メインコンテンツへスキップ

【連作詩:東の翼望】 その四 繰り返し

    凜々珠は訪れた
    度々訪れた
    日々訪れた
    そして聖にねだった
    目玉の話が欲しいのだと
    女はねだった
     
    聖は悩んだ
    どうすれば彼女を満足させられるものかと
    夜な夜な苛み
    ついには
    自らを慰めることを覚えるほどに
    苦悶した
     
    イスラフェルの口角は微かに上げられた
    彼もまた翼失くして鈍感であった
    だが、そのように思い悩んで悦に入る聖の姿が美しいと
    我知らず認めていた
     
    アズラエルは
    過ちと認めながらも
    その行く先を見たかった
    ただ観察するので十分だった
    自らが交わることまで
    翼失くして望んではいなかった

     
     
     
    坂本瞳子と申します。星文舎に所属してます。 そもそもはPASSAGEにて棚主になったことがきっかけでマイ棚の記録のためだったんですが、棚が増えたり(減ったり)、創作始めたり…、まぁ、いろんなことしてます。

    あなたへのおすすめ