
再入院
『もう限界だよ、入院しましょう。』
お医者さんが、
泣きそうな顔でそう言うから、
苦しかったのに、平気なフリ、して、
『仕方ないなぁ〜。
まあ病院快適だし、寧ろ嬉しいかも。』って、
嘘まで吐いた自分が居た。
くるしい。息が上手に吸えないで居る。
立っているだけで、視界が歪んで、
景色が滲んで、
吐いて、吐いて、吐き疲れて、遠のく意識。
もう、駄目なのかもなって、思った。
本当はね。
家に戻って、荷物を準備する。
これだけは、わたしの仕事。
ついでに、部屋を片付ける。
物も、棄ててみる。
なのに、
1番棄てたかった、彼への気持ちだけは、
どうしても棄てられずに、
まだ両手に抱えてしまっている。
さよならの準備、が、
なかなか進まないのって、
もしかしたら、好きな人の、せいかも。
『死にたくない』と祈りながら、
いつ死んでもいいように片付けをする。
わたしの中にある、大きな、二律背反。
どっちもわたしだから、
どっちも正解にしてあげようよ。
そして、闘って、闘って、
闘いを終えたら、きっと胸を張って
『あなたが大切』だと言おうよ。
明日、戻ろう。
生き延びるための、あの部屋へ。