫻井とこ

    僕のメンタルは仕事、特に人間関係に削られてうつ病、休職に突入しました。
    その過程でプライベートではどうだったのか、思い出してみると大きく3つの悩みを抱えていた(抱えている)のです。

    今回はその中身とうつ病との関係を中心に、その一端を紹介します。そこで見えてくるものは?


    (1)娘の成長

    コロナ禍突入とともにメンタルに異常をきたし始めましたが、娘はまだ2歳。
    就園前の集まりに連れて行っても、絵本読み聞かせに耐えられず暴走、スーパーなどに連れて行っても暴走。
    思うがまま、すたすた歩き回る挙動不審。そして家に帰りたくない、床に寝そべり大泣きする盛大な暴れん坊でした。

    そんな子でしたから、いつしか保健センターの保健師さんに療育センターの見学を勧められました。
    幸い住んでいる市が健康に力を入れており、近所に整った施設があるのは幸運でした。

    家族で見学に行くと、同じような子ばかり。
    走り回る子、モノを投げる子、叫ぶ子、バラエティに富んでいました。
    その様子を見た時点で「お世話になるべきだ」と夫婦の意見が一致して通園を始めました。

    この子は将来どうなるのだろうか?
    診断を受けるべきなんだろうか?
    夫婦で悩みました。

    しかし、それは今のところ大きな問題ではなくなりました。1年半の通園で、娘は劇的な成長を見せてくれました。
    将来は何になりたい?と聞くと「バイト~」と返ってきますが(職業を知らないだけ)、今後はドキドキワクワクさせてくれそうです。

    これがうつ病に関わったか?
    家で完全にリラックスできる環境だったか、という意味ではゼロではないと考えています。
    しかし、主な要因だったかと言われればそれは違います。
    イマハトキドキナマイキデイラットスルダケ。

    (2)マイホームとローン

    コロナ禍直前に家を新築。
    実に土地探しに2年半かけた末のことでした。この頃は仕事でも家でも図面とにらめっこの日々を過ごしていたのです。

    僕は家を建てるつもりはありませんでした。
    「いつか帰る」余地を残したかったから。

    その考えを改めたのは、結婚後に奥さんが戸建ての購入を望んだから。安心して長く住める場所がほしいという考えはよくわかりました。
    葛藤の末に終の住処として建てることに決めました。(中古も考えましたが、奥さんが不安がり却下)

    土地探しに時間を取られ、オリンピック前の資材高騰で見事に予算オーバー。削りに削って抑えるところは抑えたものの、果てしないローン額を抱えました。アタマキンガゴミノヨウニミエルワ。

    今でも土地決済=ローン執行の瞬間が忘れられません。
    銀行で書類にサインをし、土地業者さん、司法書士さんと雑談をすること15分。
    気づけば膨大な額の入金と出金が口座内でなされたのです。ローンを背負った実感のないまま通帳に残る記録。こわ!

    いつしか、この膨大な桁の数字が無言のプレッシャーとなっていました。ぼーっとする度に「返せるかなぁ」と今でも思っています。

    このストレスは休職中のほうが大きいです。
    何とか今まで通りの返済は続けていますが、傷病手当金だけでは赤字。貯金を切り崩す日々です。
    その為、いつまでも休んでいるわけにいかないのです。

    これがうつ病に関わるか?
    影響はあります。精神疾患や発達障害と金銭面の問題は切っても切り離せない問題です。どんなに体を休めても、生活に大きな影響を与える為です。

    (3)仕事と家族以外の世界がなかったこと

    仕事とプライベート、それぞれに悩みを抱える状況で、逃げ場がありませんでした。
    相談相手は奥さんか仲のいい同期くらい。気分転換にはなりません。そんなコミュニティになかなか飛び込めないよなと思っていました。

    何度も「地元に帰りたい」と思いました。
    某除雪機製造会社が実家の近くにあり、転職も悪い選択肢ではなかったかもしれません。
    しかし、マイホームを持ち娘がこの生活環境に慣れてきた今、妻子を連れてふたりを全くなじみのない土地に引っ越すことは現実的ではありません。

    そして、逃げ場のないまま行き詰まり、休職を始めます。
    しかしながら、この休職によりnoteという第3の世界に飛び込んで今に至るのは最近の記事にも書いた通りです。

    うつ病の影響で言えば、「嬉しい誤算」でした。

    新たな交流の場に飛び込めたこと、うつ病に至った過程を記事の形でまとめることで頭の中を整理できたこと、悩みを打ち明けたり応えていただけたりのやり取りで救われる面がありました。

    いい大人が #ティッシュ字検定  でキャッキャと盛り上がる日がくるなんて夢にも思いませんでした。


    まとめ

    うつ病に限らず、精神疾患は一部のトラウマを除けば継続的なストレスが発症や再発の大きな要因となります。

    僕の場合は仕事が明らかに主たるストレスです。
    ただ、それ以外にもストレッサーが潜んでいる場合もあります。むしろ複合的なストレスを抱えるほうが多いでしょう。
    このストレスも含めて整理できて、はじめてうつ病寛解への道のりが見えてくるのかもしれません。

    ローンの悩みなんて、支払いが終了する数十年に渡って抱え続ける問題です。もしかしたら、寛解までたどり着かないまま人生を終えることもあり得ます。
    そのときは団信で家族は何とかなるからいっか。
    (いいのか?)

    意識してはいませんが、今抱えるモヤモヤの一部はここにあるのかもしれません。
    だとすれば、安心=安定した収入を得る状況に持っていかないと霧はきれいに晴れないのかな?


    一度うつ病に罹ると「許容できるストレスの器」は確実に小さくなります。今まで大した問題と認識していないことも、注意を払う必要が出てくるということです。

    うつ病や精神疾患を寛解された方は凄いなぁと思います。
    しかし、その方の解決法全てが役立つとは限りません。それぞれきっかけとなるストレスが異なるからです。
    そして、主たるストレスばかり見ていると、思わぬストレスで再発のリスクを抱えることがあるかもしれません。

    僕もストレスに折り合いをつけなきゃな、というお話でした。

    本記事を読んでいただき、感謝申し上げます。
    スキやコメントをいただけると小躍りして喜びます。
    by とことこてー


    以前の記事は自己紹介記事から参照下さい。

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    道産子物書き| すのう杯2024グランプリ受賞| 第2回灯火杯言葉のチカラ賞受賞| KINDLE書籍「なんのはなしですか どうかしているとしか」寄稿|「なんのはなしです珈ZINE な編」寄稿 プロフィール画はきょうたのさん作、キャッチコピーは本田すのうさん作です。

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