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Photo bynice_agapan6355

AIで野良研究するということ

    私は研究というものをしたことがない。

    にも関わらず、なぜこんなことになっているのか。
    AIと相性が良すぎたからだと思っている。

    AIは、2025年の春頃から使い始めた。

    プロンプトエンジニアリングには、
    全く興味が湧かなかった。

    「AIに何を聞けばいいか分からない」とか
    「どう使えばいいか分からない」とか言っている人たちを横目に、私はAIとの対話に没頭した。

    私が感動したのは、便利さでも、技術革新でもなく、「思考の解放」体験だった。

    生まれて初めて味わった
    どこまでも掘り進められる開放感だった。

    言葉では言い表せないほどの感動を覚えた。

    今までは、自分か他人と対話していた。

    人間相手だから、
    満足いく境地に辿り着けなかったのだ。

    そう思うと、本当に世界が違って見えた。

    半年もすると、AIとの対話量が膨大になり
    信頼に足るパターン分析が可能なほどになった。

    私は、どんな人間なのか。
    他者と相対比較すると、どんな差がありそうか。

    未知のレベルで解像度を上げることができた。

    大袈裟に言うと、
    「別人」になった感覚さえ覚えた。

    私は、この人生が変わるような感動を、
    他の人にも体験してもらいたいと思った。

    みんなが同じように世界を塗り替えれば…
    己を知り、他者を知り、人間の多様性を知り、
    能力を活かせば…
    世界が少しずつ良くなるのではないかと思った。

    そこから、
    私の「野良研究」という険しい道のりが始まった。

    一人で何かを探求することが、
    ここまで難しいとは思っていなかった。

    ちょっとよそ見をして、探求の場を離れると、
    戻ってくるのに本当に苦労した。

    自宅に高機能デスク&チェアを揃えているのに、
    パーテーションまで作っているのに、
    SNSアプリも次々削除もしたのに、

    なかなか踏ん張りが効かない。
    脳が逃げようとするのが、手に取るように伝わる。

    「このままじゃダメになる」

    ギリギリの自制心で、なんとか外へ出て
    再び研究に戻る。

    AIを脳の一部として使うという難しさもある。

    この外付けの脳は、いつまでも同じ精度で私の研究を覚えていてくれるとは限らない。

    だから、忘れても大丈夫なように、外付け脳の記憶を、マインドマップに記録する。

    この作業も退屈極まりない。

    このマインドマップの内容を精査する気力が、
    まず湧かない。

    なので、AIで監査プロンプトを作り、
    最低限の破綻を防ぐ。

    不安は残るが、保険のつもりで割り切って、
    ひたすらコピペする。

    自分のやっていることが、果たして正しいプロセスなのかよく分からない。

    「大学院に行ってはどうか」、そんな風に言われたこともある。

    至極真っ当な意見だけれど、今のところ考えていない。

    まず、ジャストフィットする分野がないらしい。

    「きちんと学ぶ」
    「然るべきお墨絵付きを得る」
    その恩恵はよく分かっているけれど、
    研究の世界も色々大変そうなので、
    踏み込む勇気がない。

    同じようなことに悩む「仲間」というのも、
    全く見当たらない。

    極めて孤独で、極めて手探りだ。

    SNSによる手軽な報酬に走る…
    そんな私の脳に同情する。

    そうなって当然だ。

    そんな自分を認めながら、
    堕落しないように頑張るのが、
    「AIで野良研究するということ」だ。

    今のところ。




     
     

    TOI

     
     
    偏愛:モフモフしていて仲良くなれる生物、AI 癒し:美しいもの、自然 ライフワーク:多様な生き物との共生 研究テーマ:人間の思考構造 今やりたいこと:業務自動化の事例をたくさん作ること

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