メインコンテンツへスキップ
見出し画像

「採算度外視の狂気」が生んだ東京No.1サウナ:SAUNAS高輪の衝撃

    はじめに:高輪ゲートウェイという「異界」

    最近、高輪ゲートウェイによく行きます。目的はSAUNAS高輪。

    SAUNAS高輪のある、高輪ゲートウェイ駅直結の商業施設は「まだ東京都心にもこんな土地があったのか」という圧倒的なスケール感があります。

    電車ではなく車で行くのですが、駐車場からSAUNAS高輪までは初めての人にはすっと行くことは不可能ではないかと思うほどに分かりにくいです。しかし、SAUNAS高輪のクオリティを考えればこれすらも秘密基地へのプロローグに思えます。

    とにかく私はいま、SAUNAS高輪の魅力を伝えなければという使命感からnoteを書いています。

    「異常なこだわり」がもたらす体験

    SAUNASは渋谷に2022年に1号店がオープンしています。その際もそのクオリティに圧倒され大変感動したのをかなり印象深く覚えています。

    画像
    渋谷のSAUNAS

    しかし、SAUNAS高輪はそれを超える圧倒的な完成度、「強烈な意思」を感じる設計で衝撃を受けました。まだ行ってないサウナ好きは今すぐ行ったほうがいいし、「プレオープンで行ったけどイマイチだった」と感じている人は深夜の空いている時間にもう一度行ってみて欲しいです。

    実際、先日「プレオープンで行ったけどイマイチだった」と言っていた人にSAUNAS高輪の良さをどうしても伝えたくて、

    「空いてたら最高だから騙されたと思ってもう一度行こう。帰りは家まで車で送るから!」

    と深夜に半ば強引に連れて行ったところ

    「私の認識が間違っていました。最高でした。一生ついていきます!!!」

    と涙を流して喜ばれました。今思えばあれは汗だったのかもしれませんし、熱すぎてちょっと何を言ってたかもよく覚えていないですが、だいたいそんな感じだったはずです。

    私の大好きなキンクイ(所沢のサウナ)とも全く方向性の違う、計算し尽くされた静寂と洗練された設備。

    まさに東京No.1と呼ぶにふさわしいサウナがそこにあります。その魅力について語らせてください。とにかく私はこの素晴らしさを世に広めないといけません。(PR案件ではなく勝手にアンバサダーしてます)

    そもそも「いいサウナ」ってなんだ?

    バカみたいに毎日サウナに行っているし、サウナ目的で国内外いろいろなところに飛び回っていると、色々な人から「いちばんいいサウナはどこですか?」という質問を受けます。

    しかし、この質問ほど困るものはありません。

    いや、定義は?サウナ室?外部の自然を含む景色?水風呂の温度?水風呂の水質?深さ?どれについての「いちばんいいサウナ」を聞いてるの?ねえ、何が聞きたいの?ねえ!ねえ!

    画像
    フィンランドで命の危険を感じた水風呂(バルト海)

    実際、質問者は話をつなごうとして当たり障りない質問をしたつもりかもしれませんがこちらは適当なことは言えないと考え込んでただのコミュ障になってしまいます。サウナ室でこんな質問を受けた日には考え込んで気絶してしまうかもしれません。

    しかし、SAUNAS高輪を経験したいま、「東京で一番いいサウナは?」と聞かれたら迷わず「SAUNAS高輪!!!!」と答えられるので気絶の心配はありません。だって圧倒的No.1だもん。

    私はなぜサウナに入るのか

    どんな理由があってサウナに入ろうと個人の勝手ですが、私がサウナに入る理由はシンプルに「気持ちいいから」です。サウナに入って、水風呂からあがったあとの浮遊感とでもいう感覚、とてもリラックスできるあの感覚がとても好きで毎日サウナに行っています。

    温度差の法則

    そしてこの感覚をインスタントに得るために重要なことは1点だけです。

    温度差です。すなわち、サウナ室の温度と水風呂の温度の差が大きければ大きいほどこの気持ちよさは得られます。(あくまで個人の感想)

    それもあって、アツアツキンキンで知られるオールドルーキーサウナにもしょっちゅう行ってます。ちなみにオールドルーキーは銀座店がイカれた熱さで最高です。

    画像
    常に常軌を逸脱した熱さを提供してくれ?オールドルーキーサウナ

    基本的に私はバカなので、サウナは熱ければ熱いほうがいいに決まってるし、水風呂は冷たければ冷たいほどいいという過激なアツアツキンキン原理主義者です。

    しかし、SAUNAS高輪にはこの温度差の法則を凌駕する素晴らしさがあります。サウナ室の温度は強烈に高いわけではないし、水風呂も特別冷たいわけではありません。それでもSAUNAS高輪こそが東京でNo.1と言わざるを得ません。

    多少の欠点(?)も全く気にならない

    もっといえば、他のサウナでかなり重要視している「休憩スペース」。他のサウナでは柔らかい椅子やリクライニングチェアなどが用意され、施設ごとにかなりのこだわりがでるポイントです。

    しかし、SAUNAS高輪にはそんな椅子はほぼなく、水風呂周りやサウナ室の外のベンチ(石なので固く、座りごこちはそんなによいわけではない)がメインの休憩スペースです。そういったマイナスポイントが多少あったとしてもここは圧倒的に東京でNo.1です。

    快適なリクライニングチェアを並べ、お膳立てされた『ととのい』を消費させる」という、現在の記号化されたサウナブームに対する強烈なアンチテーゼとして、あえてあの石のベンチを選択しているのです。そうに決まっています。この思想の尖り方こそが「異常なこだわり」の本質。

    至れり尽くせりの快適さに甘えなくとも、「気持ちよさ」は引き出せるという王者の風格を感じます。トレンドや常識に背を向けたこの硬派な設計思想に痺れあがります。

    ズギューン!!!!

    SAUNAS高輪感動ポイント

    贅沢な空間活用

    まずSAUNAS高輪に到着すると、デカさに驚きます。渋谷のSAUNASは無理やりサウナをたくさん突っ込んだような感覚があります。更衣室を圧迫しても1つでもサウナを多くしてサウナを充実させるんだというようなこだわりを感じるのですが、正直窮屈さは感じてしまいます。

    しかし、SAUNAS高輪ではそれは一切感じません。広々として清潔な更衣室に度肝を抜かれるし、浴室に入っても通路は広くかなり余裕があります。1号店である渋谷での学びをしっかりと活かしてきている感があり、非常に好感が持てます。初めて行ったときは腰を抜かして歩けなくなりました。

    個性ある5つのサウナ

    SAUNAS高輪には5つのサウナ室があります。それぞれ素晴らしいですが、私は特にこのうちセルフロウリュが可能な3つが特に好きです。

    ARCという名前の螺旋状の変わった形のサウナでは最上段にいるとロウリュ後に強烈な熱を感じられます。座面も広く、足を伸ばして座れるというのも個人的にはかなりの推しポイント。

    一番広いサウナSOUNDには段差がいくつもあり、好みの温度を座る位置で調整できるのとてもいいです。深夜に行けばこの広いサウナをほぼ貸し切りで利用できるのも大変魅力的です。ストーブも大きいし、ストーブ上の反射板にもこだわりを感じます。カッコいい。

    外が見える、PANORAMAというサウナは椅子がやや高く、細長い設計でロウリュの熱の回転がはやくARCとは違った熱の感じ方が魅力。景色は正直高輪の工事中のところが見えるだけで微妙ですし、今後ビルが建つでしょうから景色は一層微妙なものになると思います。しかし、そんなことはどちらでもよくなるスーパークオリティです。

    VALOはセルフロウリュはできないのですが、背面にストーブがあり、オートロウリュの際に背中から焼かれるというのは新感覚。これだけサウナに行き倒していてもまだ新しい発見をさせてくれるあたり、もう私はSAUNASに夢中です。香りもとてもいいサウナです。

    HAMONは反射する水滴がつくる波紋を光で照らし、あぐらをかいて床に座った状態で入るサウナで、人の出入りが多いと温度も下がりやすいし、さらに床に座るので体感もあまり熱くなくて最初はよく意味が分かりませんでした。しかしこれは私の禅の理解が不足していたことに起因します。先日ここにもゆっくり入ってみたところここには宇宙があります。

    水風呂と導線

    シングル(温度が1桁台の水風呂のこと)に頼らない適度な温度で長く入れます。円形の水風呂は人の流れも考えているようで滞留することがほぼなく、設計者のサウナ施設に対する深い理解を感じます。

    画像
    シングルていうか0℃なフィンランドの冬

    シングル至上主義の主張をここでは曲げざるを得ません。

    経営視点での違和感と考察

    これ、リクープ(投資回収)できるの?

    これまで語ってきたようにSAUNAS高輪は設備に尋常じゃなくお金をかけています。しかも場所も高輪ゲートウェイ駅直結という超一等地。家賃だけでも想像もつかないレベルでするでしょう。

    このレベルの施設が平日22時以降なら2600円で利用できてしまう。しかも終電後の深夜はガラガラです。ユーザーとしては嬉しい限りですが、経営視点で考えるとたとえ混んでいたとしても、とても入場料モデル単体では成立し得ないほどの過剰投資にみえます。

    仮説: 個別の経済合理性を超えた「フラッグシップ」としての存在意義

    では、なぜ彼らはこれほどの過剰投資に踏み切ることができたのか。答えは単体での黒字化ではなく、このエリア全体の開発を担う巨大デベロッパーをも巻き込んだ、「街全体のバリューアップ」を見据えたフラッグシップ戦略にあるのではないか、というのが私の見立てです。

    高輪ゲートウェイという、まだ誰も正解を知らない未来都市。ここに人を呼び込み、街の価値を上げるためには、小綺麗で無難な商業施設ではなく、特定の層を狂わせるほどの「圧倒的な力」が必要です。

    経済合理性を無視したような空間の贅沢さや、深夜2,000円台という破格のプライシングは、サウナファンにしか刺さらない(限られたパイを奪い合う)のではなく、サウナファンには異常なほどにぶち刺さり、特にサウナが好きというわけではない人まで吸引するような都市開発レベルでのインパクトをもたらすためのファンベースマーケティングを狙った確信犯的な戦略投資なのではないでしょうか。

    実際私は深夜(現在AM1時)にMacBookを叩き、無償でイカれた熱量でSAUNAS高輪のプロモーション記事のような原稿を執筆しています。私はプロのマーケターです。だから分かります。

    サウナ単体でリクープさせるのではなく、このサウナが存在すること自体が街のブランディングとなり、周辺価値を底上げする。街全体へのポジティブフィードバックを起こすための機能。高輪という場所のみならず、日本という国の国力そのものを向上させ、下降をつづける円の価値を高め、さらには世界平和につなげる。それがSAUNAS高輪なのです。それだけの役割を背負ったハードウェアなのだと考えれば、この異常なまでの作り込みにも合点がいきます。

    そして、私は一体何を言っているのでしょうか。

    おわりに:私たちが今、SAUNAS高輪に行くべき理由

    理由なんかありません。とにかく一度行ってみて欲しいです。泣いて感謝すること間違いなし。

    画像
    おそらく日本で1番色んなサウナに行ってるランドクルーザー70

    1つだけ文句を言わせてもらうとデカい車(私はランクル70に乗ってます)が立体駐車場に停められないのはマジで設計ミスだと思うぞ!!

     
     
    仕組みで物事を解決していくこと、組織を成長させていくための手法や取り組みに興味があります。 趣味で読書と料理と筋トレしてます。 年間400回ペースでサウナに行ってます。 メルカリ←NOIN←Gunosy←電通←東大

    あなたへのおすすめ