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(短記事)まな板からころがるきゅうり

    きゅうりを輪切りにするとき
    何個か、まな板から転がることがあります。

    転がって、ぱたっと倒れたきゅうりを見て、

    あ、床やシンクには落ちなかったな
    まだ食べられるかな
    どうかな
    自分が食べるなら平気かな

    と
    数秒考える時間に、
    私は少し幸福を感じます。


    結婚する前
    一人暮らしをしていたころは、
    まな板から転がった食べ物は
    「捨てる」一択でした。

    理由は、掃除が全く行き届いていなかったからです。

    今は家族が増えて、
    料理に割ける時間は少なくなりました。
    家事も、なるべく仕組み化して
    考えなくても生活が回るように過ごしています。

    ですが、
    転がったきゅうりが食べられるかどうか という
    非生産的な、ほんの数秒は、


    「あ、ちゃんと生活できているな」

    と実感できる、
    無くしたくない時間です。







    #創作大賞2026 #エッセイ部門

     
     

    徹子

     
     
    アラフォー 今年から在宅勤務ができる会社に転職 子供が生まれて、どんなに疲れていても家を回さなければならない  全世界のママさんの笑顔が増えますように。

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