メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

かたっおほしかっただけの「倧䞈倫」が、匷さになっおしたった

    「倧䞈倫」

    そう聞かれるず、本圓は倧䞈倫じゃないくせに、

    「倧䞈倫だよ」

    ず答えおいた時期がある。

    10代の頃の私は、すぐ人間関係などにぞこたれおいた。

    圓時の圌氏に

    「倧䞈倫」

    ず聞かれたら、

    「倧䞈倫だよ」

    ず答えおいた。

    そこで、

    「そっか、よかったよ」

    なんお蚀われるず、内心では、

    いや、本圓は倧䞈倫なんかじゃないし。

    倧䞈倫じゃないでしょなんお気づいおよ。

    そんなふうに思っおいた。

    我ながらめんどくさかったなず思う。

    自分から助けおず蚀えないくせに、察しおほしかった。

    そしお、気づいおもらえないず、ひずりでメ゜メ゜しおいた。

    若い頃の「倧䞈倫だよ」は、振り向いおほしいけど、

    でも、詊すような、だけどいい人ず思われたいような蚀葉だったのかもしれない。

    けれど、幎を重ねるに぀れお、その「倧䞈倫だよ」は少しず぀圢を倉えおいった。

    瀟䌚人になっお、男瀟䌚に入った。

    どうせ女だからな、どうせできないだろう。

    そんなふうに思われたくなくお、どんどん匷くなっおいった。

    本圓は䞍安でも、

    「できたす」

    「そのプロゞェクト、やらせおください」

    ず蚀っおいた。

    もう、その頃には「倧䞈倫じゃない」ず気づいおほしい気持ちはなかった。

    むしろ、倧䞈倫だず思われたかった。

    だから、絶察に人前で泣くこずなんおしないし、倧䞈倫な顔をしお前に進んでいた。

    その頃の「倧䞈倫」は、もう誰かを詊す蚀葉ではなかった。

    私が匷くなるために、自分をどこか錓舞し、歊装するための蚀葉だった。

    そしお母になっおからは、倧䞈倫かどうかなんお蚀っおいられない堎面が増えた。

    嚘が入院した。

    そこから、颚邪や病気に次々ずかかった。

    3ヶ月以䞊、たずもに䌚瀟に行けなくなった。

    䌚瀟に行けない眪悪感。

    仕事が忙しいのに、私の分を他の方に䜜業させおしたうこずが苊しかった。

    それだけでも苊しいのに、目の前には高熱で苊しんでいる小さな子どもがいた。

    本圓なら、この子だけを芋おいたかった。

    でも私は、䌚瀟に行けない焊りや、呚りに迷惑をかけおいる眪悪感を抱えながら看病しおいた。

    高熱で苊しんでいる小さな子どもを前にしおも、仕事のこずを考えおしたう。

    そんな自分が母ずしお情けなかった。

    いろんな感情が重なっお、感情が厩れ萜ちおいった。

    䌚瀟に行けない日々が続き、あげくクビになった。

    本圓は凹みたかったし、ずっず泣いおいたかった。

    だけど、私が泣いたずころで、嚘の熱が䞋がるわけでもないし、誰かが代わっおくれるわけでもない。

    そのずきは、凹んでる暇がなかった。

    母になるず、「倧䞈倫」は、「倧䞈倫にするしかない」に倉わっおいったのかもしれない。

    泣いおいおも、嚘の熱が䞋がるわけではなく、

    私が止たっおも、生掻は止たっおくれない。

    そう思う堎面が、母になっおから䜕床かあった。

    若い頃の「倧䞈倫だよ」は、気づいおほしい蚀葉だった。

    瀟䌚人になっおからの「倧䞈倫」は、匱いず思われないための蚀葉だった。

    母になっおからの「倧䞈倫」は、倧䞈倫にしおいくしかない蚀葉だった。

    気づいおほしかった頃の「倧䞈倫だよ」は、もうそこにはなかった。

    倧䞈倫じゃないのに、倧䞈倫だよず蚀っおいた私は、

    い぀の間にか本圓に倧䞈倫になっおしたい、匷くなっおいた。

    ずは蚀え、本圓のこずを蚀うず、

    倧䞈倫になっおしたった自分を少し誇らしく思う。

    メ゜メ゜しお情けないず思っおいた自分からは成長しお、倧人になったのかな、なんお思ったりする。

    でも、その反面、可愛げがなくなったなず切なさもある。

    なんでそんなこずを思ったのかず蚀うず、こんな倢を芋た。

    孊生の時にモテおいた子の倢だった。

    その子は、小さくお、女の子らしくお、匱くお、ほわほわしおいお、守っおあげたくなるような子だった。

    だから、ずにかくモテおいた。

    女の私から芋おも、可愛いし守らなきゃず思っおいたくらい。

    倢の䞭でも、その子はモテおいた。

    ふわふわっず可愛く話しおいお、

    呚りの空気を優しく包み蟌む雰囲気を出しおいた。

    倢から目が芚めた時、ふわふわした倢だったはずなのに、なぜか少し突き刺さった。

    私はずっず、歯を食いしばっお、根性で倧䞈倫にしおきた。

    なのにその子は、力を入れずに、するっず誰かに守られる堎所にいお、

    物事がスムヌズに進んでいくように芋えた。

    匱いたたでいるこずを、私はずっず負けだず思っおいたけれど、

    本圓はそれも魅力だったのかもしれない。

    でも、本圓は、もっず人に頌っおいいし、

    そんなに匷くならなくおもいいし、

    そんなに気を匵らなくおもよかったのかもしれない。

    それでも、気づいたら匷くなった「倧䞈倫」が顔を出しお、たた私は匷くあろうず進んでしたうのだ。

    でも最近、

    「倧䞈倫じゃない」

    ず蚀える人を、矚たしいし匷いんだなず思えるようになった。

    匱いから蚀えるんじゃなくお、

    匱い自分をそのたた出せるから、蚀えるのかもしれない。

    これからは、

    「倧䞈倫じゃない」

    ず蚀える匷さを、倧人になった今だからこそ、少しず぀身に぀けおいきたいなず思った。

     
     
    キラキラした䞖界も、正しいずされる垞識も、ほんずうは少し苊しい時がある。建前の奥にある本音に、そっず觊れおみたい。 ゚ッセむ・コラム執筆のご盞談はDMをお願いしたす。

    あなたぞのおすすめ