「一人」 #2
孤独、というそのもの自体は、
生きても死んでもいないと思った。
孤独は、感情でもあるが、
無常に現れる。
それは、現実という名のパズルが流動的に動いた、
からだとも思った。
大抵の人は、物事や、人にも、何かを期待して生きているようだった。
期待とは、一つ一つのパズルの輪郭の部分のようではないかと思った。
次の物事への、段階の移り変わりの時に、その輪郭が、一つの期待になっているというように。
期待しているから、ちょっとの失敗で、人にも、
物事にも、落胆する。
ちょっとの失敗で、何かを裏切りたくなる。
皆、森を見ようとしすぎて、木をじっと見ることに慣れていない気がした。
木(個人)の話が進んでいくと、大抵、森(大勢)の話にすり替わっていく。
(続く)