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芋出し画像

月の芋えない桂浜で、倜明けを想った倜。

    空枯からレンタカヌを走らせ、桂浜を通ったのは倜の19時頃、倧粒の雚が降っおいた。
    空は厚く曇っおいお、月は、たぶん出おいない。

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    仁淀川の先にあった枯

    その日の宿は、桂浜の先の仁淀川も超えた先にある、土䜐湟をのぞむ枩泉宿だった。
    郚屋は山偎だったので、宿に入るずき、旊那にチェックむンを任せお土䜐湟を芋おいた。

    湟の先に芋えるのはほずんど闇だけで、空ず海ずの境目も、はっきりしない。
    シンず静たり返る倜の海。
    行き亀う車が氎しぶきをあげる音ず、雚の音だけが聞こえおいた。

    桂浜ずいえば、月の名所である。
    それが芋れなかったこずは、たたここに来るための口実になる気がしお、悪い気はしなかった。

    桂浜に立っおいるであろう、坂本韍銬 の像のこずを思い出す。
    結婚しおから、芪族に䌚うために䜕床か高知には来おいるが、いただにわたしはその像を芋に行けおいない。

    韍銬にも、倜にこんなふうに、土䜐湟を芋おいた日があっただろうか。

    圌が残したずされる蚀葉に、こんな䞀銖がある。

    䞖の人は われを䜕ずも蚀はば蚀ぞ
    わがなすこずは 我のみぞ知る

    いたよりもきっず、明かりの少なかった時代。
    月明かりもない雚の日に、
    先の芋えない、倜明け前の海を眺めながら詠んだ可胜性も、なくはないだろう。

    芋えないものを、芋ようずするこず。
    ただ圢になっおいないものを、信じお進むこず。

    いたは暗闇でも、倜明けには、
    自分の描く未来が広がっおいるだろうずいう期埅ず、芚悟。

    雚の音ず、その先にあるであろう波の音が、混ざっおいく。

    宿の奥からは、かすかにお銙か線銙の銙りがただよっおきた。
    枩泉のある䞋の階ぞず向かう济衣の客を芋お、私もはやくあたたかい湯に浞かりたい ず、導かれるように宿ぞず入った。

    坂本韍銬が、かの名蚀を蚀ったのか蚀っおいないのかは定かではないが、
    圌から芋た「日本の倜明け」ずは、どんなものだっただろう。
    いたの日本を芋たら、圌はなんず蚀うのだろうか。

    争いの先にある倉化ではなくお、
    積み重ねの䞭で、静かに開けおいくような朝。

    誰かが勝っお、誰かが倱うのではなくお、
    それぞれが、自分の堎所で息をしやすくなるような倉化。

    そういうものの先にこそ、
    ほんずうの意味での「倜明け」がある気がする。

    自分のいる堎所や、
    自分が生きおいるこの囜のこずを、

    倧きな声で誇るずいうよりも、
    ふずした瞬間に「いいな」ず思えるような。

    そんな静かな実感が、
    少しず぀広がっおいくような。

    もしこれから先に来る倜明けがあるずしたら、
    そういうものであっおほしいず思う。

    その倜は、子ども連れおバタバタしながら湯に浞かった。

    倜明けずずもに、子ず倫を起こさぬよう、いそいそず枩泉に向かう。
    そこでようやく、ゆっくりず浞るこずができた。

    チェックアりトしたら、そこから3時間ほどかけおお矩父さんの家に向かう。

    郚屋にもどる前、フロントずびらの先に朝の土䜐湟が芋えた。

    ただ空は厚い雲に芆われおいお、雚も降っおいたけれど、
    枩泉でリフレッシュした私には、じゅうぶんに枅々しい、朝の海だった。

    どんな倜にも、倜明けはくるき。
    韍銬から、そう蚀われた気がした。

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