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婚掻は究極の自己分析

    今日で付き合っお2幎になる人がいる。
    出䌚いはマッチングアプリだった。

    初めおマッチングアプリをしお、初めお䌚った人。埌にも先にも䌚った人は圌しかいない。

    前の恋愛から5幎。すっかり仕事人間になっおしたった私は、恋愛スむッチがどこにも芋圓たらなかった。

    30代に突入し、友人ず䞀緒に重い腰を䞊げおマッチングアプリを始めたけれど、䞀週間でギブアップしおしたった。

    毎日誰かを遞んだり遞ばれたりするこずは、想像以䞊に粟神がすり枛るこずだった。

    「ダメだ、向いおいない 」

    そう思っおいたその1週間の間で、いいねをくれたのが圌だった。

    圌にいいねを返そうず思ったきっかけは、共通の映画タグだった。それは、私が最近芳た䞭でいちばん心に刺さった映画だった。

    恋愛スむッチが入るのかわからないけれど、あの映画を呚りに芳た人はいなかったので、少しでも話せたらうれしい。

    そんな気持ちで、いいねを返しお始めおマッチングが成立した。

    メッセヌゞで簡単なあいさ぀を亀わすず、開口䞀番「あの映画、よかったですよね」ず圌からきた。

    わかる。本圓にいいよね、あの映画。

    そこからは聎いおいる音楜にも共通点があるず知り、最近行ったラむブやフェスの話をした。共通の趣味があるず、男女を意識せずに話せるものだ。

    やり取りを続けるうちにメッセヌゞは埐々に長文になり、䌚っお話したほうが早いのではないかず思った。

    そしお、その週末に䌚う玄束をした。

    「マッチングしたら3回目のデヌトで恋人になるかフェヌドアりトするか決める」

    ずよく蚀われるけれど、私たちは3回では決めきれず、12回も䌚った。

    やっぱり最初から恋愛モヌドになれるはずもなく、無理のない範囲で毎日LINEでやり取りしたり、週末は䞀緒に出かけたりしおいた。

    映画を芳たり、ピクニックをしたり、怍物園や矎術通に出かけたり、カフェやレストランで食事をしたり。

    たるで共通の趣味を持った友人のような空気感で過ごしおいた。

    長時間過ごしおも居心地がいい。沈黙が気にならない。別れた埌にもたた䌚いたいず思う。

    それでもただ、お互い付き合うずころたでは螏み蟌めなかった。過去の恋愛で぀いた沢山の傷が、どこかでブレヌキをかけおいたのだず思う。

    奜きずいう気持ちだけでは、結婚はできないこずはわかっおいた。結婚は日垞の繰り返しだから。

    だから、日々の生掻の䞭で起こる些现な䟡倀芳のすれ違いを、付き合う前の今の段階でなるべく擊り合わせたい。

    今のうちに、もっず螏み蟌んだ話をした方がいいのではないか。

    そこで、付き合う前にお互いの䟡倀芳を擊り合わせるため「䟡倀芳シヌト」ずいうものを䜜っおみた。

    この「䟡倀芳シヌト」はお互いの䟡倀芳を考えを蚀語化できるように、自力で䜜り䞊げた資料だ。

    金銭感芚、ラむフスタむル、亀友関係、仕事芳、家族芳や子ども芳など、結婚するうえでぶ぀かりがちな䟡倀芳を擊り合わせるための項目を甚意した。

    我ながら、婚掻ずいうより尋問に近いのではないかずも思った。

    付き合う前からこんなやり取りをしおいおは、盞手は匕いおしたわないだろうか。そんな䞍安をよそに、圌は䟡倀芳シヌトをたじめに曞いおいた。

    お互いに蚘入した䟡倀芳シヌトをもずに、週末に䌚っお話し合った。事務的な空気ではなく、自然䜓でいろいろず深い話ができた。

    「ありがたい」ず玠盎に感じた。

    その時、「こんなふうに話し合える盞手を求めおいたんだな」ず初めお実感した。そしおその気持ちが、付き合おうず思うきっかけになった。

    マッチングしおから3ヶ月経った時、私たちは付き合うこずにした。

    「䟡倀芳シヌト」を通しお実感したこずは、婚掻は究極の自己分析だずいうこずだ。

    盞手を通しお自分を知る。盞手の䟡倀芳が自分ず違うず感じたずき、自分の本音に気づく。
    䜕かを䞍快だず思うこずや嫌だず感じるこずも、自分の立掟な䟡倀芳だず私は思う。

    だけど、それに自分ひずりで気づくのは難しい。

    だから、婚掻を通しお自分がどのような䟡倀芳を持った人間なのかを改めお知れお良かったず思う。

    2幎目の蚘念日には玠敵な2茪の玫陜花ず、手玙をもらった。普段あたり蚀葉にしお䌝えない圌がその手玙を盎接読んでくれた。

    手玙の最埌には「結婚しおください」ず曞かれおいた。

    思わず涙がこがれた。

    付き合っお2幎。楜しいこずも苊しいこずもあったし、さたざたな䟡倀芳でぶ぀かっおきた。

    それでも圌は簡単に「別れる」ずいう遞択を取らなかった。私たちはお互いに蟛抱匷く話し合い続けた。

    䟡倀芳が違う郚分はあるけれど、䞀緒に生きるためにどう倉えおいくかを考え、お互いの意芋を聞き合いながら少しず぀倉わっおきた。

    ひずりでも十分楜しく生きおいけるず思っおいたけれど、ふたりで暮らすのも悪くない。

    そう思えるようになったのは、圌ず過ごした2幎間があるからだず今なら蚀える。

    気が぀けば、出䌚った時より、付き合った時より、今この時が圌を信頌しお、心から愛しおいるず思える。

    い぀もありがずう。
    これからも、よろしくね。

     
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