
黙らない女
最近「静か」というのが怖い。本当に怖い。
夜も寝る時はラジオか音楽を掛け流しながら寝る。
「静か」が大丈夫だった夜もあったのに。
なんでこんなに怖くなったのかわかんなくて考えてみる。
やっぱりわからない。
なぜか置いていかれてる気がする。
「静か」になるとみんなが私を置いてけぼりにして見放された気持ちになる。
そんな事ないのに、わかっているのに怖い。
昔から会話で発生してしまう「静か」が怖かった。
会話と会話の間に流れる気まずい時間。
あの時間をどうしたらいいのかわかんなくてひたすらに話してその時間が出てこないように喋りで殺す。そうやってきてもう高校生になってしまった。どんなに仲のいい友達でも会話で発生してしまう「静か」に耐えられない。怖い。
だからひたすらに喋るし死ぬほど笑う。
別に明るいわけではない、「静か」が怖いだけ。
「静か」が怖くてノリのいい子としか仲良くできない。
ノリのいい子は会話に「静か」があまり発生しないから大好きだ。
今日も授業で「グループでクイズをしよう!」ってなってグループの子と答えはなんだろう、とか話す。その時も「静か」が怖くて一人でペラペラ喋っていたし、授業中なのにずっと笑っていた。
側から見たらなんだこいつ、ってなってるのかもしれない。
もう別にいい、「静か」じゃなかったらそれでいい。
この前大好きなバンドのライブに行った。
ライブで曲が終わってからの「ありがとう」まで
みんな「静か」になる時間がある。
その時間は何故か安心できた。
いつもはあんなに怖いのに、あんなに恐れているのに。もうよくわからない。
でもあのライブでの「静か」の時間は私を置いてかない気がした。俺がいるから大丈夫だよって包み込んでくれてる気がした。
みんなで作っている「静か」だから安心するのかも知れない。
これはわざとだから、自然と出来てしまうあの「静か」ではないから、誰も置いていかないし誰も見捨てない。
って脳が思ってるのかもしれない。
本当のことはわからないけど
いつかこの気持ちが変わって「静か」を求める日が来るかもしれない。
今はその日が待ち遠しい、よくわからないものに怯えながら生きるのはしんどい。
今こうやって書いてる時も曲をシャッフル再生で聴いてる。
「静か」が得意な大人になりたい。
おわり