
【占い師が残した、たった一つの色眼鏡の言葉】色眼鏡-01





私は一瞬で言葉を失った。 友人のドタキャンのせいで、一人寂しく躍らせる羽目になり、結果としてなんとも微妙な釣果に終わったあの日のすべてが、やはり見透かされている……。



「色眼鏡で見てはダメよ」 それが、今回の彼女からの訓示だった。 えっ? 一体どういうことだ? 偏光グラスを外して海を見ろということなのか? はたまた、釣りのタックルを邪念のない真っ白な気持ちで準備しろという意味なのか……。
問い詰めようにも、占い師はそれ以上、貝のように口を閉ざして何も語ってはくれなかった。
