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雨の上高地旅行記①|夜行バス・大正池・河童橋|運動不足の30代を浄化する

ず〜っと憧れていた場所があります。

それが、今回訪れた上高地。

綺麗な景色や豊かな自然はもちろんですが、私が惹かれた理由はそれだけではありません。

「ちょっと行ってみよう」と思っても、すぐには行けない。

東京から気軽に日帰りできる場所でもない。

だからこそ、私の中ではずっと「いつか行きたい場所」でした。

上高地の存在を知ったのは20代前半。

SNSや旅行サイトで写真を見かけては、「なんて綺麗なんだろう」と思っていました。

そして、そのたびに「いつか行ってみたい」と考えていた。

それから何年も経ち、気づけば30歳。

ずっと温めていた憧れを、ついに実現することにしました。

今回は、30歳の誕生日記念として上高地へ行ってきました。


最初は、もちろん泊まりたいと思っていました。

せっかく長年憧れていた場所です。

できることならホテルに泊まって、時間に追われずゆっくり散策したい。

そんな気持ちはありました。

ただ、上高地のホテルを調べてみると、やっぱり結構なお値段。

もちろん、あの場所に泊まれることを考えれば、それだけの価値はあると思います。

とはいえ、予算も無限ではありません。

そこで「夜行バスで行けばいいのでは?」という考えに至りました。

そのまま「夜行バス+日帰り上高地」というプランで旅行計画を立てていきました。

今思えば、30歳の誕生日にしては、なかなか体育会系な旅行です。(笑)

ちなみに私は、慢性的な運動不足です。普段は通勤以外、ほとんど歩きません。

そんな私が朝から上高地を歩きまくる。

この時点では、まだ事の重大さに気づいていませんでした・・・。


一睡もできなかった、夜行バス

今回、上高地そのものと同じくらい心配だったのが夜行バス。

最後に乗ったのは、おそらく10年くらい前です。

どんな感じだったのかは、ほとんど覚えていません。

そこで、今回はかなり入念に準備しました。

できるだけリラックスして眠れるように準備したので、「これだけやれば大丈夫でしょう!」と思っていました。

ところが、全然眠れませんでした。(笑)

普段はどこでも寝れるタイプなのに、こんな日に限って、本当に眠れない。

一方、一緒に行った夫は爆睡。すごい。羨ましい。

私は途中から、もう眠ること自体を諦めました😇

「寝なきゃ」と思うほど焦ってしまうので、目を閉じて脳を休めることだけ考えようと、切り替えました。

眠れていなくても、目を閉じていれば少しは休めるはず。

そう自分に言い聞かせながら、約7時間ひたすら耐久しました。w


朝5時すぎ、大正池に到着

そして、ついに上高地へ。大正池前で下車しました。

今回のルートは、事前にいろいろ調べて決めました。

上高地へ行った方の旅行記を読んだり、公式サイトを見たり。

その中で「大正池からスタートするルート」が紹介されているのを見つけました。

せっかくなら大正池から歩いてみたい。

そう思い、今回はこちらのルートを参考にしました。

到着したのは朝5時すぎで、まだかなり早い時間です。

しかも、この日は雨。夜行バスで眠れていない。

文字だけ見ると、かなり過酷な旅の始まりです。

ところが、大正池に着いて景色を見た瞬間、そんなことは全部どうでもよくなりました。


■雨の大正池が幻想的だった

目の前に広がっていたのは、写真で見ていた以上の景色でした。

雨の影響もあって、大正池には幻想的な朝霧がかかっています。

水面を覆うように、白いもやが広がっている。

その向こうには、立ち枯れの木々。

木々の輪郭も霧でぼんやりしています。

まだ朝早いこともあり、周囲はとても静か。

雨音だけが聞こえるような、不思議な時間でした。

上高地の公式サイトでも、雨の日には霧が山々を包み、晴れの日とは違う幻想的な景色を楽しめることが紹介されています。

実際にその場に立ってみると、「こういうことか」と納得しました。

晴れた日の上高地も、もちろん美しいと思います。

でも、この日の大正池は少し違いました。

明るく開けた絶景というより、静かで神秘的。

霧の向こうに何かが隠れているような感じ。

なんだか別世界に来たようでした。

そして、この瞬間に思ったこと。

雨でも楽しめる上高地、最高。

夜行バスで眠れなかったことなんて、本当にどうでもよくなりました。

「来てよかった」

まだ歩き始めてもいないのに、すでにそう思っていました。


大正池〜田代池(梓川コース)

大正池でしばらく景色を眺めたあと、いよいよ散策スタート。

雨が降っていたので、事前に用意していたレインポンチョを着ました。

今回、大正池から田代池までは2つのコースがあります。

私たちは、そのうちの梓川コースを選びました。

事前に旅行記などを見ていると、多くの方がこちらを歩いている印象でした。

実際に歩いてみても、比較的歩きやすいコース。

道の周りには木々が広がっています。

ところどころから雨に濡れた緑が見える。

東京で雨が降ると、どうしても憂鬱になります。

でも、この日は違いました。

雨に濡れた森が綺麗なんです。

葉っぱに水滴がついていて、木々の間から見える景色も、少し霞んでいます。

普段なら鬱陶しいだけの雨が、ここでは景色の一部になっていました。

歩くこと自体も、思っていたより苦ではありません。

🐻

もちろん運動不足なので、長時間歩けば疲れます。

でも、周りの景色が綺麗なので、疲れをあまり意識しませんでした。

「あとどれくらいかな」

と思っているうちに、田代池に到着。

大正池から歩いて、30分くらいだったと思います。


■田代池の景色

田代池は、梓川の支流から流れ込む水がつくる湿原のような場所です。

透明度の高い水と湿原、周囲の木々が特徴的な景観を作っています。

大正池とは、かなり雰囲気が違います。

大正池では、広い水面と立ち枯れの木々が印象的でした。

一方の田代池は、もっと繊細な感じ。

水の流れや植物が近くに感じられます。

同じ上高地の中なのに、少し歩いただけでこんなに景色が変わる。

これが、めちゃくちゃ面白かったです。

「上高地って、一か所に綺麗な景色がある場所じゃないんだな」

そんなことを感じました。

歩きながら景色がどんどん変わっていく。それ自体が楽しい。

そして雨のおかげなのか、森全体がしっとりしています。

写真を撮りながら歩いていると、時間が経つのもあっという間でした。


田代池〜河童橋(右岸側遊歩道ルート)

田代池を楽しんだあとは、さらに河童橋を目指します。

ここからも、いくつかルートがあります。

私たちは、右岸側遊歩道を歩くことにしました。

このあたりから、雨がかなり強くなってきました。

レインポンチョを着ているので、身体が濡れる心配はそこまでありません。

ただ、雨が強くなるにつれて、川の流れも少しずつ変わってきます。

水量が増えているのか、流れがどんどん速くなっていく。

それを見ながら歩いていると、なんとなく自分たちの足取りまで速くなる。

「川、めっちゃ速くない?」「なんか私たちも急いでるね」

と夫と笑いながら歩きました。

完全に川の流れにつられています。(笑)

ただ、そんな状況も含めて楽しかった。

雨の日の散策は大変な部分もあります。

でも、晴れの日とは違う景色があります。

水の量。川の音。濡れた木々。霞んだ山。

そういうものを見ながら歩いていると、普段の生活では感じない時間の流れ方をしている気がしました。


そして、河童橋へ!

そんなこんなで、つい河童橋へ到着!時刻は8時前。

大正池から歩き始めて、約2時間。

途中で写真を撮ったり、景色を眺めたりしていたので、かなりゆっくり歩いたと思います。

それでも、想像していたより早く着きました。

そして河童橋まで来ると、一気に人が増えました。

大正池ではほとんど人に会わなかったのに、さすが上高地の中心エリア。

朝早い時間でも、たくさんの人がいます。

「人がいる!」

と、ちょっと安心しました。(笑)

ここまでずっと雨の中を歩いてきたので、ひとまず休憩。

朝ごはんとして、テイクアウトしたものを食べることにしました。

今回いただいたのは、

チーズおやきとコーヒー。

これが、めちゃくちゃ美味しかった。

雨の中を歩いたあとだし、夜行バスでほとんど眠れていない。

そんな状態で食べる温かいものは、身体に染みます。

コーヒーも最高。

「朝から上高地でコーヒー飲んでる」

という状況だけで、ちょっとテンションが上がりました。


■河童橋から見る穂高連峰

そして、河童橋まで来て一番感動したのが景色。

目の前には、穂高連峰が連なっています。

山が大きい。とにかく大きい。

普段東京で暮らしていると、こんなスケールの山を間近に見る機会はありません。

雨と雲がかかっていたので、山頂まですっきり見えたわけではありません。

でも、それが逆によかった。

雲の向こうに山が続いている。その姿が、とても壮麗でした。

ずっと写真で見てきた景色を、今、自分の目で見ている。

20代前半から「いつか行きたい」と思っていた場所に、30歳になった自分がいる。


今回は、夜行バスで上高地に到着してから、

大正池
↓
田代池
↓
河童橋

までの記録でした。

まだ午前8時前。日帰り旅行なのに、すでにかなり濃い。

そして、このあとさらに歩きます。

慢性的な運動不足の30代。

果たして、この先も体力は持つのでしょうか。
(ネタバレ:体力は持ちませんww)

次回は、河童橋〜明神池〜河童橋〜ランチ

までの記録を書きたいと思います。

ここからさらに上高地の奥へ。

そして、運動不足の私に少しずつ疲労が襲いかかってきます……。

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