
光岡ビュートはオピソプロクタス・ソレアタスに似ている。
車の顔って気になる。
シュッとしてるシャープな顔の代表はプリウスかな。
ビートルは可愛い中にも真面目さがあるし、フィットは平均顔といったところだ。
運転中は、すれ違う車をそんな風に見ていることが多いが、
ひときわ異彩を放つ顔立ちをした車がある。
光岡のビュートだ。
なんという求心顔。
まんまるい目のようなライト、グリルはすぼまった口っぽい…
レトロで可愛いのだが、
なんかこれ、既視感あるな…
信号待ちの交差点の先頭、対向車線に佇むビュートをまじまじ眺めていたら、
ふとある深海魚が、脳裏に急浮上してきた。
オピソプロクタス・ソレアタス。
子供の頃、父の書斎の本棚に並ぶ百科事典のカラーページに描かれていた、
あの奇妙な顔の魚だ。
双眼鏡を縦にしたような、真上に向いた目が実に不気味。
しかしそれが神秘的にも思えて、これどんな構造?と見入ってしまい、
興味そそられるままに、幾度となくそのページを開いたものだった。
ビュートはその深海魚に似ている。
詳しくどこがどうという説明はできない。
もうこれは「ぱっと見」としか言いようがない。
あのちょっと出っ張った丸いライトが、彷彿とさせる最大の要因だろう。
光岡ビュートは、オピソプロクタス・ソレアタスに似ている。
と、私は思う。
一体どれくらいの人が、共感してくれるだろうか。
まず、オピソプロクタス・ソレアタスと聞いて、すぐにその姿が頭に浮かぶ人は少なそうだ。
そして検索して確認してもらっても、共感につながるか疑問だ。
そういえば、これまた子供の頃だが、図鑑で見たオカメコオロギの正面顔は、
自民党の綿貫幹事長(当時)に似ているなーとずっと思ってて。
そしたらその数年後、あるテレビ番組(TVタックルだったかな?)で、
ビートたけしが綿貫幹事長のことを、
「オカメコオロギみたいな顔しやがって(笑)」
と言ったのだ。
私だけの感覚だと思っていたことが、まさかビートたけしも同じだったなんて!
と妙に嬉しかったことを覚えている。
正解でも専門知識でもないけど、何かが何かに似ているというこのシリーズは、
私がポケットの中に忍ばせている、感覚のコレクションだ。
時々取り出して眺めては、「だよね〜」と、一人ひっそり思うだけ。
実際に対象を目にした時も、「やっぱ似てるよね〜」との思いを確かにして、
またポケットにしまう。その繰り返し。
でももし、これを読んで、同じような感覚をポケットにしまっている人がいたら、
こっそりと教えてほしい。
オピソプロクタス・ソレアタス。
そうそう、あの不可思議なフォルムの深海魚ですよ。
……似てますよね?