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リスナーインタビュー【101】男性/10代後半/高校生の場合

    ※企画の詳細および質問内容はこちらを参照してください。
    ※これまでのインタビューはこちらをご確認ください。

    男性/10代後半/高校生
    茨城県在住
    リスナー歴3年

    ■私のラジオ歴

    眠れない夜にラジオを流すようになった

     お父さんが車の中でラジオをずっとかけていたイメージがあります。何歳ぐらいの頃だったんだろう? 物心がついた時には、車の中でラジオが流れていましたね。家族でちょっとしたお出かけをする時も、車内で流れているのは音楽ではなくてラジオでした。

     具体的な番組名までは覚えていませんが、J-WAVEがいつも流れていて。あとは、「車の高価買い取り」のCMをよく聴いていたイメージがあります。それでラジオを好きになるとか、気に入るとかはなく、あくまでも車の中で流れているものという感覚でした。両親には車の中以外でラジオを聴く習慣はなく、家で流れているようなこともありませんでしたね。

     自分からラジオを聴き始めたのは中学3年生の頃。人間関係によるストレスから睡眠障害になってしまい、夜に眠れなくなってしまったんです。そんな時にダラダラとスマホを見ているのはダメだと思い、それならラジオを流しているほうがいいんじゃないかと考えて聴くようになりました。

     最初はポッドキャストで『ラランドの声溜めラジオ』(GERA)を聴くようになりました。もともと小さい頃からお笑いが好きで、『にちようチャップリン』(テレビ東京)や『ネタパレ』(フジテレビ)をよく録画して見ていました。ラランドのYouTubeも好きで、そこからたまたま『声溜めラジオ』に辿り着いたんです。初めて聴いた時は「映像がなくてもこんなに面白いんだ」と感心しました。それでハマって、毎回聴くようになりました。

     調べてみたら、芸人さんのポッドキャストがたくさんある。こんなにあるんだなと驚いて、とりあえずいろいろな芸人さんの番組を聴いてみることにしたんです。『令和ロマンのご様子』(stand.fm)、『真空ジェシカのラジオ父ちゃん 』(TBS Podcast)あたりを聴くようになって。

     あと、『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)もSpotifyで聴くようになりました。最初に触れた地上波の番組だと思いますが、Spotifyで聴いていたので、地上波のラジオという感覚はあまりなかったです。お笑い芸人ではない人の番組は初めてだったんですけど、あの笑い方っていいじゃないですか。あの「ガハハ」って笑い方に惹かれた部分があるかもしれません。

    深夜の生放送に惹かれてSpotifyからradikoへ

     最初こそSpotifyでしたが、しばらくしてからはradikoを使って聴くようになりました。『オールナイトニッポン0』の時間帯は高校生として起きていられない時間帯なので、タイムフリー機能を使うことも多いですが、リアルタイムでメールを送りたいので、できれば生放送を聴きたいって思っているんですよね。

     その後、聴く番組がどんどん増えていって、一時期は1日の3分の2ぐらい…つまり、学校に行っている時と寝ている時以外はずっと芸人さんのラジオを流している状態だったんです。さすがに増えすぎたので、最近はだいぶ抑えるようにしました。今は『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』と『空気階段の踊り場』が中心になっています。

     ラジオについて喋る友達は周りにいません。「『乃木坂46のオールナイトニッポン』を聴いている」という人はいたので、「佐久間さんも聴いているんじゃないか?」とは思ったんですけど。

     ポッドキャストを聴いている人もみつからないんですよね。友達に『空気階段の踊り場』をかなり勧めているんですが、なかなか聴いてくれません。友達とラジオの話をすることには憧れるし、そういう友達がいる人はうらやましいです。

    ノベルティーのお菓子を友達に配ったけど……

     メール投稿は1週間で10通をノルマにしています。送っているほうなのか、そうじゃないのかはわかりませんが……。何百通も送っている人もいるみたいですけど、そんなにネタが思い浮かばないんですよね。最近は『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の「企画書はラブレター」のコーナーにずっと投稿しています。

     これまでにこのコーナーでは1回だけ採用されたことがあります。ほかに採用されたのは「ラジオチャンピオン」のコーナーで2回ぐらい。他の番組には特に送っていなくて、この番組限定です。

     初めて採用されたのは「ラジオチャンピオン」だったんですが、たまたま生で聴いていたタイミングだったので、眠くてさすがに頭が回らなくて……。「えっ? なんで!?」みたいな反応しか出てこず、喜んでいるのか何なのか自分でもよくわかりませんでした。

     ただ、「企画書はラブレター」で採用された時は嬉しくて、思わず親には報告しました。友達には言いませんでしたが、ノベルティーとしてお菓子をもらったので、それは学校で配りました。周りには「お菓子をくれる友達」と思われているかもしれません(笑)。配る時に「メールを読まれたんだよね」って周りに言っておけば、リスナー仲間が見つかったかもしれませんね。

     『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)も好きなんですけど、投稿するにはコーナーの中身がよくわからないんですよね(苦笑)。さすがに高校生で「孤独なおじさん、いざゆかん」のコーナーには送れないですし、ポッドキャストで過去の回を聴いて勉強しています。もっと投稿したいという気持ちもあるんですが、受験勉強が本格的になってくるので、そうなるとさすがに頻度は減るかなと思います。

     将来的にはラジオに関わる仕事をしたいと考えています。まだ漠然としているんですが、とにかくラジオに関わっていたいなって。どんな仕事があるのかもよくわかっていないんですけど。

     自分でポッドキャストをやってみたら、ですか? いやあ、自分はそっち向きじゃないので、裏方のほうがいいかなって思っています。でも、友達に喋らせて、自分が作家をやってみるのはいいかもしれませんね。

    ■自分が思うラジオの魅力

    依存しすぎずに聴き流せるところ 昔の話も聴ける

     一番は聴き流すことができるところ。身を入れて聴かなくてもいいのは魅力だと思います。

     SNSには依存しがちじゃないですか。でも、ラジオは好きだけど、そこまで依存はしないかなって思うんです。僕自身、勉強とかをやりながら聴いていることが結構多いです。ラジオばっかり楽しんで、勉強になってないかもしれませんが(笑)。

     あとは、パーソナリティとリスナーが“1対1”になる感じがあるじゃないですか。YouTubeの場合、集団で一斉に見ている感覚があるんです。ラジオは一番距離感が近いというか、とても身近なエンタメだなと思います。

    ■一番好きな(好きだった)番組

    『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』と『空気階段の踊り場』

     好きな番組は『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』と『空気階段の踊り場』です。

     『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』は、そもそも佐久間さんのトークが上手いじゃないですか。あと、エンタメの情報を知ることができるのも大きいかもしれません。

     個人的に印象に残っているのは、娘さんと箱根旅行に行った話をした回(2022年4月6日放送)です。当時の自分に凄く響きましたね。「親をもっと大切にしないとなあ」と思いました。僕から「鎌倉に行きたい」と言って、家族旅行に行くことになり、思い出作りができたので、番組には感謝しかないです。

     まあ、佐久間さんは自分のお父さんと同じ世代なんですけど、タイプ的には対極なので、「お父さん世代はこんな風に考えているんだ」なんていう参考にはならないですけどね(苦笑)。

     もう1つは『空気階段の踊り場』。空気階段って最初に知った時は、(鈴木)もぐらさんがヤバい人で、(水川)かたまりさんが真面目で普通の人なのかなと思ったんですけど、『踊り場』を聴いていると、「かたまりさんもヤバくない? どっちも狂ってる…」って感じるようになって(笑)。そういうところがわかってきて、余計にハマった気がします。

     岡野陽一さんがゲストに来た時、絶対やってはいけないこととして「人を殺めること」と「遺伝子を残すこと」と言っていたのが強烈で、記憶に残っていますね。高校生から岡野さんにハマるのは危険かもしれないですけど。

     佐久間さんとも空気階段のお二人とも年齢は離れていますが、それほどギャップは感じません。佐久間さんからたまに昔のテレビディレクター時代の話を聴くと、「えっ?」となる時はありますけど(笑)。今の時代は凄い平和なんだなって思います。

     ただ、僕は昔のものが好きなんです。90年代に青春を謳歌したかったなって感じることも多くて。テレビも今よりコンプライアンスが緩くて、面白かったんだろうなって思うんですよ。特に昔のバラエティ番組には興味があるんで、ラジオでそういう話を聴けるのは嬉しいです。

     『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)を聴いていたら、昔はラジオ番組でもリスナーの家に行ったりしてたという話をしていて、「そんな過激なことができたんだな」ってビックリしました。ちょっとうらやましいというか。今は出待ちとかも考えられないですからね。もっと早く生まれていれば……。

    ■ラジオで人生が変わった(心が震えた)瞬間

    深夜ラジオを聴くために生活習慣を変えた

     人生に影響を与えたという意味では、深夜ラジオを聴くために生活のリズムを変えたことですね。

     なるべく早く寝るようになりました。だいたい夜8時には寝て、それで深夜3時頃に起きてリアタイする。そうやって『オールナイトニッポン0』を生で聴くのを習慣にしたいんですよね。

     今のところは生活に支障をきたさず、学校生活にも影響は出ていません。ヨガに熱中している人の生活リズムだと思えば、健康かもしれませんね(笑)。親にバレてはいますが、イヤフォンをして聴いて、なるべく笑い声を出さないようにしているので、今のところ、注意はされていません。

    ■自分がパーソナリティになったら、番組のテーマ曲は何を使う?

    オープニングはスピッツの『紫の夜を越えて』、エンディングはTOMOOの『夜明けの君へ』

     スピッツの『紫の夜を越えて』をオープニングテーマに使いたいです。“紫の夜”という言葉って、本当に深夜という感じがするじゃないですか。夜と言えばこれという感じ。深夜ラジオリスナーだと、どうしても夜を題材にした曲に惹かれちゃいます。

     エンディングにしたいのはTOMOOさんの『夜明けの君へ』。夜を越えたところから始まり、夜明けで終わる。深夜3時~4時半の放送を想定した選曲です(笑)。

    ■私にとってラジオとは○○である

    私にとってラジオとは「青春」である。

     学校生活とか、部活とか、恋愛とか、高校生だといろいろあると思うんですけど、それをすべて差し置いて、僕にとっての青春はラジオなんです。もともとは運動部に入っていたんですけど、辞めてしまって、今はラジオ中心になっています。

     ラジオ界に望むことは、僕のような若者のリスナーをたくさん増やしてほしいですね。一番いいのは若者に人気のある人をパーソナリティにしたり、ゲストに呼んだりすること。SNSで有名なインフルエンサーとかを起用してもらいたいです。

     「えっ、この人を呼ぶの?」という意外な人選が多い気がして。それもラジオらしくていいと思うんですが、もっとメジャーで若者から支持を受けている人を積極的に呼んでほしいです。

     あと、とにかくポッドキャストを増やすのもいいと思います。ラジオよりも明らかに聴きやすいですから。10分番組を増やすと若者はもっと興味を持つと思うんですよね。今はショート動画が凄く流行っているじゃないですか。そう考えると、ラジオってちょっと長すぎるのかなって気がします。

     自分の中で、ラジオとポッドキャストは違うものとして聴いています。ラジオの醍醐味の1つとして、曲がありますよね。ポッドキャストだと曲は流れないじゃないですか。生放送だと、曲が流れている時間にメールを選んでいるんだろうなって感じがするんですけど、そういうのも好きで。ポッドキャストにはない部分ですし、自分の中ではラジオとポッドキャストは違うものとして捉えています。ラジオだと知らない曲に出会える部分もありますしね。

     今後のことを考えると、さっきの発言と矛盾しているかもしれませんが、僕個人としてはラジオと依存しない距離感で付き合っていくことが大事だなと思っています。今はだいぶ落ち着いたほうなんですけど、ちょっと前までは依存に近いぐらい聴きまくっていたので。

     全振りするのもありはありかなと思うんですが、深夜ラジオを放送している時間帯を考えると……。ただ、メールを定期的に送るのはいいかなと思っています。頭を使うし、文章を書けるようになる部分もあるので、そこはバランスを取っていきたいですね。

    (取材/構成:村上謙三久)

     
     
    『ラジオの時間』編集部の公式noteです。ラジオに関するインタビューやコラムを随時公開。『芸人ラジオ』『声優ラジオの時間』『お笑いラジオの時間』などのラジオ本を制作。noteの運営はラジオ本の著書もある村上謙三久が担当しています。

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