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音信不通だった友人に、偽名を使って会いに行った話

半年くらい前、10年以上連絡が取れなかった友人に会いに行きました。

大学に入学してすぐに知り合いました。
当時はモンハンが社会現象で、「モンハンやってる?」が合言葉でした。
彼とは入学してすぐに自然と遊ぶようになりました。

ゲーム、アニメ、音楽の趣味がとても合う友人で、僕がベースを始めたきっかけも彼でした。
ベーシストの彼がいろいろ教えてくれたおかげで、僕はベースにハマりました。

目的もなく楽器屋をぶらぶらしたり、飲みに行ったり、ライブしたり、大学時代のキラキラした思い出がたくさんあります。

そんな彼と唐突に連絡が取れなくなりました。

周りの友人たちも、誰も理由がわかりませんでした。LINEも電話も何も繋がらなくなりました。

今でもきっと仲良く遊べてたはずなのになぁと、たまに思い出しては寂しくなったり、忘れたりを繰り返しているうちに時間は流れました。

きっかけはほんの偶然

半年前、「そういや今何してるんだろ」と思い、まったく稼働していないFacebookで彼の名前を検索してみました。

するとほんの2日前に、彼の本名のアカウントで「⚪︎月⚪︎日にここでセッションホストやります!」とイベントの告知が投稿されていました。

アカウントを覗いてみると、ベースを弾いてる動画や写真が一年くらい前からポツポツと投稿されています。告知のために作られたアカウントのようでした。

「まだ、ベース弾いてるんだ……」
そう思うととても嬉しく、ぜひ会って話したいと思いました。よし、思い切って行っちゃおう!

セッションはネットからの事前予約制。
僕の名前だと一瞬でバレるので妻の旧姓を使わせてもらい、Gmailアドレスも新しく作って別人として予約しました。
我ながらキモいですが、サプライズがしたかったんです……笑

当日

無事に会場につきました。
セッションスタートから1時間後くらいを狙ってきたので、そろそろアルコールも回っていい気分な雰囲気になっているはずです。

僕もお酒を入れずにはいられなかった
到着までに2本くらい飲んじゃった

ただ、連絡が取れなくなった理由がわからないままなので、ドアの前で手が震えるほど緊張しました。

ずっと動けない

もしかしたら「何しにきた!!帰れ!!」と言われてしまうかも……と怖くて5分くらいドアを開けることができませんでした。

えーい!せっかく来たんだから開けるしかねぇ!という勢いとは裏腹に、演奏中を狙ってコソコソ……と隠れるように入場。

顔はマスクとサングラスで隠し、髪の毛を額から垂らし、別人に見えるように変装したつもりです。背格好でバレるのも怖いので、めちゃくちゃ猫背の姿勢を作ります。

ChatGPTに描いてもらった
マジでこんな雰囲気

周りのお客さんからも「なんか変なやつきた……」と思われているのは明白です。すごいジロジロ見られる。

「〇〇です(偽名)」と受付して、演奏を眺める。

いる

うわーーいるじゃんーーー。ベース弾いてるじゃんーーー🥺感動するーーー。
あれ、なんか気づかれたっぽい。あ、すごい見てくる。「えっ!?!?」って顔してる。あ、絶対バレてるこれ。あんなにドキドキしたのに即バレたんだけど。というのが10秒くらいの心の動き。

演奏が終わった彼と、久しぶりの再会。

「えーー!!!なんでーー!?」と驚いています。サプライズ大成功。やったぜ。

「横顔で一瞬でわかった!」と言われました。
10年以上会ってない、来ると思ってもないやつの顔が一瞬でわかるなんて、人間ってすごいね。

2人で「久しぶりーー!」とビールで乾杯。

「あの頃は申し訳なかったね……」と謝罪したそうにしてましたが、良いんですそんなことは。こうしてまた元気に会えたんだから。

周りのお客さんも、お店のオーナーも「久しぶりの再会なんだってー!」と祝福してくれます。
とても嬉しい。

大学時代はメタラーで16分音符を刻みまくっていた彼は、いつの間にかスラッパーになっていてずっとベチベチやっていました。

僕も彼の前でベースを弾きます。
「うまい!!!うまい!!」と感激しながら褒めてくれました。
「たくさん練習して、ずっと弾いてきたのがわかるよ」とも。

嬉しすぎてめちゃくちゃ酔ってる

気がつけば2人とも目に涙を浮かべながらお酒を飲んでいました。再会はとてもいい結果になりました。2人とも全然変わらない。
こんなに美味しいお酒はありませんでした。

ベースも赤と青、パッシブとアクティブ、アルダーローズとアッシュメイプルで、まるで真逆な2本を使うようになっていて、2人で笑いました。

とにかくとにかく、会いに行って良かったです。
他のお客さんが帰ってからも、終電まで2人で飲み、次の日しっかり二日酔いになりました。

連絡が取れなくなった理由は「無職になった時期があって、恥ずかしくてみんなに会えなかった」とのこと。そんなこと気にしなくて良いのになw、とすっかりおじさんになった2人で笑う。

今では月1以上のペースでライブや飲みにいき、毎日のようにLINEでベースや機材の話を大学生の頃のように楽しんでいます。

新宿ペンタで缶ビールをぐびぐび飲みながら
お互いのベースを触る会

明日も11時に集合して2人でベースを持ち寄ってスタジオに入り、楽器屋をぶらぶらして、少し飲んでから夜はライブに行く予定です。仲良し。

あのとき、怖くても扉を開けて本当に良かった。
すごく長くなっちゃったけど、それだけ嬉しかった。

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