
【エッセイ】 私(孤独×愚直)=詩
私が詩を書いてるなんて知ったら
周りの人は、腹を抱えて
笑ってしまうんだろうな。
どんな高度な方程式をもってしても
解けない数式、
【私(孤独×愚直)=詩】だから。
可もなく不可もなく、空気を乱さないように生きてきた、このリアルの世界。
淋しかった幼少期も、辛かった少年期も
全て忘れたふりをして、
偽りの大人になってしまった、
鳥籠の中の私。
偽る事は、私の核を蝕む
鉄が錆びるように心が
ゆっくりと壊れていく。
ボロボロと落ちていく心の欠片、
「もう私が私でなくなってしまう」
臆病者は、鳥籠の中に安住を求め
独りでいる事に逃げた
羽ばたき方も忘れた
何もかも、諦めた。
大空を自由に飛ぶ名もわからない
生き物を力無く見上げてるだけの
飛ばない鳥なんだ。
嘘だらけの息苦しい外界が恐かった、
でも一番の嘘つきは、この私だった。
【嘘つきは、泥棒の始まり】
幼き頃、良く言われた言葉。
嘘をつく事に慣れてしまうと、
どんどん悪い事へのハードルが
下がっていく。
「嘘」も「泥棒」も他人を騙して、裏切る行為。
私は、私自身も騙してきたんだ。
この「小さな気付き」は、
私に後悔と勇気を与えてくれた。
今まで騙し続けた自分への謝罪と
この鳥籠から外界へ羽ばたく為に
ありのままの「私」を吐露し、
私という人間を言の葉で具現化した。
それが【私(孤独×愚直)=詩】の
始まりだった。
詩情も言の葉を紡ぐ感性も
持ち合わせてない私は、校庭の片隅に
子供が木の枝で自由に絵を描くように、
ただひたむきに詩を紡いできた。
そんな私がnoteに出会うのに、
時間はかからなかった。
私から言えば、noteは果てしない空、
いや、それ以上の宇宙(そら)である。
羽を広げ、自分の力で飛び立つのには、
葛藤があった。
「もう自分を騙したくない」
震える手で、投稿ボタンを押す。
私は、遂に鳥籠から外界に飛び出した。
初めて人類が月に降り立った
アームストロング船長の言葉を借りれば、
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、私にとっては偉大な一歩である。」
そんな不器用でも力強い羽ばたきだった。
ある意味、自分の存在を押し殺し、
騒がず、息を潜めてきたので、
自分を認め、さらけ出す事に免疫が無い。
私は、微熱が長い間続く
倦怠感のような感覚に襲われたが、
後悔と希望の狭間で、自分を信じ羽の動きをけして止めることはなかった。
いつしか、その羽ばたきは、
私をnoteという宇宙へと導き、
ほうき星のように残光を降らしながら、
自由に駆けていく。
この宇宙にちりばめた、
私の欠片達は、様々な残響を届けてくれる。
心地よい残響もあれば、辛辣な残響もある。けれど、今の私にはそのすべてが
大切なギフト。
どんな思いであれ、まっさらな私の存在を、見つけてくれたのだから。
「あなたの詩は、とっても素直です。
正直なお方だと溢れ出てます。」
「哀しい詩でも清潔感と爽やか感がある。」
これは、ある方からいただいた
私が一番欲しかった残響。
私を優しく抱き締めてくれた残響。
立ち止まって見上げてくれる人も
いるだろう。
共鳴してくれる人もいるだろう。
指差して笑う人もいるだろう。
でも大丈夫、
この場所で、この宇宙で、
私の欠片を降らす
ありのままの、ほうき星でいるよ。